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余生の生き方

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現実的な加齢の問題

現実的な加齢の問題

40代だが出世しないヒラ社員のポジションで入社した。

そして、40代だが新卒の新入社員のような仕事をしている。

電話番はもちろん、来客対応やお茶出しもやっている。新入社員のフリをして。

マスクをしているため、顔面の加齢はある程度隠せている気がする。

実際に、配送のオジサンは自分のことを新入社員と勘違いしているようだ。

4月になった時に「新しい新入社員が入ってくるんだろ? (配送の受け取り

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40代、もはやオスとしてリングに立つのは無理だと思う

40代、もはやオスとしてリングに立つのは無理だと思う

20代、30代の頃は「女性にモテたい」というのがすべての原動力だった。

ファッションセンスを身につけるのも、仕事で成功を目指すことも、コミュニケーション能力を磨くことも、すべて女性にモテたいというのが目的だった。

そこには、こんな自分だったらモテるかもしれない、女性に好かれるかもしれないという感覚があった。

それは勘違いだったかもしれないが、若者には必要な勘違いだったと思う。

しかし、今や

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何もしないのは退屈だから働く

何もしないのは退屈だから働く

何もしないのは退屈だから働く。

今の仕事は特に楽しいわけでもないが、苦痛というほどでもない。

出世は望めないポジションだが、それでも安定しており、生きていく上で十分な収入が保証されている。

夢や野望を持つことはなく、ただ淡々と余生を生きている。 

何もしない時間が続くと退屈を感じる。

退屈を持て余すと、どうしてもメンタルが落ち込んでくる。

退屈を紛らわせ、精神を安定させるためにも、ほど

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ぶっちゃけ家庭から逃れる時間も欲しい

ぶっちゃけ家庭から逃れる時間も欲しい

最近は、家庭での出来事のあれこれを書く気が起こらない。

毎日定時で帰宅しているので、子供と過ごす時間も多いし、それなりに子育てもしている。

でも、わざわざ子育てをアピールするのは何か嘘っぽく感じる。

子供たちが寝た後に、自分の部屋で一人過ごす時間こそが至高だ。

しかし、妻にその時間を邪魔されることもある。

そこで最近では「華金」と称して、金曜の夜は一人で外食し、遅く帰るようにしている。

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他力で生きる:人生を豊かにする見えざる力

他力で生きる:人生を豊かにする見えざる力

最近、「梅原猛の『歎異抄』入門」を読み返して、やはり「他力」だな、という思いを強くした。

他力とは、我々煩悩に満ちた凡夫には、自力で自分を救うことはできない。阿弥陀仏の働き(他力)によって救ってもらおうという考え方だ。

浄土真宗の信仰がなければ、「阿弥陀仏」を「神」に置き換えてもいいし、「天地の働き」「大いなる力」いろんな言い方ができる。

とにかく、それらの働き(他力)に任せるということだ。

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何も持たない生き方:所有しないことの自由と責任

何も持たない生き方:所有しないことの自由と責任

相変わらずの賃貸暮らしである。今後も持ち家に移り住むことはないだろう。

また、自動車の運転免許を持っていないため、車なしでの生活を送っている。

結果として、ローンを組むことなく、負債ゼロで暮らしている。

何も持たない生き方は気楽である。

地震で家が壊れても、別の場所に住めばいいだけだし、自動車で事故を起こすこともない。

何も持たないことは責任を抱えないということであり、それがメリットであ

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【必見】ホワイト企業こそ究極のベーシックインカム制度? ブラック企業と自営で苦しんだ私が手に入れた希望

【必見】ホワイト企業こそ究極のベーシックインカム制度? ブラック企業と自営で苦しんだ私が手に入れた希望

ベーシックインカムを長らく待望してきた。というのも、20代の頃から働くことが苦痛だった。

早くベーシックインカムが始まらないかと思っていた。

働くことが苦痛だったのは、ブラック企業での就労経験が多かったからかもしれない。

最初に就職した会社では、毎日19時になるとタイムカードを押すように言われ、その後21時まで働かされた(当然、残業代は出ない)。

その後、派遣やベンチャーなどを転々としたが

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【フリーランス14年】経歴ブラックからホワイト大企業への転職ハック

【フリーランス14年】経歴ブラックからホワイト大企業への転職ハック

経歴ブラックからホワイト大企業へ転職することは、まず無理である。1年前、自分はその壁を乗り越えた。

現在働いている会社は、東証プライム上場で従業員数5000人を誇り、業界大手5社の一角を占めるような企業だ。

出世は見込めないポジションではあるが、福利厚生は充実しており、年に2回のボーナスも出る。

雇用は定年まで保証されている安定した環境である。

通常であれば、自分のような経歴ブラックの人間

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【独白】つまらない人生になってしまった:安定という名の退屈

【独白】つまらない人生になってしまった:安定という名の退屈

最近、ふと「つまらない人生になってしまったな」と思うことがある。

10年以上、独立して会社を作ってライターをしていたので、それはほとんど俺のアイデンティティだった。だから、そのアイデンティティが失われたのは、喪失感を感じさせるものであることは間違いない。

ただ、わりと長いこと、ここ3、4年かけて、もう無理だなという諦念と虚無を感じていたので、この決断をするにあたって、悔しさだとか悲しみみたいな

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【40代】余生を生きる:過ぎ去ったピークと新たな始まり

【40代】余生を生きる:過ぎ去ったピークと新たな始まり

人生80年とすれば、折り返し地点を少し過ぎたところだが、人生のピークはもう過ぎたと感じる。

これから先、大きな夢もなければ野望も持っていない。

日々を淡々と生きていくのみだ。

20代、30代の頃は社会のレールに乗ることを拒み、自分で道を切り拓こうとして、それはある程度の成功を収めた。

しかし、40代に入る頃から急速にエネルギーが失われ始めた。コロナ禍の社会の暗い雰囲気もその流れに拍車をかけ

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夢を叶えた後も人生は続く:夢の果てのリアル

夢を叶えた後も人生は続く:夢の果てのリアル

夢に向かって努力している人、夢への道を模索している人も多いだろう。

夢が実現していない時に見落としがちなのが、「夢を叶えた後も人生は続く」ということだ。

自分の場合も、このことはあまりよく考えていなかった。

若い頃、夢に描いていたのはライターになること、本を出すこと、会社を作ることであった。これらは30代前半までに全て実現した。

しかし、夢を叶えたとしても、そこがゴールではない。

例えば

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「あなたの人生が、いま以上に良くなることはない」が救いの言葉である3つの理由

「あなたの人生が、いま以上に良くなることはない」が救いの言葉である3つの理由

「人生が、いま以上に良くなることはない」という言葉を聞いたとき、どのような気持ちになるだろうか。

絶望感を感じる人もいれば、逆に希望を見出す人もいるだろう。

この言葉は一見ネガティブに聞こえるが、実は「未来への過剰な期待を手放し、今この瞬間を大切にしよう」というメッセージが込められている。

1. 未来への過剰な期待を手放す我々は日頃から、将来の成功や幸福を夢見て、未来への期待を膨らませがちだ

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どんな状況でも自分を卑下することはない:ニヒリズムにおける自己受容

どんな状況でも自分を卑下することはない:ニヒリズムにおける自己受容

聖徳太子が「世間虚仮」と言ったように、親鸞が「この世は火宅だ」と言ったように、この世の中はくだらなく、嘘偽りで満ちている。

結果的に、ニヒリズムを生きるしかない。

ニヒリズムとは、人生に意味や価値はないという考えである。

しかし、ニヒリズムを生きるからと言って、自分を卑下したり、自分の境遇を嘆くのは違うと思う。

自分を卑下するのは、自分自身の現状や境遇に満足していないことの現れである。他人

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何者でもないまま人生を終えること:何者かになりたいあなたへ

何者でもないまま人生を終えること:何者かになりたいあなたへ

10代の頃、半ば冗談で親に「自分は歴史に名を残す」と言い放っていた。その時から、何者かになりたいという感覚があった。

20代に入り、人生を模索し、もがいていたが、常に何者かにならなければならないという焦りがあった。

様々な夢を持っていたが、有名になって金持ちになることが、当時の自分にとっての成功の定義だった。

30代になり、仕事も順調に行き始め、自分で興した会社の事務所を構えたり、本も出版し

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