ちびてたくん

日々を言葉に直しておくだけ。

ちびてたくん

日々を言葉に直しておくだけ。

記事一覧

倫理や良心を捻じ曲げるための理屈は、強引な切り口かつ強気で出来ているから、恐らく自然な論理よりもずっと苛烈で、その割に手抜かりも多いんだ。だから信じ込んでしまうと大変な目に遭うんだろう。怖いことだね。自分の論理を作る練習をしておくといいのかもしれないな。

1

結婚してからずっと、ニンゲンに拾われて温かい家に招き入れられ、優しくシャワーされ、飼い犬としての首輪をつけてもらったような、保護された野犬のような安心感がずっとある。失くすのが怖いくらいとてもありがたい首輪だと思う。大事にしたい。

ちびてたくん
2週間前
3

ぼちぼち人間

これはもしかしたら自分の置かれる環境が、今までよりずっと保護的で温かいものになったから言えることなのかもしれないけれど、人間はもっとヒトに戻ったほうがいいんじゃ…

ちびてたくん
3週間前

熱帯夜

熱く篭った体温をどこにも逃がせずに 蒸し器の中に居るような夜は 熱帯魚になってやり過ごそう 息苦しいほど高い湿度と温度を自分の味方にする魔法 目を閉じて暗闇に手と脚…

ちびてたくん
1か月前

SNSでの袋叩きというか、炎上すると不特定多数から一斉に誹謗中傷されるアレ、インターネットによる社会の急速な進化についていけなくなった事による現代病だと思っていたのだけど、人間の本能なのかもしれない。群れの中に変なやつがいる!となったら反射的に追い出そうとするの、中々原始的よね。

ちびてたくん
2か月前
1

「時代のスピードがヒトの生きるスピードを超えた、これからは水槽の中の殖え過ぎた貝のように弱者はより一層淘汰され、社会は規格化していく」とはっきり感じた瞬間があって、それ以来まっすぐ生真面目に生きるのがどうでもよくなった。思えばそこから何に対しても頑張れなくなった気がする。

ちびてたくん
2か月前
2

とある自死した人が遺した「生きることも死ぬことも自分で選んだなら間違いじゃない」って言葉がずっと引っかかっている。自分で選ぶ死が間違いじゃなくなった世界は、他人から望まれる死も肯定されて、今よりずっと増えると思うんだよな。自分の命なら自分で捨てて良いってのは、危うい事な気がする。

ちびてたくん
2か月前
1

幸せについてまだ本気出して考えられてない

自分で自分を幸せにするのって難しい。特にこの情報化社会じゃ一層難しい。物で溢れているから一見簡単に見えるけれど、物で溢れているからこそ自分にとって大事なものが埋…

ちびてたくん
2か月前
7

ふと街で綺麗にドレスアップされたハローキティを見かけて、急に自分のキティが欲しくなり、公式ショップで着せ替えのできるキティちゃんと着せ替えグッズを購入し、店を出るなり帰宅を待たず駅そばのベンチで無心に着せた。可愛かった。涙がボロボロ出た。自分が何か憧憬を抑圧していると知った。

ちびてたくん
3か月前
3

ポケモンGOで広島焼き屋のギフトが手に入ったから、「アメリカ人のフレンドに送ってからかってやろう、アメリカンジョークや」と思ったけど、そうかこういうのが差別なんだよな…とハッと気付いてやめた。代わりに美味しそうな餃子屋の看板のギフトを送ってあげた。何書いてあるかわからんかもだけど

ちびてたくん
5か月前

僕のヒーロー

生きるエネルギーが枯渇していて、もう何も出来ないような感覚に囚われていた。いやまだ囚われてい「る」のかも知れないけれど、もう疲れ果てて何をやるのも辛くて怖くてし…

ちびてたくん
6か月前
14

全然共感できないものよりも、半分共感できるのにもう半分が全く共感できないものの方がきつい感じがする。それは「お気に入りの動画を再生して何も映しだされない」よりも、「低い解像度で延々と流される」方がストレス、みたいな事なんだろうと思った。2次ジャンルの実写化とかが嫌われるのもこれか

ちびてたくん
6か月前
1

役割

昔は非常時や有事に、緊急情報じゃなくて平常通りの番組を流す局の意図がわからなかったんだけど、やっとわかったな。今日みたいな日、「安全圏にはいるけど不安で仕方なく…

ちびてたくん
7か月前

他人の幸が蜜の味すぎて急性胃炎になった話

幸も不幸も相対的なものなので、もうどんな幸せそうな人を見ても嫉妬なんかしないと思っていた。 それよりは自分の幸せだけ見て、楽に穏やかに生きていける、生きていこう…

ちびてたくん
7か月前
2

鬱の年の瀬

鬱ってすごいよ。なんもおもんない。 私は全ての季節の中で今くらいの時期が2番目に好きだ。 1番は夏が好きなのだけど、とにかく2番目に今みたいな、11月末から1月頭にか…

ちびてたくん
7か月前
2

静かで暗くて少し冷たい、深海みたいな私の部屋が大好き。ベッドの上に小さなお友達を沢山乗せるの。私はまるでクジラの死骸みたいに、だんまりで眠る。おやすみなさいませ。

ちびてたくん
7か月前
1

倫理や良心を捻じ曲げるための理屈は、強引な切り口かつ強気で出来ているから、恐らく自然な論理よりもずっと苛烈で、その割に手抜かりも多いんだ。だから信じ込んでしまうと大変な目に遭うんだろう。怖いことだね。自分の論理を作る練習をしておくといいのかもしれないな。

結婚してからずっと、ニンゲンに拾われて温かい家に招き入れられ、優しくシャワーされ、飼い犬としての首輪をつけてもらったような、保護された野犬のような安心感がずっとある。失くすのが怖いくらいとてもありがたい首輪だと思う。大事にしたい。

ぼちぼち人間

ぼちぼち人間

これはもしかしたら自分の置かれる環境が、今までよりずっと保護的で温かいものになったから言えることなのかもしれないけれど、人間はもっとヒトに戻ったほうがいいんじゃないかと思う。

この世界のはじまりは、(と言ってしまうと仰々しいが、とにかく)「造り出された星の環境や、そこで発生した生命」にこそあって、人間社会とはそれの一部を円滑に保護し、動かしていくためのシステムでしかない。つまり社会のために人があ

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熱帯夜

熱帯夜

熱く篭った体温をどこにも逃がせずに
蒸し器の中に居るような夜は
熱帯魚になってやり過ごそう
息苦しいほど高い湿度と温度を自分の味方にする魔法
目を閉じて暗闇に手と脚を放り出す
もうそこにあるのは自在に空を泳ぎ回る鰭
エアコンをフィルターに見立て
扇風機で水流を作る
ベッドの底床に寝そべり
時折気まぐれにふわり翻る
私は熱帯魚
あったかいくらいが気持ち良い
ゆらゆら ふわふわ

あらあなた そんな

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SNSでの袋叩きというか、炎上すると不特定多数から一斉に誹謗中傷されるアレ、インターネットによる社会の急速な進化についていけなくなった事による現代病だと思っていたのだけど、人間の本能なのかもしれない。群れの中に変なやつがいる!となったら反射的に追い出そうとするの、中々原始的よね。

「時代のスピードがヒトの生きるスピードを超えた、これからは水槽の中の殖え過ぎた貝のように弱者はより一層淘汰され、社会は規格化していく」とはっきり感じた瞬間があって、それ以来まっすぐ生真面目に生きるのがどうでもよくなった。思えばそこから何に対しても頑張れなくなった気がする。

とある自死した人が遺した「生きることも死ぬことも自分で選んだなら間違いじゃない」って言葉がずっと引っかかっている。自分で選ぶ死が間違いじゃなくなった世界は、他人から望まれる死も肯定されて、今よりずっと増えると思うんだよな。自分の命なら自分で捨てて良いってのは、危うい事な気がする。

幸せについてまだ本気出して考えられてない

幸せについてまだ本気出して考えられてない

自分で自分を幸せにするのって難しい。特にこの情報化社会じゃ一層難しい。物で溢れているから一見簡単に見えるけれど、物で溢れているからこそ自分にとって大事なものが埋もれてずっと見つからなかったり、大衆的な喜びに流されてしまったり、他人と比べて、上限の無い唯物的な幸福に途方に暮れてしまったりするだろう。「自分の幸せはこういうものだ」と納得できていたつもりでも、自分では想像できないようなケタ違いの幸福を抱

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ふと街で綺麗にドレスアップされたハローキティを見かけて、急に自分のキティが欲しくなり、公式ショップで着せ替えのできるキティちゃんと着せ替えグッズを購入し、店を出るなり帰宅を待たず駅そばのベンチで無心に着せた。可愛かった。涙がボロボロ出た。自分が何か憧憬を抑圧していると知った。

ポケモンGOで広島焼き屋のギフトが手に入ったから、「アメリカ人のフレンドに送ってからかってやろう、アメリカンジョークや」と思ったけど、そうかこういうのが差別なんだよな…とハッと気付いてやめた。代わりに美味しそうな餃子屋の看板のギフトを送ってあげた。何書いてあるかわからんかもだけど

僕のヒーロー

僕のヒーロー

生きるエネルギーが枯渇していて、もう何も出来ないような感覚に囚われていた。いやまだ囚われてい「る」のかも知れないけれど、もう疲れ果てて何をやるのも辛くて怖くてしんどくて、一歩でも歩くとゲロでも吐きそうで、ずっと自分の安心できる繭に閉じこもっていたい感覚。
ただ私をそこに閉じ込めるのは、私を弱くしたり、弱いと言っていじめたり、そうでなくとも「お前が悪い」「お前はおかしい」と、狭い視野で善悪や正誤を判

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全然共感できないものよりも、半分共感できるのにもう半分が全く共感できないものの方がきつい感じがする。それは「お気に入りの動画を再生して何も映しだされない」よりも、「低い解像度で延々と流される」方がストレス、みたいな事なんだろうと思った。2次ジャンルの実写化とかが嫌われるのもこれか

役割

役割

昔は非常時や有事に、緊急情報じゃなくて平常通りの番組を流す局の意図がわからなかったんだけど、やっとわかったな。今日みたいな日、「安全圏にはいるけど不安で仕方なくなってる人達」はいて、その人らが少しでもホッとできるように、あえて普段通りなんだなあと思った。
主にテレ東の話をしてるわけなんだけど、今夜出川哲朗で安心してる人は山ほどいると思う。
不謹慎に感じる人ももしかすると中には居るかもしれないけど、

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他人の幸が蜜の味すぎて急性胃炎になった話

他人の幸が蜜の味すぎて急性胃炎になった話

幸も不幸も相対的なものなので、もうどんな幸せそうな人を見ても嫉妬なんかしないと思っていた。
それよりは自分の幸せだけ見て、楽に穏やかに生きていける、生きていこうと思っていた。けど。

自分の主観でめちゃくちゃにほしいもの、むしろ主観では想像もできなかった、(夢見ていいとすら思わなかった)自分にとって素晴らしく幸せなものを、いとも簡単にかっさらっていく人はいる。彼らと私で何が違うのか羅列することはで

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鬱の年の瀬

鬱の年の瀬

鬱ってすごいよ。なんもおもんない。

私は全ての季節の中で今くらいの時期が2番目に好きだ。
1番は夏が好きなのだけど、とにかく2番目に今みたいな、11月末から1月頭にかけての、「年末!師走!年明け!」などと忙しなくやたらギラギラした時期がとても好きだ。
世間や人が1年のうちで脂が乗っている感じがする。
静かで落ち着いていて、なのに賑やかで、みんなどこか浮き足立っていて、無礼講みたいな余裕がある。

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静かで暗くて少し冷たい、深海みたいな私の部屋が大好き。ベッドの上に小さなお友達を沢山乗せるの。私はまるでクジラの死骸みたいに、だんまりで眠る。おやすみなさいませ。