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2023年11月の記事一覧
今日が雨なら (短編小説)
心地良い音量で「レットイットビー」が流れている。だけどこのカフェで流れるレットイットビーを歌っているのはビートルズ本人ではないと気づいたのは少し経ってからだ。
子供の頃、家では両親がビートルズのアルバムを繰り返し流していて、それを聞いて育ったはずなのに、このカフェに響くレットイットビーの変化に気が付かなかった。
「そういえば」と、音楽すら久しぶりに聞いていることに気づく。
家から徒歩10分くらい
そのかい(櫂)にてをそえて…46
今年は何だかその波が早く来た。
通常なら2月3月に一斉に辞めて行く人が多いが、今年は年内までの人が多い。
挨拶を交わす間もなく、ある日突然去って行く、そんな場面もよくあるんだ。
別れと出会いを繰り返す仕事だから仕方がない…
そんなしんみりと感傷に浸る間もなく、もう来月初旬から冬体制(受験)のスケジュールに沿って働く。
スケジュールは一番に提出したしシラバスも既にパソコンで作成した。
時間がどんな
そのかい(櫂)にてをそえて…45
暑かった夏を何とか無事に乗り越えてやっと朝晩涼しい秋になった。そして初冬へと。
真冬が大好きなので、これからの季節は妙にテンションが上がるが、お仕事は12月から2月の受験シーズンは嵐の様な毎日だ。
仕事とプライベートの緊張と弛緩。心と身体のバランスが大事だ。
どうしてもいつどんな時にも(当たり前だが)仕事と勉強だけは全身全霊で取り組んで、一瞬足りとも気が抜けないし抜かない。
過去の経験が更に追い
なんや急に周りが優しいんじゃ。
もう、3月で辞める!
そう叫んだ後、周りが急に優しく接してくる。
少し休みを取ると良いだとか、休憩中の仮眠から目を覚ました私に生八橋をそっと手渡してくる人など。
うん、そういうのにはもう流されない。
辞めるんだ3月に。
そのために、年休も振休も使わずに残してあるのだから。
計画は今になって急に始めたわけじゃ無い。
虎視眈々と進めていたのだ。
昨日今日の話じゃなく。
おそらく、入職した時