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読んだ本の感想文などを綴っています
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最近買った本のことと絵描きの雑記

最近買った本のことと絵描きの雑記

最近の雑記です。
「ひとつひとつを投稿するボリュームではないけど、つぶやきだと入りきらない」みたいな雑記が多いので、そういうものをまとめた形でたまに出力していきたいです。

《ここ1週間ぐらいで買った本たち》

ヒョォォォォイ!
買いましたよ買えましたよ新刊。
あらためまして〈国名シリーズ〉30周年おめでとうございます。祝!
なんとなく勿体無くて、買ってからまだビニールの封を開けていないというオタ

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「インド倶楽部の謎」と「カナダ金貨の謎」を読んだ話。

「インド倶楽部の謎」と「カナダ金貨の謎」を読んだ話。

以前読んだ本の感想まとめです。
今回は有栖川有栖さんの
「インド倶楽部の謎」と
「カナダ金貨の謎」の2本立て。

国名シリーズ最新作、「日本扇の謎」が発売になりましたねーー!祝祝!!
まだ実物を手に入れてないとか遺憾ですよ。
誠に、遺憾です。
でも仮に即入手したとしても、勿体無くてすぐ読まずに寝かせそうな気もするな…

本格ミステリの感想だけど、ロジカルな推理の感想など無いのがいつものことです。

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「落雷はすべてキス」最果タヒ/を読んで

「落雷はすべてキス」最果タヒ/を読んで

落雷はすべてキス
最果タヒ

やっぱり詩はむずかしいな。
どう読んでいいか戸惑っている。
解釈するものなのか、しないものなのか。
読み手はなにもかも自由なのか。

タヒさんの”エッセイ“だと、たやすく自己に変換してしまうものが多いような気がするのに、
”詩“だとそうもいかないらしい。

題材が愛や恋だから (?)
というのもあるのかもしれないけど。
しかしタヒさんが、「恋」とか「愛」についての詩を

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「本の在る場所はパワースポット」な話。

「本の在る場所はパワースポット」な話。

古本市に行ってきたので記録にしたためるなどします。
私がおそらくこの世でいちばん愛しているのが
「本屋」「古本屋」「図書館」などの
「本が集まる場所」なので、古本市なんて垂涎ものの催しですよ。
地元の古本市はタイミングが合えばできるだけ足を運びたい。

(ちなみに見出しの写真は本文とは関係のない本屋の『子どもの本専門店 メリーゴーランド @京都』さん。昨年京都へ行ったときにお邪魔してきた、とても素

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「死のやわらかい」鳥さんの瞼/を読んで

「死のやわらかい」鳥さんの瞼/を読んで

死のやわらかい
鳥さんの瞼

詩も短歌もほとんど読まないから
読み方が全然分からない
解釈もできない
なりに、読んでみて、
面白いなと思うところ
理解が難しいと思うところ
いろいろと出てきて興味深かった。

著者自身が
“死と水が好きです。”
と言っているからか、
タイトルに「死」を冠しているからか、
死についての短歌が多い印象。

様々なモチーフを短歌にしてあるけれど
中でも、死を身近に感じさせ

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「十角館の殺人」を読んだ話。

「十角館の殺人」を読んだ話。

今回の感想本は
綾辻行人さんの
「十角館の殺人」です。

本格好きをのたまっておきながら、まさかの「十角館の殺人」を読んでいなかった不届きものが通るのですがどうか許してほしい。

清々しいほどネタバレしか書いてないので、何卒お気をつけください。









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やはり皆さんご存知の通り、一番の「……は!?なに!?!?!」は、あのニックネームが出てきた時ですよ

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「スイート・マイホーム」を読んだ話。

「スイート・マイホーム」を読んだ話。

今回は
神津凛子さんの
「スイート・マイホーム」
を読んだ感想を。

まあまあのネタバレ抵触中です。
どうぞよしなに。

窪田正孝主演・斎藤工監督
という映画があるという事を知り、
あらすじで面白そうだと気になっていたので
「原作があるんだ。まずは本を読んでみようかな」と軽い気持ちで読んでみたら、

怖くて泣きそう。

とんでもねえ話だった。

が シンプルな感想でした。

てっきりホラーだと思い

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「ハヤブサ消防団」を読んだ話。

「ハヤブサ消防団」を読んだ話。

今回の感想本は
池井戸潤さんの
「ハヤブサ消防団」です。

昨年の実写ドラマを楽しく視聴していたので、遅ればせながら原作を読了。

登場人物は、読んでいるとやっぱりキャストさんが浮かびますね。
中村倫也さん、川口春奈さん、山本耕史さん、生瀬勝久さん、
ドラマのメインキャラの皆さんはとても良かった…

読みながらの率直な感想は、
「ドラマと原作では、設定や展開がずいぶんと違うんだなあ」
でした。

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「十戒」を読んだ話。

「十戒」を読んだ話。

近ごろ起き抜けに息切れしている有り様の者ですこんにちは。 この時期の不定愁訴は異常。
さらには夏の本気に戦々恐々とする日々ですね…
皆さまどうぞご自愛ください。

今日の感想本は、先日読み終えたばかりの
夕木春央さんの
「十戒」です。

よろしくどうぞ。

方舟に続き、2冊目を読み終えました夕木さん。

内容は前作と同じくクローズドサークルもので、タイトルも「方舟」からの「十戒」と来て、装丁も揃え

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「はじめての」を読んだ話。

「はじめての」を読んだ話。

先日すごく久しぶりに映画版バイオハザード1・2を鑑賞しまして、アリスゥー!ジルゥー!と、かっこよすぎる女性2人に心のペンライトを振っていた者ですこんにちは。
2 はゾンビものっていうかもうバトルアクションものですね。アリスはヒーローになったのだ…

さて今回は、以前読んだ本の

YOASOBI
×
島本理生さん
辻村深月さん
宮部みゆきさん
森絵都さん
がコラボした作品

「はじめての」の感想にな

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菩提樹荘の殺人と高原のフーダニットと妃は船を沈めるを読んだ話。

菩提樹荘の殺人と高原のフーダニットと妃は船を沈めるを読んだ話。

積ん読があるのに本屋にも図書館にも行って本を物色するので結局は次に読む本に迷う者ですこんにちは。

本があるところはパワースポットなので、引き寄せられるのは仕方ない仕方ない。

さて今回は、こちらのnoteでもお話した通り

これまでの火村&アリスシリーズを色々と読み返しているので、そちらの感想になります。

短編集、中編集である
有栖川有栖さんの
「菩提樹荘の殺人」
「高原のフーダニット」
「妃

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「怪談びたり」を読んだ話。

「怪談びたり」を読んだ話。

yuki.という者ですこんにちは。

今年も怪談の季節がやってきますねえ。
エンタメ好きとしては例に漏れず、怪談もホラーも嗜んでおります。(好きの意)

今回は以前読んだ怪談の本、

深津さくらさんの
「怪談びたり」の感想です。

よろしくどうぞ。

怪談びたりの暮らしから、
『怪談と結婚した女』
というキャッチフレーズを冠されたという著者の深津さくらさんが、出会った人々に
「不思議な体験をされた

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「方舟」を読んだ話。

「方舟」を読んだ話。

こんにちは。
雨の日の読書が好きな yuki. と言う者です。
例えば休日に雨が降っていると、「頑張って出掛けずとも、家でゆっくりしていいのだよ…」と言って貰えているようで安心します。

とはいえ、大雨はやっぱり怖いもの。
度を越す雨雨には何卒お気をつけくださいね。

さて今日の感想本は

夕木春央さんの
「方舟」です。

┉┉ ┉ ┉    ┉

一人を犠牲にして皆が助かるか

それとも全員死ぬ

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「鍵の掛かった男」を読んだ話。

「鍵の掛かった男」を読んだ話。

先日のこちらの記事でもご紹介した、
有栖川さんの「捜査線上の夕映え」を読んでからというもの ミステリ熱が無事復活し、
火村&アリスシリーズの楽しさも思い出したので、現在は片っ端からシリーズを再読しようと試み中です。

長編で特に好きだったのは
朱色の研究
鍵の掛かった男
狩人の悪夢
あたりだったのですが、捜査線上の夕映えが一気にトップに躍り出ました。強い。

今回はそのうち一冊を再読した感想をお届

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