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非モテは満更じゃないと、悦にいる

非モテ選手権大会の勝者
今や非モテの実力では他が及ばない覇者が
『恋なんて憎しみ合ってもできるものである』
意味が分からず、思考している

わたしが恋すると、犬になるのを気づいた
全身で喜びや悲しみを表現する
そして、飼い主に忠実な犬

飼い主が帰ってくると、尻尾が飛んでいきそうな程
「おかえり!嬉しい」
照れ笑いをしながら、好きな人を受け容れる

好きな人が嬉しいと、わたしも嬉しい
好きな人が悲しいと、わたしも悲しい
好きな人が「待て」と、永遠に待つ事ができる
好きな人の足元で寝かせてもらえる幸せ

好きな人を待つ間に見る景色は
1本の線が幾つも重なり、色づき始め
立体感を描いてくる
何を見ても、目に映るものが美しい

さて、こんな可愛いわたしが好きな人への憎しみ
嫉妬なのか、価値観の違いへの絶望か
犬が飼い主を本気で噛むとき
どんな心境なのか、覗きたくなる

恋しているのに、憎しみとは
気を遣う出来事が増えてくるせいなのか?

どうすれば、好きな人から好きになってもらえるか
膨大なストレスを抱える羽目になる

わたしは女優やモデルじゃない
容姿、頭、性格が悪くて、死にたくなる

「こうしたら喜んでもらえるかな」
おかしな振る舞いや失敗を気にし始める
自分の至らなさが目について、卑屈になる

恋なんか楽しいばかりじゃない
神経が磨耗し、疲弊する

そんなわたしの気も知らない
好きな人へ、憎しみとは何か

恋をすると、自分へ投資すると同時に
相手のために時間を作り
より良い環境を構築しようと努力する

努力へ費やしたエネルギーを回収するように
相手からの「ありがとう」は
わたしへのご褒美だと受け取り、また頑張る

『恋なんて憎しみ合ってもできるものである』
好きな人へ憎しみが湧くとき
好きな人が他の女性を褒めたとき、振り向いたとき

「Aちゃん⁈ はあ?
あの女、サークルの男を全員食べたけど?」
「Bちゃん⁈ はあ?
男に貢いで、お金ないからウリやってたけど?」
「Cちゃん⁈ はあ?
大嘘つきで、人から借りたお金も物も返さない」

わたしの中にある膨大な情報が一気に噴き出す
「お前って、こんなのも知らないの?」
ダメだ、こんな人を見る目がない男

つまり
わたしという人間を傷つけた相手が悪い

相手に費やした時間や努力、どーでもいい
別に処女じゃないから、身体なんかどーでもいい
「わたしの感情を返して!」
鳩尾で泣いている、小さなわたしに謝りなさいよ

憎しみは、相手への依存が発露なのに
裏切り行為と脳内変換し
そこには、恋心や愛情はなく
わたしへの代償を求めているに過ぎない

悲しむわたしが納得する愛をくれたら許してあげる

こんなのを恋や愛というのか
今のわたしには分からないが
『恋なんて憎しみ合ってもできるものである』
相手を好きだという「錯覚」が働いている

幸い、わたしは老犬になった

独りで留守番する間に、自分だけで楽しみを見つけ
飼い主がペット店へ行っても
「気が向けば帰ってくる」
自分を大切にし、相手を信用できる心を培った

高温で燃え盛る刺激より
縁側の日向ぼっこは快適で

非モテは満更じゃないと、悦にいる

http://free-line-design.com/?p=371

山根あきらさん
またまたまた…記事をお借りしました
思考の素をありがとうございます