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映画あれこれ

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おすすめ映画、おすすめ映画館を紹介します
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#映画感想

映画『万引き家族』自分にとって家族ってなんだろうか考えさせられた

映画『万引き家族』自分にとって家族ってなんだろうか考えさせられた

『怪物』以来の是枝監督の作品をAmazonプライムで鑑賞した。

この映画で描かれる家族は、みんな血が繋がっていない。
とある理由で集まった擬似的な家族だ。

擬似的な家族とはいえ、彼らには絆のようなものがある。

さらに途中、親に虐待を受けている女の子を連れて、家族に引き入れる。

最初は戸惑う女の子も、自分を暖かく迎えてくれる環境に居心地の良さを感じる。

女の子にとって、自分を傷つける血の繋

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映画『nope』はyepだった

映画『nope』はyepだった

去年、ジョーダン・ピール監督『nope』を映画館で観た。
現在はAmazonプライムで鑑賞できる。

僕はこの映画で、観客のお手本のようなリアクションをしてしまった。

導入部

パニック映画なのかな?

序盤

ミステリーっぽい感じだな?

中盤

未知との遭遇みたいなSFものかな?

終盤〜終わり

なんかアクション映画っぽいけど、よくわからなかったな?

考察動画を観て

あー!そういう事だ

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映画『私たちの声』を女性だらけの映画館で鑑賞

映画『私たちの声』を女性だらけの映画館で鑑賞

短編映画集の映画『私たちの声』を鑑賞した。

女性の社会問題をテーマとした、7作で構成されたショートムービーである。
1作品、15〜20分くらいで、日本やアメリカ、イタリヤなど各国を代表する女性監督が制作している。

各作品に繋がりはなく、関連しているのは女性が主役という事だけだ。

女性がテーマなので、観る人は女性で、僕は上映スクリーンで1人男性だった。

観たかった理由は、その中の1作品で呉美

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映画「スーパーマリオブラザーズ」で懐かしい気持ちになった

映画「スーパーマリオブラザーズ」で懐かしい気持ちになった

ニンテンドーさんは弊社の取引先にあたる為、会社でマリオの映画チケットを無料で配っていた。(ニンテンドーさんから頂いたわけではなく、映画を盛り上げるために自社で大量購入したらしい...)

観る気はなかったが、これを機に鑑賞する事に。

結果的に見て良かった。

ゴールデンウィーク中だったので、子供たちが大勢いた。
しかし、大してストーリーがあるわけでもないので子供達が騒いでも気にならない。

むし

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映画『怪物』をきっかけに是枝作品を見ようと思った

映画『怪物』をきっかけに是枝作品を見ようと思った

以前参加して味をしめたので、懲りずにまた参加したフットサル。

今回は熱中症になりそうになった後、たまたま隣の映画館で上映されていた映画「怪物」を観賞。

さすがに寝るかと思ったが、これが是枝作品のベスト1だった。

そして僕が観た是枝作品は…

そして父になる(2013年)
海街diary(2015年)
ベイビー・ブローカー(2022年)
怪物(2023年)

そして今までの是枝作品をwikip

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映画『シン仮面ライダー』を観た

映画『シン仮面ライダー』を観た

良かったところ躍動感があるアクションシーン

シン・ゴジラとシン・ウルトラマンも迫力はあるものの、動きが鈍く感じられた。(それは巨大なので仕方ないが...)

一方、今作はアクションシーンが爽快だった❗️(多分にバイオレンスな表現も目立つので、苦手な方は注意)
特にライダーキックのシーンは、見逃せない見どころである。

予告映像でも感じる疾走感!

主人公の哀愁

映画「ちょっと思い出しただけ」で

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映画『ワンピース FILM RED』を楽しむためには幾つものハードルを越える必要がある

映画『ワンピース FILM RED』を楽しむためには幾つものハードルを越える必要がある

以前紹介した映画館、『MOVIX 昭島』で観た『ONE PIECE FILM RED』の感想を書きたいと思う。
『MOVIX昭島』の記事はこちら。

映画『ONE PIECE FILM RED』を楽しむための3つのハードル興味がない人はそもそも観ないと思うが、『ONE PIECE FILM RED』は以下の3点をクリアした人だけが観て楽しめる映画である。

①原作ONE PIECEを知ってる人

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映画『プアン/友だちと呼ばせて』の感想

映画『プアン/友だちと呼ばせて』の感想

『プアン/友だちと呼ばせて』はウォン・カーウェイ制作総指揮によるタイ映画である。
監督は『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』のナタウット・プーンピリヤ。
2022年8月公開。

題名からして、ハズレ臭がプンプンする。
実際に映画が始まると、登場人物たちには感情移入できず、展開は退屈で寝そうになった。
しかし、後半に急展開が訪れ、主人公や友人の背景がわかるとジワジワ引き込まれた。
これは良い映画だ

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映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』をいまさら観た人

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』をいまさら観た人

2021年公開、話題になった『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』をいまさら観ました。今回はAmazonプライム・ビデオで視聴。
映画は3部構成。今回は第1部の感想になります。
2部は2022年8月現在は上映未定との事。

ガンダムなのに小説版のみが20年以上前に出版。ファンにとって、映像化は待望です。
僕は小説版 閃光のハサウェイも読んだ事があったので、楽しめました。

以降はネタバレがあります

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映画『ベイビーブローカー』を観てきた

映画『ベイビーブローカー』を観てきた

『ベイビーブローカー』は日本人の是枝監督が、自身以外オール韓国スタッフで臨んだ作品だ。

以前紹介した『珈琲時光』にも似た作品作りである。
今作は2016年ごろから構想があったとのこと。是枝監督はどうして韓国で映画を撮ったんだろうか?

赤ちゃんポスト是枝監督が韓国から依頼され、いつか韓国で映画が撮れたらという思いが実現したのが今作である。なので赤ちゃんポストありきで制作されたわけではない。
しか

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映画『コーダ あいのうた』で号泣したおじさん

映画『コーダ あいのうた』で号泣したおじさん

お疲れ様です。ヤマタカです。
今日も暑いですね。
こんな日は家で映画を観ましょう。

今回はAmazonプライムでプッシュされていた、『コーダ あいのうた』を紹介します。
2022年1月上映のアメリカ映画です。
観る前の印象は、子供の騙しの感動ストーリーだろうと思ってました。

しかし、凄くよかった!
何気なく風呂場にスマホを持ち込んで観てましたが、湯船から出られなくなりました。そして号泣...。

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映画『ミセス・ノイズィ』と分別の不確かさ

映画『ミセス・ノイズィ』と分別の不確かさ

Lawrenceさんの記事で映画「ミセス・ノイズィ」について書いていらしたので、さっそく観ることにした。
現在、Netflixにて公開中である。

Lawrenceさんの記事はこちら

この映画は20年くらい前にニュースになった「騒音おばさん」をモチーフにしている。

朝から布団を叩く迷惑なおばさんと、子育てしながら小説を書く女流作家のバトル、すなわちご近所トラブルが主なテーマだ。

『ミセス・ノ

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映画『シン・ウルトラマン』を観てきた

映画『シン・ウルトラマン』を観てきた

『シン・ウルトラマン』観てきたので紹介したいと思う。
いつの間にか映画noteみたいになっているが、まあ許してください。

ちなみに僕は幼少時代、ウルトラマンを通ってない。どちらかというと仮面ライダー派である。

そんな非ウルトラマンファンの僕だが、『エヴァンゲリオン』や『シン・ゴジラ』は大好きだ。
なので、庵野監督のファンとして映画に興味があった。

※以下、多少ネタバレを含みます

面白かった

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映画『珈琲時光』の魅力について語りたい

映画『珈琲時光』の魅力について語りたい

台湾出身の映画監督 侯 孝賢(ホウ・シャオシェン)の映画はとても退屈だ。
事件は何も起きない。説明もほとんど無い。物語にはほとんど起伏が無い。
運転中、渋滞にハマったようなじれったさを感じる。

世界的な映画監督ではあるが、好き嫌いが分かれる。
僕自身は何作か観たが、どの作品にも入り込めなかった。

しかし、この『珈琲時光』だけは数年に一度、見返すほど心に残った作品である。
この機会に『珈琲時光』

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