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140字の小説集

200
140字の小説を集めてみました。(それ以外の短編もあります) お時間がお許しならば、少しでもお立ち寄りください。 このマガジン、読めば笑顔になるかもです。 笑いはあなたのお薬です… もっと読む
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#ペイソス

痩せたガールの日常(140字の小説)

痩せたガールの日常(140字の小説)

私は糖質制限されている。
私の好きな食べ物を食べる事が出来ない
不憫な人。
太った体も標準体重に落とさないといけない。
私は16時間ダイエットを決意した。
午後の8時以降翌日の12時まで食を取らない。
痩せたがーる哀れな男は、いつもお腹を減らしている、
哀れな糖尿病患者。
今日もお腹の虫が鳴く。
#青ブラ文学部

蟻の姿(140字の小説)

蟻の姿(140字の小説)

日差しを浴びながら、チョコのカケラが溶けていた
速やかにチョコを運ぶ、蟻の姿
「暑いのにご苦労様」と、蟻に伝えたい

傍で見てる私は、年金暮らしの無職人

何処かに大金が落ちていれば、
私は、人目を盗んで拾うだろう
私も速やかに運ぶだろう。

こんな卑しい事を考ている。
これが私の、ありのままの姿だ。
#シロクマ文芸部

花火(140字の小説)

花火(140字の小説)

天上高く打ち上げられ、
華やかで豪華な花火。

多くの人達を魅了し感動を与え、
一瞬の命を燃やし消えて逝く。
これが、花火の使命か!
短くても、華やかに生きる花火。

豪華に咲く花火もあれば、
細やかに咲く花火もある。
目の前の人に喜びを与える花火。

母に抱かれて見た花火。
幼い僕は、嬉しかったのかな?

あほやん バス旅行に!(220字の小説)

あほやん バス旅行に!(220字の小説)

君と初めて会ったのはバス旅行。
お互い一人で来ていたね。
君も僕も、失恋感傷旅行。

他のお客は皆んな、カップルか家族連れ。

バスの席、隣同士になっていたのは偶然ではないみたい。
初めて会った二人だけど、何故か打ち解けたね。
二人とも似た者同士だからかな?

君と一緒に歩いたね。
君と一緒に食事もしたね。
でも、日帰りの安価な旅行。
初めて会った日が最後の日だった。
連絡先も聞くことが出来ない

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あるアンドロイドの仕事(140字の小説)➕追伸

あるアンドロイドの仕事(140字の小説)➕追伸

僕は生まれた時から、
殺す目的で製造されたアンドロイド。
今日も、主人に殺す事を指示される。
どれだけ殺害してきたか覚えていない。
アンドロイドとはいえ
血で汚れるのは嫌だが仕方が無い。
出来るだけ苦しませずに殺してあげよう。
今日も私は屠殺場に出かける。
殺されてから解体される牛を、僕は見る。

追伸
近い将来、ロボットが人間の代わりに働く事になると思います。
嫌な仕事をロボットにさせる時代が来

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あほやん バンジージャンプ編2(140字の小説)

あほやん バンジージャンプ編2(140字の小説)

僕は子供頃から夢だったバンジージャンプに挑戦した
臆病者の私の一つの試練でもある。
ロープを付け、飛び降りる場所を見た。
安全性を確認した後
勇気を持って、飛び降りた。
地面すれすれの所で止まる。

恐怖に勝った喜びは、天をも貫く喜びである。

だが、僕は孤独な男。
引き上げてくれる人は誰も居ない。

あの日に帰りたいの歌詞に想う(140字の小説)➕追伸

あの日に帰りたいの歌詞に想う(140字の小説)➕追伸

もう忘れてしまいたい!あの頃の私を。
写真に残る青春。
こんな物、破ってしまいたい。
でも、虚しだけ。

あの頃の私、輝いていたかな
貴方を想って、輝いていたかな

そんな過去などどうでもいいわ。
今、愛を捨てなければ前には進めない。
青春の後姿など忘れてしまうわ。

でも、でも戻りたいあの頃の、私に!

追伸
🎵 泣きながら千切った写真を
  手のひらで繋げてみるの
  悩み無き昨日の想い出

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あほやん 楽になりたい!(140字の小説)

あほやん 楽になりたい!(140字の小説)

「苦あれば楽あり」何て言葉は嘘だ。
僕には「苦の後も苦」だ。
楽になった事は一度も無い。
こんな人生希望が無い。
…いっそうの事、死んで楽になろうか!…
と。
だが死んでも楽にはなれない!
と、云う事を気づかされる。
生きていて楽しみを求めていた方が増しだったか!

今でも、僕は地獄で苦しんでいる。

私の過去(140字の小説)

私の過去(140字の小説)

私の過去を知る。
私は、体外受精であった。
父親は誰だか知らない。
私を産んだ母親は代理母。

子供の頃から、両親に違和感を何となく感じていた。
だが、今日その理由が現実として解った。
私を産んでくれた母親には感謝します。
育ててくれた父親に感謝します。
でも、私は誰の子?  

「クローン人間だよ」

あほやん 海外旅行に当選(140字の小説)

あほやん 海外旅行に当選(140字の小説)

応募していた、海外旅行が当たる。
ペアでの旅行。
彼女と二人で行くのを諦め
僕は上司に忖度しチケットをプレゼント。
「損して得取れ」を狙う。
だが、上司の夫婦は冷めた仲。

私はまたも忖度し私の彼女を紹介。
彼女と二人ペアで旅行に行ってもらう。
「損して得取れ」を実行!

これで僕の出世は間違い無い。

あほやん ストーカーになる!(200字の小説)

あほやん ストーカーになる!(200字の小説)

僕はストーカー!
悪い事は知っている。
僕は小心者、女子に声を掛ける勇気も無い
ただ後をつけるだけ。

最近、僕の好みの娘がいる。
綺麗で可憐な娘だ。
僕の心はその娘に釘付け。
勇気を出してラブレターを!
でも、直接渡す事は出来ない。

ストーカーと言っても悪さはしない。
ただ、彼女を見てるだけ。
多くの観客の中に僕はいる
次のステージは、もう直ぐだ。
舞台の最前列で貴女を観ているよ。
応援させて

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最後のドライブ(300字の小説)➕追伸

最後のドライブ(300字の小説)➕追伸

最後のドライブも雨が降っている。
思い出せば、彼と初めて逢った時も雨が降っていた。
私達には雨が似合うのかも知れない。

今日でお別れしないと、辛くなる。
だけど彼の笑顔は、いつもと変わらず優しい。

彼との付き合いは三年前から。
でも、今日でお別れ。
私には別の人生が待っている。

…ごめんなさいね、貴方。貴方と結ばれる事ができなくて・・…
と、心の中での謝罪では、届く事が無い。

「ねえ、何処

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あほやん 子供を授かる編(140の小説)➕追伸

あほやん 子供を授かる編(140の小説)➕追伸

子供が産まれるまでは十月十日。
誰が決めたの?

何でも早く仕事をする妻。
僕の妻は、優秀な人。

なのに世間は、噂する。
「あの赤ちゃんは、君のでは無い」
と、そんな噂は75日も経てば消えて無くなる。
そんな言葉には惑わされないぞ!

だって僕には、妻が必要だ。
人に騙され無い様に僕を守ってくれる妻。

追伸
同じテーマで20字、54字、140字の小説を書きました。

あほやん 電話編(140字の小説)

あほやん 電話編(140字の小説)

携帯電話が無かった頃
恋人に電話を掛けるのに
勇気が必要だった
恋人が受話器を取ってくれればいいが
家族の人が出たらどうしょうと、不安を持っての電話であった
今は個人の電話にかかる為にその様な不安は
無いであろう

気軽に連絡が取れる事は便利である
でも、私には電話も掛かる事は無い
携帯電話も無い。