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みんなのフォトギャラリーから

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フォトギャラリーからイメージした物語を並べてみました。
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#日記

母とお好み焼き、または母とたこ焼き【フォトギャラリー短編】

母とお好み焼き、または母とたこ焼き【フォトギャラリー短編】

今日は、母を病院に連れて行った。母は今年87だ。
3年前に自宅で転倒して、股関節と腰骨を骨折し、歩くことが不自由になった。家の中も歩行器で移動する。ゆっくりと、ゆっくりと。

「5日に病院に連れて行って。」
月に1度か2度、母を病院に連れていくことになる。

病院は母の家の近くにあるので、5分とかからない。
その間は、母の愚痴を聞かされる。主に、父の。

「あんなに意地悪だとは思わなかった。」

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ケーキ2つ【フォトギャラリー短編】

ケーキ2つ【フォトギャラリー短編】

昨日の夜、母から電話があった。
「あんた、今度、いつ来るの?
 長崎の親戚に送ってほしいものがあるのに・・・」

受話器の向こうから父の声も聞こえる
「それなら、おれがするって、・・・」
母の不機嫌そうな声がそれを遮っている。
「お父さんじゃあてにならんから、あんた、来てよ」

「いや、ちょっと今週は忙しいから、、、来週かな」
「相手が待ってるんだから、早くしてもらわないと、、、」
母はぶつぶつつ

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まだまだ青くなる【フォトギャラリー短編】

まだまだ青くなる【フォトギャラリー短編】

もうこんな時間だ。部長のやつ、こんな時間までこき使いやがって。
何が「お疲れ様ー。きみも早く帰れよ。」だ。帰れるわけないだろ。明日の会議の資料、ダメ出ししやがって。
パワハラだ。夕食も昼に買ったサンドイッチをつまんだだけだし、おなかもすいたなあ。電車の窓に映った顔は、青かったなあ。げっそり。

そう言えば、和葉のやつが来るって言ってたな。連絡するの忘れてたけど、ご飯なんか作ってくれてないかな。もう

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【短編】かにが住んでいた

【短編】かにが住んでいた

砂利道をサンダルで走る。砂埃が足にからみつく。小石も痛い。棚田に挟まれた細い道。

「兄ちゃん、待ってよー」

ぼくの後ろを弟が嬉しそうに追ってくる。

山奥の祖母の家。山に囲まれている。棚田が広がる。空気が澄んでいる。山鳩の鳴き声が聞こえる。

車に揺られて4時間。やっと着いたのだ。

その足で駆けている。

「川に行ってくるーーー」「ぼくもーーー」

川は、細い砂利道を下ったところにある。川と

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北風と太陽【短編】

北風と太陽【短編】

みんなのフォトギャラリーから生まれた物語。

太陽に負けた北風は、リベンジの時をじっと待っていました。

すると、向こうから一人の旅人が歩いてきます。

「あの旅人の服を、全て脱がせた方を勝ちとしよう」

北風は、太陽にもう一度勝負を申し込みました。

「服を全て?」

「そう、全て」北風が念を押しました。

前回勝った太陽は先攻、負けた北風は後攻です。

まず、太陽の番です。太陽は以前と同様に、

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蒼いトラック【短編】

蒼いトラック【短編】

みんなのフォトギャラリーから生まれた物語。
写真をよく見てから、読んでください。

蒼いトラックは、西の方からやってきた。

風とともに、ゆっくりと進んでいる。

「もう、ここらへんでいいんじゃないか?」
運転してる男は言った。

「いいや、まだ、まだ」
助手席の男は言った。

運転している男も助手席の男も、同じ歳くらいに見える。

二人とも無精ひげを生やしていて、ぼうしを深くかぶっている。

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毎日 追い越す

毎日 追い越す

「ショウタ、走るとあぶないわよ」
「ママ、急いでよ。もうおなかぺこぺこなんだよ」

夕方6時47分。いつもこの橋の途中で、この親子を追い越す。

ショウタは小学校2年生。
担任は手塚先生。
土曜日にはスイミングに通っている。
仲良しはマサヨシくん。マッサーと呼んでいる。
学校では、マッサーとおにごっこやドッジボールをしている。時々けんかもする。ライバルらしい。
給食はカレーライスが好きで、おかわり

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