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エンタメは不意に誰かを救う 𓀁 とある絵描きが綴るエンタメを推していく雑記と創作ひと…

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エンタメは不意に誰かを救う 𓀁 とある絵描きが綴るエンタメを推していく雑記と創作ひとりごと徒然です ✐ 本屋に毎日通いたい ※すべての画像は転載禁止です。

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「エンタメ」という推しの話。

近ごろ、色んなものからご無沙汰している気がする yuki.という者ですこんにちは。 人間ってやることが多いですよね。 ふー たいへん。 もうほんと、皆さんお疲れ様です。と言いたいのですよ。 私は本が好きです。 本が大好きなのに、その本を読む力さえ湧いてこない日々が長く続いていたここ何年か。 先月、たまたま、気まぐれで「読めるかちょっと試すか…」と何気なく開いた本がありました。 好きな推理小説でした。 結果、その本をぐいぐいと読めたおかげで 『私は、本が、ミステリが、物

    • 「十角館の殺人」を読んだ話。

      今回の感想本は 綾辻行人さんの 「十角館の殺人」です。 本格好きをのたまっておきながら、まさかの「十角館の殺人」を読んでいなかった不届きものが通るのですがどうか許してほしい。 清々しいほどネタバレしか書いてないので、何卒お気をつけください。 面 白 か っ た  !  !  ! やはり皆さんご存知の通り、一番の「……は!?なに!?!?!」は、あのニックネームが出てきた時ですよね。 ぉぉぉ衝撃。 島の中で一切の本名が出てこなかったから、突然エラリイの本当

      • ブルーピリオド15巻 世田介くんの 「当事者だから」「部外者だから」の言葉も 「一生背負っても」の言葉も 刺さる刺さる ォァァァ ブルーピリオドはどこまでも「人間」を描くのだな… うーん 「人間」ってのも括りが雑か… 「誰か」かな なんで、人間は、絵を、描くんだろうね!!

        • 「コンプレックス・プリズム」を読んだ話。

          今回は、読むのは2冊目となる 最果タヒさんのエッセイ 「コンプレックス・プリズム」 の感想です。 初めて読んだタヒさんエッセイ 「『好き』の因数分解」の感想はこちら。 こちらの「コンプレックス・プリズム」、 再読なのです。 以前読んだときは、あまりに自分のことと照らし合わせすぎてどっから感想に手をつけていいのかまとめきれる自信がなくて放置したんだったなーそういえば。 などと色々思い出しながら読み返してみました。 タヒさんの、言葉の選び方が好きです。 言葉の扱い方、がた

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        「エンタメ」という推しの話。

        • 「十角館の殺人」を読んだ話。

        • ブルーピリオド15巻 世田介くんの 「当事者だから」「部外者だから」の言葉も 「一生背負っても」の言葉も 刺さる刺さる ォァァァ ブルーピリオドはどこまでも「人間」を描くのだな… うーん 「人間」ってのも括りが雑か… 「誰か」かな なんで、人間は、絵を、描くんだろうね!!

        • 「コンプレックス・プリズム」を読んだ話。

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          「スイート・マイホーム」を読んだ話。

          今回は 神津凛子さんの 「スイート・マイホーム」 を読んだ感想を。 まあまあのネタバレ抵触中です。 どうぞよしなに。 窪田正孝主演・斎藤工監督 という映画があるという事を知り、 あらすじで面白そうだと気になっていたので 「原作があるんだ。まずは本を読んでみようかな」と軽い気持ちで読んでみたら、 怖くて泣きそう。 とんでもねえ話だった。 が シンプルな感想でした。 てっきりホラーだと思いながら読んでいたら、ん…?ミステリかな?となり、…おっと…大変ヤバいサスペンスス

          「スイート・マイホーム」を読んだ話。

          夏が年々苦手になり生活も駄目駄目になっていて 湿度の不快に身を置くこの時期になると憂鬱と不調が増すのだけど ふと一面真っ青な空に浮かぶもくもくを見上げると「おー!今年も夏が来たって感じするなあ」と必ず思ってしまう不思議 夏ならではの空と雲は 嫌いにはなれないようになっているらしい

          夏が年々苦手になり生活も駄目駄目になっていて 湿度の不快に身を置くこの時期になると憂鬱と不調が増すのだけど ふと一面真っ青な空に浮かぶもくもくを見上げると「おー!今年も夏が来たって感じするなあ」と必ず思ってしまう不思議 夏ならではの空と雲は 嫌いにはなれないようになっているらしい

          「アートとデザインとのあいだ」 自分のこと。

          「最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常」 という漫画を読みながら思ったこと徒然。 面白く興味深い本でした。 あるエピソードに出てくる、 ピアノも音楽も大っ嫌いだったという 音楽科の本田さん。 “彼女にとっての「音楽」とは何か?“ という問いに 離れたくても 離れられないもの 振り払おうとしてもつきまとってくる でもそれが同時に生きがいでもあって 音楽のおかげで 私はきらきらしていられる …みたいな感じでしょうか と、本田さんはすこしだけ困ったように笑い

          「アートとデザインとのあいだ」 自分のこと。

          「ハヤブサ消防団」を読んだ話。

          今回の感想本は 池井戸潤さんの 「ハヤブサ消防団」です。 昨年の実写ドラマを楽しく視聴していたので、遅ればせながら原作を読了。 登場人物は、読んでいるとやっぱりキャストさんが浮かびますね。 中村倫也さん、川口春奈さん、山本耕史さん、生瀬勝久さん、 ドラマのメインキャラの皆さんはとても良かった… 読みながらの率直な感想は、 「ドラマと原作では、設定や展開がずいぶんと違うんだなあ」 でした。 ドラマではシーンのひとつひとつが意味深だったり、ミステリ独特の謎かけのカットがあ

          「ハヤブサ消防団」を読んだ話。

          「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」を観た話。

          今回の映画感想は、以前映画館で観た 「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」です。 ドラマ版は観ていなかったのですが、ある日唐突に「映画館で、映画を、観たい!!」と思いついたときに上映されていたのがこちらの映画で、よーし岩ちゃんだし観てみましょう!と衝動的に観てみました。 結果 面白く鑑賞できました。 ドラマのテイストからなんとなく、これまでの内容を把握してなくても観れそうだな〜とは思っていたけれど、やっぱりその通り、ドラマ未視聴でも楽しめました。 そもそもミステリっ

          「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」を観た話。

          ショーン・タンの絵本が好き 初めは厚塗りの絵の雰囲気に惹かれて読み始めたけれど、物語の内容も深く、読み応えがある とくに好きな絵本「夏のルール」 ちょっと笑えて、ちょっとこわい 『ルールは守ること。 意味のわからないルールなら、なおさら。』 素敵で最高な、こんな 夏のルール

          ショーン・タンの絵本が好き 初めは厚塗りの絵の雰囲気に惹かれて読み始めたけれど、物語の内容も深く、読み応えがある とくに好きな絵本「夏のルール」 ちょっと笑えて、ちょっとこわい 『ルールは守ること。 意味のわからないルールなら、なおさら。』 素敵で最高な、こんな 夏のルール

          「十戒」を読んだ話。

          近ごろ起き抜けに息切れしている有り様の者ですこんにちは。 この時期の不定愁訴は異常。 さらには夏の本気に戦々恐々とする日々ですね… 皆さまどうぞご自愛ください。 今日の感想本は、先日読み終えたばかりの 夕木春央さんの 「十戒」です。 よろしくどうぞ。 方舟に続き、2冊目を読み終えました夕木さん。 内容は前作と同じくクローズドサークルもので、タイトルも「方舟」からの「十戒」と来て、装丁も揃えてあるかのようなデザインですね。 シリーズとして打ち出されていく作品なのかな?と

          「十戒」を読んだ話。

          「はじめての」を読んだ話。

          先日すごく久しぶりに映画版バイオハザード1・2を鑑賞しまして、アリスゥー!ジルゥー!と、かっこよすぎる女性2人に心のペンライトを振っていた者ですこんにちは。 2 はゾンビものっていうかもうバトルアクションものですね。アリスはヒーローになったのだ… さて今回は、以前読んだ本の YOASOBI × 島本理生さん 辻村深月さん 宮部みゆきさん 森絵都さん がコラボした作品 「はじめての」の感想になります。 よろしくどうぞ。 YOASOBIと 好きな作家さんたちがコラボ…!

          「はじめての」を読んだ話。

          「リアルやファンタジーやドキュメンタリーが自分にどのように作用するかを考えている」

          先日、水萌さんという方が発行されている 『日常は、記録されない映画のようだ。』という作品のフリーペーパーを、とあるお店で手に入れまして。 そのうちの「きのうの3月」を読んでいると、 3月4日の日記にこのような文章が記されていました。 こちらの日記を読んで、 目から鱗!な気分を味わいました。 どういうことかというと。 私は、はっきり言ってしまうとドキュメンタリーが苦手です。昔から。 ノンフィクションは、必要で大事な場合は勿論見るし読むけれど、日常的に積極的に取り入れたい

          「リアルやファンタジーやドキュメンタリーが自分にどのように作用するかを考えている」

          菩提樹荘の殺人と高原のフーダニットと妃は船を沈めるを読んだ話。

          積ん読があるのに本屋にも図書館にも行って本を物色するので結局は次に読む本に迷う者ですこんにちは。 本があるところはパワースポットなので、引き寄せられるのは仕方ない仕方ない。 さて今回は、こちらのnoteでもお話した通り これまでの火村&アリスシリーズを色々と読み返しているので、そちらの感想になります。 短編集、中編集である 有栖川有栖さんの 「菩提樹荘の殺人」 「高原のフーダニット」 「妃は船を沈める」 の3作品です。 菩提樹荘の殺人 再読。 短編集も入りやすくて

          菩提樹荘の殺人と高原のフーダニットと妃は船を沈めるを読んだ話。

          「感性と俗とのあいだ」

          自分の「今」の感覚とか 色んなものに対する気持ちとか 私自身や環境の状況整理というか そういったものの「今こうやで」的な記録と備忘録のようなものがたまーに出没します。 自分の中で何もかも整理が付かなくなったのかふらっと旅に出たくなり(現実の旅でなく自分の内部の旅のような意)、突然色んなものと距離を置き出してそろそろ3ヶ月ほど。になるか? あとから思ってみれば「これが向き合うというやつか」とぼんやりと感じはするものの、渦中のときは「全く何にもしてないな」の日々だった。(いや、

          「感性と俗とのあいだ」

          「怪談びたり」を読んだ話。

          yuki.という者ですこんにちは。 今年も怪談の季節がやってきますねえ。 エンタメ好きとしては例に漏れず、怪談もホラーも嗜んでおります。(好きの意) 今回は以前読んだ怪談の本、 深津さくらさんの 「怪談びたり」の感想です。 よろしくどうぞ。 怪談びたりの暮らしから、 『怪談と結婚した女』 というキャッチフレーズを冠されたという著者の深津さくらさんが、出会った人々に 「不思議な体験をされたことはありますか?」 と尋ね集めて制作されたという本書。 やさしいお話からぞっ

          「怪談びたり」を読んだ話。