日々のタスクをどう見える化すべきか? バレットジャーナルという手法
「日々やること山積みで、何をどこまですればいいの…?」
毎日のタスク管理、結構悩ましい問題です。私も昔は手帳をつけていましたし、少し前まではクラウド上にTodoリストを作って複数のデバイスでチェックしたりしていました。でも、最近はもっぱら「ペンでメモを書く」というアナログの手法に落ち着いています。
そこで、どのようにタスク管理するのが効率的か、最近取り入れている手法含めて、改めて整理してみます。
タスク管理に唯一解はない
タスク管理には様々な方法があります。手帳にメモ、デバイス上でクラウドにアップ、スマホのアプリ、PC上でメモ(one note等)、付箋でメモ、ノートに書き込む、などなど。その人個人のスタイルや、仕事の内容などでフィットする手法は変わります。
最近注目されているのはアナログな手書きメモ。これはSHOWROOMの社長である前田裕二さんの著書『メモの魔力』 が一つの火付け役ですね。手書きで「ファクト」→「抽象化」→「転用」という3段階で気付きをアウトプットに変えるメモ術は非常に参考になります。
こうした「メモ」が一気にスポットライトを浴びてますが、タスク管理の方法は十人十色、千差万別です。自分に合ったタスク管理を行う、そして探し続けて、変え続けることが大切ではないかと思います。そのためにも、いろいろな手法を試して、いいところを取り入れるというスタンスが大切なように思います。
バレットジャーナルという手法
最近たまに耳にするバレットジャーナルという言葉。日々のタスク管理で活用する人が増えているようです。私もこの手法を最近取り入れているのでご紹介します。
バレットジャーナルは、アメリカのライダー・キャロル氏によって考案されたノートを使ったアナログ方式のタスク管理の手法です。ノート1冊で始められるとてもシンプルな手法です。
バレット(Bullet)はもともと「弾丸」という意味ですね。バレットジャーナルのバレットは弾丸ではなく、「・」のこと。つまり、箇条書きの頭につける記号「・」を意味します。 ジャーナル(Journal)は「日記」「日誌」を意味します。言い換えれば、「箇条書き日記」という感じでしょうか。
この手法では「ラピッドロギング」と呼ばれる記述方法を使います。つまり素早い記録法ですね。これがつまりは箇条書きで書くということです。
コクヨさんのホームページで詳しい手法が紹介されていましたのでご紹介します。
この中でも紹介されていますが、基本的なログの書き方(ルール)があります。箇条書きで素早く、簡潔に書くことを重視しています。
下記のような記号をうまく使って、素早く情報を識別しながら書き込んでいきます。これらはKEYと呼ばれています。例えばこんな感じ。
「・」:タスク(当日のToDoなどすぐに実行できるもの)
「〇」:イベント(誕生日や、商談など大事な予定)
「-」:メモ書き(思いついたことや、すぐに実行しないこと、情報など)
「*」:重要(とくに重要なイベントなど)
「!」:アイデア(ひらめきや今後のためのアイデア)
また、進捗管理上のマークとしては、下記のような記号を使います。
「×」:完了タスク(終わったタスクにつける)
「>」:次の日に移動したタスク
「<」:未来の予定に入れた(翌月以降、さらに先の未来に実行)
「・」を「×」に変更、「・」を「>」に変更、「・」を「<」に変更という感じで、タスクがどう進捗しているのかをメモで書き込んでいきます。
自分流にアレンジする
上記は基本の考え方ですが、要するに「素早く記録する」ということなので、何もこの通りにする必要は全くないかと思います。自分流のマークで管理しても良いと思いますし、要素を一部だけ取り入れても良いと思います。
私の場合は毎日のTodoリストにバレットジャーナルの要素を加えて活用しています。基本は仕事上のタスク管理に使っていますが、そのリストにプライベートで「やりたいこと」なども一括でメモするようにしました。そのため仕事とプライベートでやりたいことを区別するために後者は「☆」を記号にしています。
また、基本は毎日のTodoリストですので、「今日やった」「明日以降にやるか」のどちらかですので、進捗管理は「✖」「→」の2パターンでシンプルに管理しています。
やってみて感じるのは、記号で複数の情報を一元管理するのはとても有効だということ。いろんなところにメモを書いたり、メモを探したりする必要がなくて、結構機能していると思います。また「ペンで紙にメモする」というアナログ手法ですが、自分だけのTodoで誰かにシェアする必要もないため、デジタルデバイスやネット上にアップするより、素早く書き込めるアナログな手法が実は生産性が高いのではと思っています。
まとめ
「今日、何を、どこまでやるのか?」は誰もが毎日意識する、根深い悩みなのではないかと思います。そのタスク管理をなるべくシンプルに、負担なくすることで、「やること」そのものに集中したいものですね。
タスク管理の手法には「コレ」という唯一解はないと思います。個人によってやりやすい手法は異なりますし、一人の中でも、どんどん進化していくもののように思います。
今回ご紹介したバレットジャーナルは簡単に、素早く書き込む技術の一つです。シンプルに記号を使いながら複数のジャンルの情報を一元管理する点で機能的な手法だと思います。この手法をそっくりそのまま取り入れるのも良いですし、部分的に活用するのもよいでしょう。
自分なりのタスク管理術を日々磨いて、生産性高く毎日を送りたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。