マガジンのカバー画像

140字の小説集

200
140字の小説を集めてみました。(それ以外の短編もあります) お時間がお許しならば、少しでもお立ち寄りください。 このマガジン、読めば笑顔になるかもです。 笑いはあなたのお薬です…
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

文化祭の想い出(140字の小説)

文化祭の想い出(140字の小説)

文化祭の想い出は、高校二年の文化祭
全クラス対抗の合唱コンクール
私達のクラスが優勝
二年生では初めての快挙
クラス全員で優勝の記念写真を写してもらう

アルバムに残るセピア色の写真
写真に写る元気な顔のクラスメイト
長い年月は無情にも、もう会えない人をつくる
知らずに涙が溢れ落ちる
明日は我が身か

寂しがりやは強がりを言う(140字の小説)

寂しがりやは強がりを言う(140字の小説)

焼肉屋の扉を開け
店内を見渡すと、家族連れや仲間達が楽しく食べている
一人で来ているのは私だけだ
焼肉屋、ここは一人で来る場所では無いのか?
友達も居ない、ましてや恋人も居ない私である
真に孤独を愛する私である

好きなお肉を誰に取られる事も無く
安心して食べる事の出来る「一人焼肉」が
大好きだ!

(140字の小説) 落とした財布

(140字の小説) 落とした財布

昨日財布を落とした!
本当に悔しい残念だ
誰かが拾ったみたいで落とした場所には
もう無い
タイムマシンに乗って昨日に行き、僕が財布を落とす場面を待っていた
そして、僕はすぐに財布を拾いに行く
僕の手元に昨日落とした財布が
ここに有る
昨日財布の事で悩んだ僕は、何?

過去に行くと不思議な事が出来る!

何処でもドアの怖さ(140字の小説)

何処でもドアの怖さ(140字の小説)

ドアを開けるとそこは見知らぬ世界。
興味本意で中に入ると、爆音が遠くから聞こえてくる。
此処はミサイルが飛び交う戦場だ。
僕は急いでドアの所に急いだ。
ドアが閉まっている
押しても開かない
鍵が掛けられている
「ドラえもん、開けてくれ!」
と、叫んだがもう遅い
僕はジャイアン嫌われ者
罠を掛けられた

緊急事態(140字の小説)

緊急事態(140字の小説)

この街に緊急速報が流れる
他国から打ち上げられたミサイルが
着弾すると警告のサイレンが鳴り響く
右往左往する住民達!
泣き叫ぶ子供達!
安全な場所は何処にある?
ミサイルが何処に着弾するか解らない!
覚悟を決めて祈るしか無い!

「神よ護たまえ!」
祈りは通じた!助かった。

4月1日の、今日の出来事。

IQを180以上にする薬(140字の小説)

IQを180以上にする薬(140字の小説)

私は脅威の薬を開発した。
この薬を飲めば、どの様な人でもIQ180以上になる薬だ。
売れる事は当然であろう
特に受験生には必要な薬となる
志望校には必ず合格出来るはずだ
私の予想通り、受験生には飛ぶ様に売れた。
だが、薬を服用した受験生の全員がIQ180を超えた為に

合否の結果は同じであった。

追伸
全員が優秀になったら、やはり差が出ますね。

予知能力者の悲劇(140字の小説)

予知能力者の悲劇(140字の小説)

私は予知能力を持ってしまった男
その能力は私の意思に関わらず、未来の情景を頭に浮かばせる

私の見た未来は、ことごとく的中した
ある日、私の脳裏に世界の終焉が観えた!
そして、この現実は絶対に避けられない悲劇
未来を予知する能力を持つ事は辛く、
余りにも残酷だ

五十億年後の地球の姿を観るなんて!

カラオケ(140字の小説)

カラオケ(140字の小説)

カラオケで歌を思い切り歌う事は
ストレス解消になる

大勢で行くカラオケ
歌の上手な人は、歌手の気分で歌い
ストレス発散
聴く人も心地良くストレス発散
お互いの機分も良くなる

私は身分を弁えている男
人に迷惑を掛けられない

一人カラオケに文句はない
思い切り歌ってストレス発散

拍手は無いが、罵声も無い。

厳しさの中に(140字の小説)

厳しさの中に(140字の小説)

私は中学生の時野球部に入った
先輩達は威張っていた
当時は普通の事で野球部の伝統でもあった
私が上級生になった時 
その伝統は受け継ぐことはしなかった
だが、練習中は厳しく後輩を指導した
威張るのと厳しさは違う
年を経た現在、厳しい指導はパワハラとなり告訴される

日本は仲良し子良しが好きみたいだ

追伸
高校野球を見て思い出しました。
私もあの様な時があった事を。

借金取り立て?(140字の小説)

借金取り立て?(140字の小説)

昼になるとあくびが出る
昼寝の準備だ
夜の眠りが悪いと睡魔が借金を取り立てに昼に来る
睡眠負債の取り立ては容赦してくれない
負債があるなら、貯金は出来るのか?
昔から「寝溜め、食い溜めは出来ない」
と云うから、負債だけは増えていくのだろう
私の体は今の日本とよく似てる

破綻しない様に気をつけよう

追伸
54文字の小説の類似編です

今夜、宇宙の片隅で(140字の小説)

今夜、宇宙の片隅で(140字の小説)

お月様を観ていつも思う
あの大きさで良かったと
地球に一番近い星だから
夜空の半分が月だったら、怖いし圧迫感があるであろう

夜空を見上げて考える
遥な昔の人達もこの夜空を観ていたのだなと
何を想い観ていたのだろう
今は私達が観ている
そして未来の人達も同じ夜空を見上げる

星空に浪漫を感じる私です。

追伸
最後だけ夜空から星空にしました。
私なりの意味があります。
間違ったのではありません。

もっとみる
詐欺にあった人の嘆き(140字の小説)

詐欺にあった人の嘆き(140字の小説)

純白の綺麗な服に一点の汚れがあれば
非常に目立つし、気に掛かる
汚れた服なら、新たな汚れも気にはならない
人も同じだ
純心無垢な人なら、少しの汚点も気になり
反省するだろう
だが、人を騙す事を生業にしている人間は、人の痛みや辛さは解らない
むしろ自分を正当化するのに躍起になる
本当に醜い事をする

追伸
建築悪徳業者に引っかかり、本当に辛い想いをしました。
裁判をしても、裁判費用が発生する為余り得

もっとみる
熱中症(140字の小説)

熱中症(140字の小説)

熱中症 以前は聞かなかった言葉だ
私の子供の頃は日射病と言っていた
「炎天下の元で遊んでいると日射病になる」と、注意された
家の中なら日射病になる事は無い
だが今では家に篭って居ても熱中症になる
知らぬ間に熱が体に篭り危険な状態に!

私は熱中症など気にしない男
小説を書く事に熱中する、馬鹿な男

こんにちわ、赤ちゃん(140字の小説)

こんにちわ、赤ちゃん(140字の小説)

赤ちゃんの寝顔を観ているだけで、
こちらの心も癒される
すやすや眠る赤ちゃんは何を考えているのだろう。
夢を見ているのだろうか?
不思議な気持ちで見つめる、私。
無垢な赤ちゃん
本能のままに育つ赤ちゃん
私も赤ちゃんの時があったのだ
今は亡き両親も僕を見つめていてくれた。

なのに僕は親不孝をした。