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「ハヤブサ消防団」を読んだ話。


今回の感想本は
池井戸潤さん
「ハヤブサ消防団」です。

昨年の実写ドラマを楽しく視聴していたので、遅ればせながら原作を読了。

登場人物は、読んでいるとやっぱりキャストさんが浮かびますね。
中村倫也さん、川口春奈さん、山本耕史さん、生瀬勝久さん、
ドラマのメインキャラの皆さんはとても良かった…

表紙の装画が、
唐仁原教久さんだった…!!



読みながらの率直な感想は、
「ドラマと原作では、設定や展開がずいぶんと違うんだなあ」
でした。


ドラマではシーンのひとつひとつが意味深だったり、ミステリ独特の謎かけのカットがあったり、最終回にかけての盛り上がり方などが印象的だったのですが、
そうかあれは映像化ならではのドラマティックな演出だったのかー  と驚きました。

登場人物も、担ってる役割が違っていたり一人二役の人間がいたりあまりメインじゃ無かった人が主要人物になっていたりその逆だったりしていますね。
何よりも、太郎くんと彩ちゃんの関係性が、原作とドラマでかなり違うのね…と、それにも少々びっくりしつつ。
この2人の関係性の描写については、原作とドラマの違いで賛否もあったりするのかな。


原作とドラマで、どちらが好みかは分かれそうな感じです。
私はやはり、ドラマを先に観ているのでドラマ寄りのようです。(これは何にでも言えることかと思うけど、ファーストインパクトってかなり感想に影響を及ぼすと思っているので…)

ドラマ寄りの理由の一端としては、中山田さんのキャラクターも大きいかと…
ドラマでの、山本耕史さん演じる中山田氏の立ち位置が素晴らしすぎて。
ふざけるところはふざけて、締めるところは締めて。良いキャラだったなあ。山本さんが演らやれたこその、あのキャラクターですね。

そして「ハヤブサ消防団」と言えば!
ちゃんみなさんの「命日」が自動的に流れ出すという…
音楽のインパクトはやはり強い。
読んでいるあいだ、何度脳内に流れてきたか。


それにしても、作中に色々と出てくる行事とか係とか当番とか諸々、田舎描写の再現度が高すぎて、田舎育ちとしては「あるあるある」と頷くばかりでした。笑
謎の行事や風習がほんと多いんですよね、田舎って。
勿論、きちんと調べれば謂れとか言い伝えがあるのだとは思うけれど、幼少期は全く意味もわけもわからずこなしてた伝統行事がたくさんある。
今でも「あれはなんだったのだ?」と思い出す事があります。


池井戸潤作品は、映像だと
「陸王」「七つの会議」「半沢直樹」「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」「シャイロックの子供たち」「アキラとあきら」
などを観ました。
なかでも、「陸王」ドラマが大好きで原作も読みました。陸王最高!



原作付きのドラマや映画・アニメだと、
「原作と映像、どちらを先にした方が良いか問題」がありますよね。

いちばん純粋に物語を楽しめるのは
映像→原作 なのかなとは体感として思いますが、
でも私は「本」が好きなので、そして「本」で体感するハラハラやわくわくが大好きなので、ちょっと悩ましいところです。先に本でその面白さを感じたい。
とくにミステリは、原作が先の方が楽しめそうだなーとも思ったり。




ここまで読んでくださりありがとうございます。


それでは。

「ハヤブサ消防団」を読んだ話。




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