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140字の小説集

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140字の小説を集めてみました。(それ以外の短編もあります) お時間がお許しならば、少しでもお立ち寄りください。 このマガジン、読めば笑顔になるかもです。 笑いはあなたのお薬です…
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#140字小説

あほやん メガネ店に行く編(140字の小説)

あほやん メガネ店に行く編(140字の小説)

最近、目が悪くなった。
仕方がないので、メガネ店に行く

「お客様はメガネよりも、コンタクトレンズの方が良いですよ」
と、店主に言われた。
「どうしてですか?」と聞く僕。
店主は言葉に詰まりながらも、誠実に応えてくれた。
「メガネだと、引っ掛かる鼻が低すぎるのです。
もう少し無いと無理です」と。

あほやん 子供を授かる編(140の小説)➕追伸

あほやん 子供を授かる編(140の小説)➕追伸

子供が産まれるまでは十月十日。
誰が決めたの?

何でも早く仕事をする妻。
僕の妻は、優秀な人。

なのに世間は、噂する。
「あの赤ちゃんは、君のでは無い」
と、そんな噂は75日も経てば消えて無くなる。
そんな言葉には惑わされないぞ!

だって僕には、妻が必要だ。
人に騙され無い様に僕を守ってくれる妻。

追伸
同じテーマで20字、54字、140字の小説を書きました。

詩と暮らす(140字の小説)

詩と暮らす(140字の小説)

詩と暮らすとは如何なる事か?
詩は心の叫びか!
詩はありのままの素直な表現か!
故に人の心を揺さぶるのだろうか?
詩と暮らすとは、自分に正直になる事なのか!

正直に生きる!
自分自身に嘘を付く事なく
たとえ、損をしても目先の利益に捉われず
正義の心を絶えず求める
これが詩と暮らすという事なのか?!
#シロクマ文芸部

あほやんが動きだす(140字の小説)➕追伸(60字)

あほやんが動きだす(140字の小説)➕追伸(60字)

夜中に目覚めて、あほやんが動き出す
まだまだ寝なければいけない時刻なのに、
あほやんは動き出す
何の使命を持っているのか?

あほやんは何も応えずに、動きだす。
それを見ている僕は、あほやんの行動を小説に書いている
「僕も寝る時間でしょう!」と、自分に問いかけながら、
この馬鹿小説を書いている。

追伸
あほやんって私の分身か?
いや、私の事である
こんな真夜中に目覚め、くだらない事を書いている

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あほやん 小説を読む(140字の小説)

あほやん 小説を読む(140字の小説)

「天災は忘れた頃にやって来る」
そんな事は無い!
忘れる前に何回も来る
集中豪雨は頻発だし
大地震も忘れる前に来た
昔の人は物忘れが酷いのか?

最近、私も物忘れが酷い
昨日書いた小説も忘れてしまう
「この小説、面白い。作者は誰だ?」と調べると
ボーンと書いてある。
「この人は誰?」
#ショートショート

あほやん ちくわ編(140字の小説)

あほやん ちくわ編(140字の小説)

また上司に聞かれた
「ちくわ好きか」と。
「嫌いでは無いです。何故その様な事を聞くのですか?」
と、僕が以前と同じ疑問を持って尋ねた
「どちらも君の様に見えるから」と、上司

「どこがですか?」
「ちくわって真ん中に穴があるだろ。」と、上司は言ってお茶くれた
ちくわにはお茶か!
粋な計らいを感じた

あほやん 睡魔と闘う編(140字の小説)

あほやん 睡魔と闘う編(140字の小説)

睡魔が突然僕を襲う

「寝るな!仕事中だ」
鼓舞する私に睡魔が笑う
「お前の心に正直になれ!」
と。
なるほど、説得力のある言葉。
だが、今は勤務中だ。
絶対に居眠りする訳にはいかない。
「馬鹿な奴だ。心にもない事をして」
と、笑う睡魔
僕は睡魔に負けずに仕事する

目覚めると、僕は不思議な夢を見ていた。
#ショートショート

あほやん ラブレター編(140字の小説)

あほやん ラブレター編(140字の小説)

最近、誰かに監視されている
私の後をつけられている
怖いので私は友人と共に過ごす

ある日見知らぬ男が、私に声を掛けて来た
…タイプだわ、イケメンこの人がストーカーだったの?…
と、私は喜びの声を秘める
男は私に恋文を渡し去って行く

手紙の宛先は友達だった
私の側にいつも居る娘
#超ショートショート

あほやん 人間のサガ編(140字の小説)

あほやん 人間のサガ編(140字の小説)

僕はお金に縁が無い。
お金持ちになった事は今まで無い。
でも、貧乏になった事も無い。
いつも平凡に生きている。
一攫千金を狙い宝くじを、たまに買う。
今だに当たったのは、300円。
当たらないと解っているのだが、ついつい買ってしまう
人間の悲しいサガか?

円に縁が無くても、僕は今日も生きている。

あほやん 赤頭巾編(140字の小説)➕追伸

あほやん 赤頭巾編(140字の小説)➕追伸

狼は狙っていた。
「あの女は赤い頭巾を被っているはずだ。必ず喰ってやる」
狼は女を狙った。

狼は、赤ずきんを被る女を待った
だが、誰も赤ずきんなど被ってはいない。
見えるのは黒い頭巾である。
「不思議だ、何故黒い頭巾を被っているんだ?
ところで、赤色ってどんな色?」
と、自問する狼がそこに居た。

追伸
調べてみると狼には赤色が見えないとの事でした。

コーヒーと紅茶とココア(140字の小説)➕追伸

「コーヒーと紅茶どっちが好き?」と君が聞く
「コーヒーかな」
「私は、紅茶が好き。
レモンティーの似合う女になりたいの」

「僕はココアが好きだ。
甘くて飲むとホッとするココアが好き」

「ココアが似合っているわ。貴方アマちゃんだし」

「ありがとう、褒めてくれて」

「貴方のそこがアマちゃんなのよ」

追伸
実際にあった話です。
#シロクマ文芸部

運命の赤い糸(140字の小説)

運命の赤い糸(140字の小説)

「運命の赤い糸」あるのなら結んで欲しい。
結婚できない私には赤い糸が無いのか?
どの様にすれば結べるの? 
縁結びの神に頼むのか?
悩んでいた時、縁結び神が現れる。
「君は床屋だろう
お客様の髪と一緒に赤い糸まで切ってしまった事を
覚えて無いのかい」

そう言えば以前、左の小指を切断した事がある。

私が求めていた物(140字の小説)

私が求めていた物(140字の小説)

細い指先で杖を操る男は、魔法使い
色んな音色を自由に操る魔法使い
聴きいる観客は、沈黙を守り
艶やかなる音色に憩いを求める
瞳を閉じればそこは楽園
ハープの調べに心が躍り
時の過ぎゆくことさえも感ずる事なく
私は眠りに落ちていく

不眠症の特効薬はこのコンサート
私を眠らすコンサート
私が求めていた物

初恋の味(140字の小説)

初恋の味(140字の小説)

「カルピスに牛乳を入れて飲むと美味しいよ」
と、5歳の孫が言う
「本当だ!美味しいね」と、私が言う。

「カルピスは、初恋の味」の、宣伝を思い出す
今でもその様に言っているのだろうか?

甘酸っぱい味が、カルピスの本来の味。
それが、初恋の味?

牛乳に混ぜると味が変わる
セカンドラブか?
それとも・・