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かったぱしから読書生活

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大学卒業以来、ずっと出版業界。本が好きで、ずっとこの世界で暮らしている。読書はフィクション派。ファンタジー好きなれど、時代物、ミステリー、純文学、何でも来いで、ひたすら濫読。読書… もっと読む
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2022年10月の記事一覧

飯塚さき「日本で力士になるということ 外国出身力士の魂」

飯塚さき「日本で力士になるということ 外国出身力士の魂」

飯塚さき「日本で力士になるということ 外国出身力士の魂」(ホビージャパン)。電子書籍版は出ず。10のコーナーで4人の現役力士と3人の引退力士と5人の親方が紹介されている。いずれもレスリングや柔道から日本や相撲に興味を持って来日、入門。日本語の壁、食べ物の違い、部屋という特殊な環境などに悩んできた。しかしいずれも日本文化に馴染んで乗り越えてきた。できれば自分が出してみたかった出版企画。

1️⃣外国

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高島康司「日本人が知らないグレートリセット・6つの連鎖 2029年までに起こる本当のこと」

高島康司「日本人が知らないグレートリセット・6つの連鎖 2029年までに起こる本当のこと」

高島康司「日本人が知らないグレートリセット・6つの連鎖 2029年までに起こる本当のこと」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BJVH3LYK/
 日本や欧米各国のマスコミ報道は、欧米に都合の良い情報だけが流されている。そもそもロシアやプーチンが全ての紛争原因ではない。米国の対露封じ込め施策を軍需産業が後押しして、バイデン政権がその担い手

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藤子不二雄Ⓐ先生の遺稿「藤子不二雄Ⓐ&西原理恵子の人生ことわざ面白漫辞典2」

藤子不二雄Ⓐ先生の遺稿「藤子不二雄Ⓐ&西原理恵子の人生ことわざ面白漫辞典2」

「藤子不二雄Ⓐ&西原理恵子の人生ことわざ面白漫辞典2」(小学館)。電子書籍版はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BD8115J7/

 藤子不二雄Ⓐ先生の遺稿だそうである。この本は2018年に刊行された第1巻に続く第2巻である。ビッグコミックで10年連載された後半の部である。全部で31編+2編+原稿の構成で、藤子不二雄Ⓐの文章と西原理恵子先生の

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 原恭久「キングダム66」李牧の復活

原恭久「キングダム66」李牧の復活

原恭久「キングダム66」(集英社)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0B7RM6J2Z/
 趙北部「宜安」に侵攻した秦の桓騎軍。しかしそれを迎え討つ李牧将軍の復活。趙で降伏した兵10万人を処刑した桓騎将軍から、自らの家族を守るように訴えた李牧に、趙軍は勇み返る。そして秦軍14万人を包み込んだ趙軍は31万人。圧倒的な兵力の差に動揺する

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梓林太郎「人情刑事・道原伝吉松本-日本平殺人連鎖」

梓林太郎「人情刑事・道原伝吉松本-日本平殺人連鎖」

梓林太郎「人情刑事・道原伝吉 松本-日本平殺人連鎖」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BJ155K5K/

 松本市内で上条貞彦夫妻の自宅が火事で全焼した。松本署では放火の疑いを持ったが、老夫婦には怨恨の心当たりはない。静岡市清水に住んでいる認知症らしき味川星之介が松本旅行に来ていて周辺を徘徊。行動時刻と出火時間帯の一致から犯行を疑わ

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乙川優三郎「潜熱」

乙川優三郎「潜熱」

乙川優三郎「潜熱」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BJ16DV91/

 田舎の畳屋の息子である相良梁児は、俳優を志す大場喜久男と、アメリカンなレストラン「プラザ」で将来の夢を語り合った。二人は前後して信州の片田舎から東京に飛び出して、寺の僧侶の息子である保科正道の下宿に転がり込んだ。三人は学生ならではの放埒な共同生活を過ごす。やが

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今野敏「最後の封印」

今野敏「最後の封印」

今野敏「最後の封印」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BH9322XK/

 人類は新たなレトロウイルスの進化形である「HIV-4」に遭遇した。感染した人間から生まれた生命は「ミュウ」と呼ばれる。額には特徴的な瘤を持ち、通常の人類にはない特殊なEPS能力を持っている。彼らは人類として扱われず、新たな生物の出現と世界に捉えられた。その存

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夢枕獏「混沌の城(上・下)

夢枕獏「混沌の城(上・下)

夢枕獏「混沌(カオス)の城(上・下)」(徳間文庫)。表紙イラストは寺田克也先生。

電子書籍版(上)はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BH8P2QN8/

電子書籍版(下)はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BH8SDZLQ/

 比叡山延暦寺の焼き討ちで始まった序章。しかしこの物語は戦国時代物でもなんでもない。忍者小説

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電子出版社ファンギルド社を訪問

電子出版社ファンギルド社を訪問

ファンギルド社のオフィスに見参。新事務所に引っ越されたことと、友人が執行役員に昇進されたので、お祝いの意味も込めての訪問。場所は地下鉄新宿三丁目のC8出口の真上にある巨大ビルのワンフロアを貸し切り。中を案内して頂いて驚いた。部屋毎にデザイナーを入れて趣向を変えたりする遊び心のある瀟洒なオフィス。こんな雰囲気は、今までAmazon社くらいしか見たことがない。日販旧人類としては、今までビジネスライクな

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「白鵬本紀」完結

「白鵬本紀」完結

「アサヒ芸能」で連載中だった「白鵬本紀」が10/20特大号で完結した。全72回の読み応えのある連載だった。この作品は作画は山崎享祐氏だったが、監修が白鵬自身(宮城野親方)だった。体重62kgでどの部屋からも拾われなかった挫折、熊ヶ谷親方(後の宮城野親方)の愛ある指導、先輩関取であった光法関(お金を持ち逃げした二代目光法は別人)の先を見る眼、同郷の龍皇との切磋琢磨、紗代子夫人との恋バナ。いずれも読ん

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赤塚不二夫先生の復刊にまつわる思い出

赤塚不二夫先生の復刊にまつわる思い出

「フジオプロ旧社屋をこわすのだ‼️展」を開催中のフジオプロ。赤塚不二夫先生の作品は、元職場で復刊に取り組ませてさせて頂いた。今日は後編で復刊思い出編。

 元職場の復刊の仕事で、赤塚不二夫先生の関係では二つの課題があった。1️⃣SSコミュニケーションズから1983年に出ていた「ニャロメのおもしろ性教育」。この本が多くの復刊リクエストを集めていた理由は、アッコちゃんの入浴シーンがあったからだった。そ

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「フジオプロ旧社屋をこわすのだ‼️展」を見学

「フジオプロ旧社屋をこわすのだ‼️展」を見学

「フジオプロ旧社屋をこわすのだ‼️展」を見学。元職場で赤塚不二夫先生の作品の復刊に取り組ませてさせて頂いた。今日は前編で見学記。

https://kowasunoda.com

 何も考えず、何も知らずに会場を訪問しようとしていた。ただ予約制かどうか関係者に確認したら、実は大人気で入場チケットも売り切れだったそうだ。そこで関係者枠のお目こぼしで入場。入ってビックリした大歓迎。僕が復刊の仕事をご一

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アジサイさんの命日

アジサイさんの命日

本日はアジサイさん、大海赫先生夫人の命日である。これほどにショックを受けた急死もあまりない(藤子不二雄Ⓐ先生の逝去も衝撃だったが)。大海赫先生の周りに人が多く集まるのは、本人のご人徳もあるが、何よりみんなアジサイさんのお世話になっていたから。今でもみんなが大海赫先生の行く末を気にかけているのは、アジサイさんへの恩返しという意味もある。2020年の日本人の平均寿命は男性が81.6歳、女性が87.7歳

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千葉県の誇り「おおまさり」

千葉県の誇り「おおまさり」

頂いた「オオマサリ」と言う品種の落下生。出回る期間も短く、生産量も少ないので、この時期だけの物。市原の道の駅で販売。特徴は以下3つ。1️⃣子実が柔らかく、甘みがあり、ゆで豆に適している。2️⃣大きさは、既存のゆで豆用品種「郷の香(さとのか)」の約2倍。3️⃣収量は「郷の香(さとのか)」の1.3倍以上。茹でると美味い。塩を効かせると、絶好のビールのつまみ。まっこと優れモノ🥜。

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