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#読書

バイきんぐ小峠が、錦鯉まさのりに恩田陸を読ませた一言

遅咲きブレイク芸人「錦鯉」の長谷川まさのりがラジオで披露したエピソードです。

長谷川まさのりは、50目前で売れたスーパー遅咲き芸人。人生で絵のない本は5冊ぐらいしか読んだことがない。
消費税がないころ、200円持って少年ジャンプとベビースターラーメンを買ったらちょうどになるから、両方買って楽しむのが「本」関連のしあわせな思い出だった。

読書習慣ゼロのまさのりは、売れないころのバイきんぐ小峠英二

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月が綺麗ですね

月が綺麗ですね

こんばんは。
やっと3回目打ってきました💉
副反応が出ないことを祈るばかりです。

それでは早速表題の件につきまして。

我君ヲ愛ス先週の土曜日は中秋の名月だったようですが皆さんはお月様見ましたか??

最近連絡をとっている子が【月が綺麗ですね】って言ったんです。冗談も言い合える中だし私はほろ酔い気味だったから、え!月が綺麗です?!え!告白?!ってなったんですけど、ただその子は満月を見てそう思っ

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書評|横道世之介

書評|横道世之介

 『横道世之介』を読み、僕の頭には真っ白なパレットが浮かんだ。表面は滑らかで、光を写す。物語の主人公である横道世之介は透明だ。長崎から上京した大学一年生。平均的で、何者でもない。何色にも染まっていない彼が、何かに染まろうとする。その過程をこの作品はみずみずしく描き出す。

 何者でもなく、眼の前に積まれた膨大な時間。移ろう季節の中で、世之介は時を過ごす。新宿、歌舞伎町、渋谷、原宿、赤坂。西武新宿線

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『横道世之介』  written by 吉田修一

『横道世之介』 written by 吉田修一

横道世之介。東京に上京してきた大学生。
私には彼の気持ちがよく分かる。
同じ「地方出身で東京都内の大学に進学し一人暮らしを始めた」私だからこそ、
世之介の気持ちがよく分かる。

何気ない日常の中で感じるやるせなさとか、空虚感とか、ちょっとしたことに自分でも驚くほどに動揺したりとか、1つの恋でワクワクしたりとか、「あぁやっぱり都会は違うんだなぁ」って感じる瞬間とか。
1人でいるときにふと感じる孤独さ

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