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about 東京

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酸いも甘いも、数えきれない思い出の刻まれる場所、東京。
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「エッセイ」東京タワー

「エッセイ」東京タワー

東京タワーに初めて登ったのは、小学校の修学旅行の時だった。当時は幼かったこともあり、私の記憶の中の東京タワーは衝撃的な高さだった。
展望台で、同級生の行列の後ろに並び、やっと自分の番になってワクワクしながら望遠鏡にお金を入れた。
私の目に飛び込んで来たのは、霞んだ空の下に沢山の建物が建ち並ぶ大都会 東京の姿だった。
私にとっての東京タワーは国会議事堂や皇居と並ぶ東京の象徴だ。
それが電波塔だと知っ

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先日の東京日帰りは、準備不足と人不足

先日の東京日帰りは、準備不足と人不足

(上の画像は行きたかった渋谷スカイの写真。ライブラリで発見)

実は、先週の土曜日、東京に行ってきた。日帰り旅行であります。1つだけ予定があるけど、それ以外は自由だから、「なにしよーかなー(ワクワク)」、「何食べよーかなー(ワクワク)」てな具合で、楽しみにして調べたり、悩んだり、してたんだけど、なんか決めきれなくて、計画が立てられなかった。どうにかなるさ、と思ったんだけど。。。

結果、ぶっつけ本

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こよなく愛する街、神田神保町

こよなく愛する街、神田神保町

東京・神田神保町、昔も今も大好きな街
多くの書店が建ち並び、「本の街」としても有名だが、その歴史は古く、明治時代初期にさかのぼる。
当時、書店は日本橋に集中していたが、江戸時代に火除け地だった御持院ケ原(亭保2年[1717年]に焼失した御持院の跡地)や大名、旗本屋敷跡(現在の神田神保町1~3丁目周辺)に多くの学校が建てられた事から、本の需要が高まり、日本橋に集中していた書店は神保町へと移り、多くの

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ミッドナイト・サイレント・ディスコ

深夜になると同じ部屋にいるのに静かに過ごそうという意識が生まれる
昼に同じこの部屋に居ればわかる
周りが活発に動いている雑音が当たり前のように耳に入ってくるから、自分以外のザッと半径2〜300メートル以内にいる人たちが活動しているのがなんとなく耳から感じる
となれば、この静かな深夜
エアコンのごうごう鳴るのが目立つのも辺りが静かな証拠
車の通る音や工事の音に負けるこんな風力設定を「静」にしているエ

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すん散歩 東京千代田区 喫茶店

すん散歩 東京千代田区 喫茶店

いざ、山頂へ

と、いう見出しをしたわけだが、到着したのは山ではなく、JR御茶ノ水駅。

明治大学方面へ歩き、目的地の看板を発見。

昨年からずっと訪ねたかった場所がここ。
2月に閉館してしまう、歴史あるホテル。

山の上ホテル。
文字は愛らしく、佇まいは雄大。
ヤッホー!と叫びたい気持ちをこらえて館内へ。

美しく彩られた玄関を通り抜け、さっそくホテル内の「コーヒーパーラー ヒルトップ」を目指す

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ボクだけの東京地図

ボクだけの東京地図

まずは今から約9年前に東京の老舗喫茶Wの小冊子に掲載された僕のエッセイをご一読ください。

私の東京地図

就職で上京してから早いものでもう20年が経とうとしている。

上京当時から今日に至るまで私の根っからのお上さん気質は決して色褪せることなく、そのおかげで私の東京地図はどんどん更新されている。

しかし、その中で明らかに変わったことがある。情報収集の仕方である。

上京直後、知り合いもい

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本日は、晴天なり

本日は、晴天なり

「すみません。神保町ってもう過ぎましたか?」

突然話しかけられて、一瞬動揺した。
ここは、渋谷方面に向かって進む半蔵門線の電車の中。
話しかけてきたのは、右隣の座席に座る女性だ。

自分が話しかけられているのだ、ということを理解するのに1、2秒ほどかかったが、私は彼女が指し示すスマホの画面に目を落とした。
乗り換えアプリが開かれており、現在地は「半蔵門」を指している。

すぐ隣で、よくないことが

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2度目の東京生活の終焉

2度目の東京生活の終焉

 2023年3月、自分は宮城の実家を見限ると言い捨て2度目の東京での生活を送る道を選んだ。結論から言えばこれは大失敗なわけであったが、それなりの収穫もあったと言えよう。
 題するなら「くあちる東京編その2」といったところだろう。その1は過去に散々語ってきたので割愛。

 昨年、自分は実家にいながらも適応障害に苛まれていた。言い訳に過ぎないが、それはこんな自分が今さら家族にどう接したら良いのかという

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東京の夜、私が二人

東京の夜、私が二人

土曜日の夜。
私の身体は今、恵比寿のBarに在る。

社会人になってから丸三年が経とうとしているが、こうして、たまーにBarで時間を過ごすということもできるようになった。

こうしてBarにいる時はいつも、高校生の頃の自分が隣に座っている。

無論、本当に座っているわけはないのだが。

要するに、お金も無く、社会を知らず、お酒を飲んだこともなく、東京を知らず、夜の過ごし方などラジオを聴くか友達と電

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余っていなければ生まれないものがある

余っていなければ生まれないものがある

突然だが、人生において余白を持ちながら生きるということは非常に素晴らしい営みだ。

今日も都内を散策しながらこの仮説の確らしさを感じたので聞いてほしい。

昨晩はいつも通り仕事が夜遅くまで終わらず、結局0:00を過ぎてからタクシーで帰宅した。
だから土曜日の今日は、いつもよりゆっくり起きて、ゆっくりコーヒーを飲みながら、読みかけの本を読むところから一日が始まった。

幸い今日は夜までフリーなので、

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東京は、冬

東京は、冬

ぽて、と。

いや、

さて、と。

僕の手元には今、一冊の映画パンフレットがある。その横長ではがきサイズのちいさなパンフには、夫婦と思しき男女のセピアカラーの写真とその隣には青地をバックに手書きの文字で

東京日和

と小さく書かれている。

実はこれは先日、僕が行きつけの国分寺の某古本屋さんの100円ワゴンの中にあったのをたまたま見つけて購入したものだ。

写真家の荒木経惟(のぶよし)氏とその

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神保町

神保町

基本的に本が好きなので、紙に印刷された本を買うのをやめて、すべて電子書籍で読む生活に移行してしばらくたった今でも、世界でも随一の古書店街、神田神保町の雰囲気を感じに、大した用事も目的もないにも関わらず、散歩がてら古書店街をぶらぶらするのが大好き。

神保町ということで当然ながらお昼はカレーです。
ボンディや鴻やエチオピア、キッチン南海、あるいは共栄堂でカレーを食べたのち、更に紙に印刷された人類の叡

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曇空-雨経由-雪へ (池袋で)

自分の家の最寄駅からJR山手線へ
午後を迎えたそんな時
階段をのぼり駅のホームにたどり着いて見たのは
電車内でギュウギュウに詰められている人達だった
通勤ラッシュのそれを思わせるその人の群れは僕をその電車を見逃すように誘導した
すぐに次の電車が来る
(これは東京という場所の良いところだろう)
僕は次の電車もまた満員なんじゃないかと想像した
山手線は僕が知らぬ間に常に満員電車になったのかと、

そん

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今日も明日も吉祥人

今日も明日も吉祥人

「アレクサ、羊文学の『おまじない』流して」

「はい、『おまじない』とそれに似た楽曲をシャッフル再生します」

(相変わらず気がきくなあうちのアレクサは)

🎵🎵🎵

さて、昨日は吉祥寺のカフェでの一幕をだらだらとご紹介するとともに、私の"変わり者"論を展開したのだった。

私が周囲から変わり者だと思われる要因の一つとして、人間関係があまり得意ではないという特徴が挙げられる。
わかります、呑

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