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家族について。

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家族との関係について、過去を振り返ったり、今を思ったりしながら書いた記事をまとめています。
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記事一覧

母のことと、母親になることについて

母のことと、母親になることについて

私は、母親になれる自信は無い。
なぜなら、自分の母と同じ育て方を繰り返してしまう気がするから。

母は、愛情表現が苦手で、私を抱きしめたり、褒めたりすることが無かった。ほとんど無いとか、一度でも薄ら記憶なら残っているとかではなく、無かった。

母は、淡々と子どもを否定していた。私のできないことや苦手なこと、失敗を指摘する。「駄目だ」「どうしてこんなこともできないの」「あーあ」のように、私の行動を否

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私は私を生きるという選択と決断をした日の記録。

私は私を生きるという選択と決断をした日の記録。

2021年2月。

私は私を生きるということについて。
社会における生きづらさの理由について。親との関係について。

○*…*°○*…*°○*…*°

いつのまにか心にまとわりついていた、実は要らないものたち。

それらの主な出処は、職場や社会における人間関係にあると思っていた。
この場所から逃げ出せば、この人たちと縁を切れば、私は社会での生きづらさや苦しみから解放されると思っていた。

だから、

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親との関係について繰り返す自問自答。

親との関係について繰り返す自問自答。

子どもは子どもの人生を自力で歩んでいい。
親の期待に応えたいと思って、本当の自分の望みを隠したり気づかないふりをしたりする必要はない。

親に褒められたくて、認めてもらいたくて、愛情を確かめたくて、必死で頑張ることに何の躊躇いもなかった。

この仕事を選べば、父が喜んでくれるだろう。
(本当はキャパオーバー。でもやれるだけやってみる。父のために。)
こう言えば、母は喜んでくれるだろう。
(本音は別

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今朝見た夢の話。おじいちゃん家をリフォームしているよ。

今朝見た夢の話。おじいちゃん家をリフォームしているよ。

昔のおじいちゃん家の夢を見た。
夢の中のおじいちゃん家は、リフォーム中で、ピカピカの新しい窓から、眩しい外の光が差し込んでいた。

木造平屋の一軒家のおじいちゃん家は、山深い小さな集落にあって、もう誰も住んでいない。
それに、今年の夏の水害で浸水してしまった。実家を含め近くの親戚も皆、浸水被害に遭い、空き家のおじいちゃん家を片付ける余裕は、まだないはずなのに。

夢の中では、おじいちゃん家のリフォ

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二人と一匹が家族になって思うこと。

二人と一匹が家族になって思うこと。

二人と一匹の暮らしも、5年目を迎えようとしている先月の終わりに、私たちは結婚した。

私たちは、このまま結婚しないのだろうと思っていた。
一緒に暮らしていても、結婚の話はまったくしなかったし、何となくその話をすることを避けていた。
あの頃はまだ、お互いを信頼できていなかったし、お互いを思いやる気持ちが足りなかった。いつか終わるのかもしれないこの生活に、どこか冷めたふりをしながら、その時が来ても動じ

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LINE上だと母が褒めてくれる意外性について。

LINE上だと母が褒めてくれる意外性について。

子供の頃から、母に褒められた記憶は、ほぼ無い。
何かしらダメ出しをされて、しゅんとするのがオチ。例えば、国語のテストで100点を取っても、「今回は簡単だったみたいね。でも、算数は75点だったよね」といった具合だ。
100点を取っても褒めてもらえず、苦手なりに努力した経過は認めてもらえず、子供ながらに自分の存在意義について悩んだものだった。自信なんて、カケラも持ち合わせていなかった。

母に、当時の

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弟とめずらしく電話できた日。

弟とめずらしく電話できた日。

数ヶ月ぶりに、弟と電話をした。
感情的にならないように、弟のペースも考えながら、ゆっくり話した。

思っていたより、よい雰囲気で話せたと思う。

それだけのことだったけれど、とてもエネルギー消費した。
でも、今夜はゆっくり寝れる気がする。

おやすみなさい。

自分を見失うことのないようにできたよ。

自分を見失うことのないようにできたよ。

今日は、昨日できなかったことをした。
午前中に、マルとお散歩に出かけることと、エアコンの掃除。
ひとまず、それだけ。

お昼過ぎに、母から電話がかかってきた。
母からの電話は、愚痴を聞かされることが多いので、相変わらず構えてしまう。

愚痴だった。
言いたいことを言いながら、途中から泣き出したので、私はテレビをつけた。
母が感情をぶちまけてくる間、私は高校野球を観ながら、「高校球児も無観客試合でき

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家族とは、血の繋がりとは。たぶん、重要なのはそこじゃない。

家族とは、血の繋がりとは。たぶん、重要なのはそこじゃない。

私はたぶん、弟のことが嫌いだ。
弟とは、できれば関わりたくないと思っているし、きっと弟もそう思っている気がする。

お金を借りるときだけ、調子良く連絡してくる弟が許せない。
身内なら、どんな態度を取っても構わないと思っている弟が許せない。
自分の新しい家族や子供を盾に「家庭があるから」と身内への責任や恩をすべて蔑ろにする弟が許せない。

弟のことを、何度も叱ったし、何度も話し合おうとしたけれど、話

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ふるさとを思い、明けない夜はないと今こそ信じたい。

ふるさとを思い、明けない夜はないと今こそ信じたい。

連日、地元の被災情報を気にしながら時間が過ぎていく。

幸い家族の無事は確認できたものの、変わり果てた我が家の様子や故郷の景色は、住民だけでなく、遠く離れた場所に暮らす彼らの家族に対しても、先の見えない不安を駆り立てる。

そして、本当に信じられないことに、犠牲となった方々、行方不明の方々が数多くいる。もしかしたら、自分の知り合いやその家族かもしれない。そうでなくても、小さな町だから、登下校の途中

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父からの電話

父からの電話

父と私は、よく電話で話をします。

毎度、他愛もない会話で、最近は、お互いの健康を気遣う安否確認の様なやり取りが増えました。

今日も、父からの着信です。

「そろそろ、こっちに帰ってくれば?」

遠く離れた地元で暮らす父は、電話越しにそう言いました。

「そうだねぇ…考えとくよぉ。」

私は、そう言って電話を切りました。

お父さん、帰ってこいって言ったなぁ…。

これまで、「今年のお盆は帰って

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