そんな母さん〜母と、小学2年生の私のこと〜
「お母さんにそっくりだね」
誰かにそう言われると、小学2年生の私は、思わず顔をしかめた。私のどこが母に似ているのだろう。特に顔はそっくりだと言われることが多いけれど、自分ではちっとも似ていないと思っている。とにかく、母に似ていることがすごく嫌で、恥ずかしいからやめてほしかった。
私の母は、いつも不機嫌で、不安定だ。
そして私は、何かと母のストレスと不満の捌け口だった。大抵いつもイライラしている母が嫌いだったし、すごく恐かった。それに、子どもに当たり散らすなんて大人気ないし、