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記事一覧
なぜ「頭髪指導は違法ではない」?日本の学校校則の負の側面をメンタルヘルスの視点から考えてみた。
先日、このような記事を見つけました。
「頭髪指導は違法ではない」判決が確定 最高裁が上告退ける
記事の内容は、髪色が明るい生徒が学校から黒く染めるように強要され不登校になったとして裁判を起こしたものの、裁判官が「頭髪指導は違法ではない」との決定を下した旨が説明されていました。
わたしはこのニュース、この判決に大きな衝撃を受けている自分に気付きました。
教育の場を髪の色を理由に奪われ、不登校に
いのちの電話の相談員はなぜボランティアなのか?ボランティアに頼る運営姿勢から垣間見る心理ケアへの偏見と危機感の欠如について問題提議してみた
自殺ホットラインの代名詞とも言える、いのちの電話。
アメリカでも、Suicide hotlineやCrisis hotlineなどと呼ばれ、さまざまな自治体にホットラインが設置されています。
日本におけるメンタルヘルスの最後の砦とも言えるホットラインの一つ『いのちの電話』、わたしはこれが無償のボランティアの相談員によって運営されていることを最近まで知りませんでした。
そして、「相談員のなり手
『HPS』or『発達障害』‥発達障害の代わりにHSPを自認することの是非について
『ハイリーセンシティブパーソンがなぜ日本でヒットしたのか?』をテーマに書いた記事に大きな反響を頂きました。
この記事内でわたしは、HSP(ハイリーセンシティブパーソン)という言葉が流行ったのは、多様性に寛容ではない日本社会と、そこに『生きづらさ』を感じながら生きている人がその生きづらさを説明してくれる言葉を得られたような安心感を持てたことが背景にあったのではないか、と仮定しました。
もちろん実
本当に聞き上手?悩み相談に疲れてしまう前に知っておきたいこと
話し上手、聞き上手というように、人の話を聞くのが好き、話す方が好き、など人により会話の傾向はさまざまです。
聞き上手さんの中には、家族やお友達の悩み相談を親身に受ける心理カウンセラーのような役割を果たしている方もいることでしょう。
しかし、お友達と会うと家に帰ってきてどっと疲れてしまう‥、とか、人付き合いが億劫になって関係をいきなり絶ってしまうことが続く‥、など思い当たる人はいませんか?
基
ハイリーセンシティブパーソン (HSP) がなぜ日本でヒットしたのか。その要因を日本社会のあり方から考えてみた
エレイン・アーロン博士の高感受傾向の人を特集した本『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ:ハイリー・センシティブ・パーソン』の登場により、人の内面的な多様性に注目が向くようになりました。
彼女の本のメッセージに、多くの日本人が「自分もそうかもしれない」という、今までの生きづらさに説明がついたような安心感を覚えたことは間違いないでしょう。
でも、なぜそれが安心感に?
この記事では、
どんな心理カウンセラーだったら大丈夫?:良いカウンセラーと悪いカウンセラーの見分け方
皆さんは、心理カウンセラーについてどのようなイメージを持っていますか?
“心の問題を相談出来る人”というイメージはあっても、実際にどのようなことをする人なのか、なかなか分かりにくいですよね。それでは、なおさら専門的と言える心理カウンセラーがどういう人を指すのかイマイチ把握しにくいのではないでしょうか。
せっかく行ってみたけど心理カウンセラーが自分に合わなくて、イライラしたり、効果が無いことなの
コロナウィルスへの不安をどう対処する?自分にも子供達にも使いたいコロナウィルスへの精神的不安を減らす方法
新型コロナウィルス感染症のパンデミックが始まって以降、もうあっという間に5ヶ月が経過しつつありますが、先の見えない状態にコロナウィルスへの不安は尽きません。
わたしの担当するクライアントには不安障害を抱える子供達やコロナをきっかけに不安やパニックアタックを発症した方が多いこともあって、ウィルスに関する不安にどうアプローチすればいいのだろうか、ずっと考えてきました。
この記事では、コロナウィルス
心理カウンセリングに通うタイミングを知るための5つのチェックリスト
「心理カウンセリングって、どんな時に受けたら良いのだろうか?」
心理カウンセリングのイメージというと、ちょっと敷居が高いような、精神疾患の具体的な診断を持つ方のみへ向けたサービスのように感じている方は多いのではないでしょうか。事実、心に大きな葛藤を抱えていても、具体的な診断が無いからと、心理カウンセリングに通うという選択肢を持たない方がたくさん見受けられるように思います。
しかし実際は、ちょっ