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絵画、写真、彫刻などなど、美しいものを集めてます。
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記事一覧

【拡張世界美術館#22】

【拡張世界美術館#22】



題名:Dolls’ house of Petronella Oortman
作者:不明
作成年:1686 -1710頃

このドールハウスは、子供のおままごと用のおもちゃではありません。大金をかけて作られており、完全に大人用です(笑)

作ったのはフランス生まれで、オランダのアムステルダムで働いていた職人といわれています。委託したのは、裕福な商人の妻であるPetronella Oortmanで

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【美術館#18】コカコーラの宣伝ポスター

【美術館#18】コカコーラの宣伝ポスター



1948年のアメリカのコカ・コーラの広告ポスターです。

訳すと、こんな感じです。

コカ・コーラが一休みのお供になってからは、誰でも、いつでも、どこでもリフレッシュしたいときには、まずはコカ・コーラを思い浮かべますよね。

一休みしてリフレッシュしましょう。冷えたコカ・コーラはどこにでもあります。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

Paul Ma

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【拡張世界美術館#22】フランスのバルビゾン地方の森

【拡張世界美術館#22】フランスのバルビゾン地方の森



題名:Wooded View near Barbizon
作者:Johan Hendrik Weissenbruch(ヤン・ヘンドリック・ヴァイセンブルフ)(1824 - 1903)
作成年:1900

ヤン・ヘンドリック・ヴァイセンブルフはオランダの画家です。
彼は、ハーグ派と呼ばれるオランダの美術集団に入っていました。

ハーグ派 (The Hague school)は、フランスのバルビゾ

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【拡張世界美術館#21】フェルメールによる『手紙を読む女性』

【拡張世界美術館#21】フェルメールによる『手紙を読む女性』



題名:手紙を読む女性
作者:ヨハンス フェルメール
作成年:1663年頃

この絵は謎が多いです。

この女性がどんな人なのかはわかっていませんし、彼女の体型が気になります。妊娠しているようにも見えます。あと、彼女は何の手紙を読んでいるのかもわかりません。

左からくる光は朝日だそうです。女性の後ろの壁には、地図がかかっています。

この絵のテーマは青です。
女性の服、椅子、壁の光、壁にかかっ

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【拡張世界美術館#20】腕が折れた文殊菩薩の石像

【拡張世界美術館#20】腕が折れた文殊菩薩の石像



題名:文殊菩薩
作者:不明
作成年:800年~900年頃

文殊菩薩の石像です。文殊菩薩は、ブッダに仕えた弟子の一人で、若い男として表現されます。

蓮の上に座っており、宝石のアクセサリーを身に着けています。

腕は折れてなくなっていますが、どんなポーズをとっていたのでしょうか。

オランダのアムステルダム美術館で、現物を見てみたいものですね。

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最後までお読みいた

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【拡張世界美術館#19】「愛」と「忠実さ」を表した絵画

【拡張世界美術館#19】「愛」と「忠実さ」を表した絵画



題名:Portrait of a Couple, Probably Isaac Abrahamsz Massa and Beatrix van der Laen
作者:Frans Hals
作成年:1622年頃

この絵は、裕福なオランダのハーレム市の商人と、その妻であるハーレム市長の娘が結婚する際に描かれました。

当時は、婚約者が同じようなラフなポーズで、しかも笑顔で絵に描かれるのは、普通

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【拡張世界美術館#18】フェルメールが描いた日常

【拡張世界美術館#18】フェルメールが描いた日常



題名:Het straatje(小道)
作者: Johannes Vermeer(ヨハネス・フェルメール)
作成年:1658年

これはフェルメールの作品の中では珍しく、普通の家の日常風景が描かれた絵画です。

ひび割れたレンガ、崩れかけの白い外壁などが精密に描かれています。

子供達が遊んでいたり、戸口で編み物の仕事をしている女性もいます。真ん中奥の女性は掃除をしています。彼女が掃除している

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【拡張世界美術館#17】 花と少女

【拡張世界美術館#17】 花と少女



題名:A Girl with Flowers on the Grass
作者:Jacob Maris(ヤコブ・マリス)
作成年:1878

少女が草原の上で花束を持って座っています。

この女の子のモデルは、この絵の作者マリスの娘の内の1人だと言われています。

絵画のスタイルは、クロードモネなどの19世紀のフランス印象派の作品を感じさせます。

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最後までお読みいた

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【拡張世界美術館#16】見ている側が品定めされているように感じる絵

【拡張世界美術館#16】見ている側が品定めされているように感じる絵



題名:The Sampling Officials
作者: Rembrandt van Rijn(レンブラント・ファン・レイン)
作成年:1662

絵の中の男性達は、奥の帽子をかぶっていない男性を除いて、織物の検査員です。織物業者がギルドに売りに出した布の品質を評価する人たちです。

彼らは伝統的に認められた方法で品質、羊毛の種類などを審査しました。

品質には4つのグレードがありました。

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【拡張世界美術館#15】こんなに乗って大丈夫...?

【拡張世界美術館#15】こんなに乗って大丈夫...?



題名:River Landscape with Ferry
作者:Salomon van Ruysdael(サロモン・ファン・ロイスダール)、オランダ
作成年:1649年

これはオランダの水辺の絵画です。

手前の船には、人が11人、馬が4頭、犬が5頭、、牛が2頭が乗船しています。

転覆しないか心配になります。。。

遠くの船も乗客でにぎわっていますね。

作者のサロモン・ファン・ロイスダ

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【拡張世界美術館#14】 4人の騎士

【拡張世界美術館#14】 4人の騎士



題名:The Lords of Montfoort
作者:匿名
作成年:1400年頃

4人のオランダの騎士が聖母の前にひざまずいています。

4人のうち左側の3人は1345年ワーンズの戦いで亡くなり 4人目は重傷を負いました。

彼らの後ろには、キリスト教の戦いの聖人である聖ゲオロギウス(Saint George)が立って彼らを見守っています。

『聖ゲオロギウスの肖像画』 Hans von

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【拡張世界美術館#13】若いチーズと熟成チーズの対比

【拡張世界美術館#13】若いチーズと熟成チーズの対比



題名:Still Life with Cheese(チーズと静物)
作者:Floris Claesz. van Dijck(フロリス・ファン・ダイク)、オランダ
作成年:1615年頃

チーズ、リンゴ、ナッツ、オリーブ、グラスとワインなど、とてもリアルに描かれています。

フロリス・ファン・ダイクは、オランダの静物画の先駆者のひとりです。

17世紀は、静物画が流行った時代でした。静物画を描い

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【拡張世界美術館#12】立ちションしてる人もいたりする、見てて飽きない絵画

【拡張世界美術館#12】立ちションしてる人もいたりする、見てて飽きない絵画



題名:Winter Landscape with Ice Skaters(スケーターのいる冬の風景)
作者:Hendrick Avercamp(ヘンドリック・アーフェルカンプ)
作成年: 1608年頃

アーフェルカンプはオランダの画家で、冬の風景画で有名です。

彼は、空気遠近法という奥行きを出す手法が得意でした。手前のものは豊かな色で描き、遠くのものを薄い色で描くことによって、遠近感を出し

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【拡張世界美術館#11】スペインの支配に立ち向かい暗殺されたオランダの英雄

【拡張世界美術館#11】スペインの支配に立ち向かい暗殺されたオランダの英雄



題名:Portrait of William I(ウィリアム1世の肖像画)
作者:Prince of Orange, Adriaen Thomasz. Key
作成年: 1579年頃

この絵は、father of the Dutch nation(オランダ国民の父)と呼ばれるオレンジ公ウィリアム(ウィリアム1世)の肖像画です。

当時オランダはスペインのフェリペ2世によって統治されていました

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