聴きながら、とりとめもなく考える

 有名な曲ですね。十年前ですから、いまでは懐かしい。いい感じで、あれよあれよしている動画。見事な編集と構成。アギレラの空っぽのあれよあれよ感は天性のものかも。いい味を出していますね。この人、大好きです。

 それにして、オーディションに出てくる人たちの動きと顔芸がすごい。よくぞこれだけの逸材を集めました。魔が入ったように見入ってしまい、気がつくと終わっています。

Like Jagger ft.

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75

【読書】湖の女たち 吉田修一



★★☆☆☆

大好きというかずっと注目している吉田修一にしては、私は不満の残る作品。
そもそも何かの書評で絶賛してあったから読んだのである。
しかも話はとんでもなく面白い。

老人介護施設で亡くなった老人が事故死か殺人か
その老人は731部隊に関連していたと思われる
その地では何年か前に薬害で何人もの人が亡くなっている
その事件を担当する警察と介護施設の女性の倒錯した性の問題
亡くなった老人の

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おー。ありがとうございます。頑張ります(笑)
5

『路(ルウ)』

どんどん台湾の魅力が高まっていく。

『路(ルウ)』吉田修一

ホテルの前でエリックからメモを渡された。彼の電話番号だった。「国番号も書いてあるから」とエリックは言った。すぐに春香も自分の電話番号を渡そうと思った。しかしエリックが、「電話、待ってる」と言う。「電話を待っている」と言われたはずなのに、春香の耳には「信じてる」と聞こえた。春香は自分の番号を渡さなかった。信じている、あなたを、運命を、思

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小説「ミス・サンシャイン」# 4|吉田修一

【前号まで】
昭和の大女優・和楽京子こと石田鈴の元で荷物整理のアルバイトをする大学院生の岡田一心は、彼女の作品を共通の話題にして、カフェの女性店員と交流を深めていく。肉体派女優と呼ばれた和楽京子は巨匠・千家監督の目に留まり、後に世界を席巻する『竹取物語』に出演した。

★前回の話を読む。
★最初から読む。

凱旋帰国

 一九五〇年代のことである。その年、日本映画界はもちろん、まだ敗戦の色濃い日本

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7

名刺代わりの小説(等)10選

#名刺代わりの小説10選

このタグがTwitterで流れていたので、考えてみた。

そもそも、名刺とは何だろうか。

一番大切な役割は、名前を伝えるためのものだろう。会社名や肩書きのない名刺は存在するが、名前の記されていない名刺は想定しにくい。

しかし、自分の著作はまだないので、その役割を果たせそうな本はない。

次に大切な役割は、今の自分の所属や肩書きを伝えるものだ。

しかし、今の自分はほ

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3

【読書日記】平成猿蟹合戦図

「平成猿蟹合戦図」吉田修一 読了。

何ゆえ、このタイトルなのか…。いわゆる復讐劇なのだと理解しながら読んでいくも、どんな復讐劇なのか始め不思議に思いながら読む。
なんせ、始まりは長崎・五島列島から連絡の取れなくなった夫を探してまだ若い女の子が乳飲み子を抱えて、上京するところから始まるから。
この子が嫌な目に合うんだろうか~と、気分を悪くする前の予防線を自分に張りながら読み進めるけれど、
なんとも

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8

「ただ善良であることの奇跡」― 『続 横道世之介』 吉田修一

就活がうまくいかず、大学卒業後、アルバイトとパチンコで生計を立てている世之介。大学時代からの友人であるコモロン、パチンコ屋で出会ったすし職人になりたいと願う浜ちゃん、バツイチ子持ちで、世之介と付き合うことになった桜子、その息子の亮太。世之介と周囲の人々の愛すべき日々―

信号を待っている世之介。周りが動き出しているのに信号が変わったことに気付かず、渡ろうとしたときには赤で、元に戻る。なぜか同じ敷石

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【読書日記】続 横道世之介

『続 横道世之介』吉田修一
『最後の息子』が一番好き~と言った舌の根も乾かぬうちに、
やっぱり『横道世之介』が一番好きかも…と思う。

吉田さんの作品は本当に幅が広くて、どうしようもないくらいに暗くてドロドロしていて、人間の業の深さや悲しみを見せられているような気持ちになるものもあれば、
『横道世之介』みたいな、軽い会話を楽しめて、且つ、人生っていいよね、と気楽に肩をたたき合えるような作品もある。

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8

読書日記 吉田修一『橋を渡る』

吉田修一ってすごいんだなって、思った。何年も前にパークライフを読んだだけで、そのときはいまいちピンと来なかった。

けれど、この『橋を渡る』はすごいと思った。

四作の短編から成る小説なのだが、すべてリンクしており、最後の章で爆発する。

テキストを重ねるとはこういうことかと思った。ただ横に長くのばすのではなく、立体的な構造を持っている。

最初の三編があることで、最後の章のリアリティが半端ないこ

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