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社会

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2022年7月の記事一覧

良心とは「良いこころ」ではなくてうしろめたさのこと

良心とは「良いこころ」ではなくてうしろめたさのこと

昨日の記事では、「ぼくはイラつきやすくて、小さい人間だ」ということ書いたんだけど、そこをもうちょっと深めてみたい。

今日のお題は、「人間とはなにか」である。いきなり話がデカくなるのだ。昨日ちょっとしたことで腹を立てていたチンケなぼくが、いきなり「人間とは?」を語ってしまう(笑)。

さて、そんなチンケなぼくにとって、人間とは、すなわちホモサピエンスとは、

無限にまちがいをくり返し、無限に修正を

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キレやすいのは他人事じゃない

キレやすいのは他人事じゃない

いま世の中にはイラついている人が多い。それだけ社会に余裕がないのだろうし、それが犯罪に結びついてるのは間違いないと思えるが、じつはぼくも他人事ではない。

ぼくはわりにイラチな人間だと思う。ふだんは愛想よくしているのだが、余裕のないときに短気が顔を出す。

いまはダイエットをやっているのでおなかが空いており、おなかがすいていると短気になりやすいのはこどものころからだ。このあたりは、わりとわかりやす

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なぜメディアは「アグー、ソフトバンク行くらしいよ」問題を黙殺するのか

なぜメディアは「アグー、ソフトバンク行くらしいよ」問題を黙殺するのか

今日はぜんたいが野球の話なので、興味のない人は無視してください。とにかく「アグー、ソフトバンク行くらしいよ」問題について書かないと収まらない。

「アグー、ソフトバンク行くらしいよ」問題とは、オールスターの練習中に楽天の浅村選手とソフトバンクの柳田選手の交わした会話の音声があやまって流出したというもの。

しかもNPB(日本プロ野球機構)公式チャンネルの動画に流れてしまったのだが、その内容が規約違

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ウソのない別れの言葉

ウソのない別れの言葉

いきなりだが、ぼくは死刑というものにオブセッション(強迫観念)がある。オブセッションとは「アタマから追い払うことのできない考え」ということで、一歩まちがえればこころの病気である。

高校時代に死刑に関する本を読んでからこのオブセッションがはじまったんだけど、それについてはすでに記事を書いたことがある。(マブチモーター事件)

とはいえ、ぼくは死刑の是非を唱えているわけじゃない。「廃止しろ」とも「存

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だれにでも「ふつうに好きなもの」と「本当に好きなもの」がある

だれにでも「ふつうに好きなもの」と「本当に好きなもの」がある

だれにでも、「ふつうに好きなもの」と「本当に好きなもの」の2つがある。そういう風に前々からぼくは思っているんだけど、だれに教わったのでもないし、なんかの本に書いてあったわけでもない。

ながいこと「自分」というものを観察し、そして「他人」というものを観察し続けるあいだに、そうにちがいないと思うようになった。

たとえば、ぼくの弟の好きなものは鉄道とクルマだが、本当に好きなのは鉄道だ。こどものころか

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最近、せどらーにあまり腹が立たなくなってきた

最近、せどらーにあまり腹が立たなくなってきた

ぼくは読書家というほどではないけど、本はまあまあ読むほうだ。

キンドルで買うこともあれば、書店で買うこともあるし、図書館で借りることもある。でも、圧倒的に多いのは古本である。

新型コロナウイルスが広まってからはリアル古本屋に足を向けることがめっきり減ってしまい、いまのおもな入手先は、

・ブックオフオンライン
・アマゾンマーケットプレイス
・日本の古本屋

この3つのサイトだ。

この中で、一

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人というのは、これほど感情に流されやすい生き物なのか

人というのは、これほど感情に流されやすい生き物なのか

「バーズアイ」は鳥瞰と訳されるが、かんたんにいうと空を飛ぶ鳥の目でものを見るということだ。なかなか簡単なことじゃない

テレビでみるサッカーは、俯瞰の位置から撮影されていることがほとんどだ。そうすると、

などとなまいきなことを思うわけだが、しかし、近所のサッカー場でフェンス越しに見る場合、選手と同じ地面の高さから見るわけで、そんな簡単なものじゃないとわかる。

サッカー場は、上背のある選手が22

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「あれがないと困る」みたいな人生だけはイヤ

「あれがないと困る」みたいな人生だけはイヤ

これまでいろんな土地で暮らしてきたけど、キライになった土地はひとつもない。どこもよかった。暑い地方も寒い地方もそれぞれのよさがあったし、せまい盆地も、だだっぴろい大平原も思い出せばみななつかしい。

好きな土地、好きなたべもの、好みの映画、好きな異性のタイプなど、ひとそれぞれ好みのゾーンというのがあるわけだが、ぼくはなんにつけてもわりにストライクゾーンが広いほうだ。

今後どこかに引っ越さなければ

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ちょっとしたことばづかいにメディアリテラシーが表れる

ちょっとしたことばづかいにメディアリテラシーが表れる

最近、ずーっとモヤモヤしていることがあるので、きょうは思い切って書いてしまおう。ぼくは、基本的にしあわせに生きているヤツなので、モヤモヤしたままなのはイヤなのだ。

苦手なタイプの人についてである。ぼくは、社会に対して不満をためているタイプがすごーく苦手である。

その不満は言葉づかいに表れる。このnoteもたまにちょっとしたレスなどをもらったりすることもあり、反応はありがたいのだが、とはいえ荒れ

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さいたま市に行こうとして、横浜中華街に連れていかれそうになりました

さいたま市に行こうとして、横浜中華街に連れていかれそうになりました

JR東日本に「湘南新宿ライン」という路線があるんだけど、2001年に開通したそうなのでまあまあ新しい路線だ。

湘南と新宿を結んでいるイメージが華やかでいいのだが、実際は、栃木や群馬から池袋―新宿―渋谷をとおって横浜、藤沢まで行ける。いまでは、栃木も群馬も湘南みたいなものである。

最近、こういうのが多くなった気がする。相互乗り入れというのだろうか。便利になったぶん複雑になった。

ぼくの自宅の最

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キライなまんじゅうを食べてくれてありがとう!

キライなまんじゅうを食べてくれてありがとう!

他人を動かす理想的な方法は、基本的には「まんじゅう怖い」だとおもう。有名な落語なのでしっている人がほどんどだろうが、簡単に筋を書いておく。

あるところに生意気な男がいて「自分は世の中には怖いものなどない」と言い張る。しかし、なおも問い詰めていくとじつは怖いものが一つあるのだと白状するのである。それは「まんじゅう」なのだと。

周りオトコたちは、「あいつは生意気だからまんじゅう攻めにしてやろう」と

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惑星大直列のナゾ

惑星大直列のナゾ

たぶん「あるある」だと思うんだけど、たとえば、あなたが狭い道を歩いていたとしよう。クルマが2台通れないくらいの道だ。そこをむこうからも歩行者がやってくる。さらにそのむこうからクルマもやってくる。

ことばで説明するのがむずかしいので図解するとこんな感じだ。

| 車――車 |
| ↓ |
| |
| |

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ヒモとダメンズはちがう

ヒモとダメンズはちがう

日本には300万人の未婚男性が余っているそうだ。アメリカには900万人、中国には3000万人、インドには5000万人の未婚男性があまっているといわれる。

「未婚・既婚」というのは法律上のことなので気に入らない人がいるかもしれいないが、このデータのポイントはそこにはにはない。まさかインド人全員に恋愛観をたずねるわけにもいかないので、婚姻届け以外にデータの取りようがなかったのだろう。

また、ミクロ

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「無敵の人」を異常扱いするのはやめたほうがいい。状況は思っている以上に深刻だ。

「無敵の人」を異常扱いするのはやめたほうがいい。状況は思っている以上に深刻だ。

聖書には「富める者はますます富み、モテるものはますますモテる」という言葉があるそうだが、もちろんウソである。そんな言葉はなくて、実際は、

と書かれている。

この場合の「富(とみ)」が何を意味しているのかは諸説あるらしいが、基本的には「神の祝福」という意味に受け取られている。そりゃそうだろう。そうでなければ宗教の教えにならない。

しかしだれでもわかるとおり、この「富」を資本主義社会における私有

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