温泉神社
午前中だとは予想してたけど、きょうのあさはすごく体調がわるかった。 (胃もたれ)
父からの電話「お昼なにか買ってくか?」
「おにぎり、軽いものでいいよ。」と伝えた。
お風呂に入って体調をととのえる。
そろそろかなというタイミングでチャイムが鳴る。
両親がお米やらマスクやらトイレットペーパーやらなにやら山のように持ってやって来てくれた。
地べたに置いたのか甥っこたちの甘いお菓子の痕跡からなのか一匹のアリがついてきていた。
十一時すぎ。
一ヶ月以上決まったメンバー以外とは接触がないわたしと介護職の母。家族内は大丈夫だろうから百歩譲ってうつったとしてもわたしの方だろう。親孝行のつもりで断らなかった。(正確に言うと五回断ってる)
せっかくわざわざ持ってきてくれたのだしこのことは三人の秘密にすることになった。
YouTubeをみたり御朱印帳をみたり話しながらごはんをたべたらすぐ帰っていった。
時期的に気を使ってくれているんだとおもう。
クルマが見えなくなるまで見送る。
テーブルの上が散らかっている。自分たちのごみは持って帰ってったのに。
…iPhone。
iPhoneどこ。
iPhoneがない。
ソファーには父の帽子…
…。
(ぜったい持ってったきがする)
iPhoneがない。電話ができない。近くの電話ボックスまで小走りする。約一㎞。ちょうど昼下がりで、最近外に出てなかったので、来ているパーカーだと汗をかく。
実家にかける。やった。弟がでる。
とりあえず親にかけてみるという。そしてもう一度部屋のなかを探してみたらと言われる。
家までもどる。ない。
電話ボックス。
だるそうな弟。第一発声のもしもし。がまず間がすごい。電話ボックスにその間は鬼門でしかない。切れてはかけ直す。
弟の間の分まで早口で容量増しで話す。
だからでないよ~。
そんなこと言わずにたのむ。まじで。
もう一度部屋のなかをさがしてみたらと言われる(二度め)
うちの親はスマホに慣れていない。父はスマホを充電器にさしたまま仕事に行く。
母も音に気づかないとたいていでない。
ぜったいにやばい。
もう一度部屋のなかをさがす。片付けながらさがす。ない。(確信)
テレビをつける。全くおちつかない。
電話ボックス。
だるい弟 でないよ~。
かえる。
テレビをつける。おちつかない。
電話ボックス。
弟に妹の番号を聞く。メモる。妹にかける。話がはやい。十分後に私のiPhoneにかけてと伝える。
小走りで家にもどる。
約束の五十二分になる。ならない。
(決定!)
近所に買い物いくときのトートにお財布だけつっこんで急ぐ。電車にのる。
出てすぐだったらまだしも、だいぶ時間が経ってしまった。もう一度戻ってきてくれるはずはないので私から向かうことにした。それしか今日中にiPhoneが手元にもどる方法はない。
鈍行おそい。鈍行おそい。鈍行鈍行鈍行鈍行鈍行鈍行鈍行おそいおそいおそいおそいおそいおそいおそいおそい。
特急がまだらしく、また鈍行にのる。おそい。
乗換えホームで電話ボックスに出会う。
あれから何時間たっただろう。父がでる。母にかわる。
「ごめ〜ん。うっかりバッグに入れちゃってたわ〜え〜こんどのお母さんとお父さんの休みのとき届け(うっ◯◯ボ◯が!)
ケータイがどれだけ大事かを語っても通用しない。ああ。早めに向かってよかった。
そんなこんなで今いわきに帰ってきています。
_:(´ཀ`」 ∠):
そういえば父はこんな御朱印を持ってきた。
未来からやってきた父。
一月十日。地元の金比羅神社の大きなお祭りの日にもらった御朱印。父と母で授かりに行って父だけ十月になっていたらしい。
未来から車にのってやってきた父。
その車で一緒にやってきた母がわたしのiPhoneを持って帰ってしまった。
一応泊まる準備もしてきたみたいだけど母たちはその選択をしなかった。
逆流して取り戻しにきたわたしは弟曰くα世界線からβ世界線にきてしまったらしい。
読んでくださりありがとうございます ♡ ゆかこ💌🖋🧸