相田 冬二

塩田明彦『映画術』について。

『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』 塩田明彦=著 イースト・プレス ISBN978-4-7816-1100-6  映画美学校という「専門学校」でおこなわれた連続講義の採録であ…

松田優作と草彅剛。

去年、桃井かおりに初めてインタビューした。森田芳光について語ってもらう企画。松田優作が森田を自分に紹介し初対面の場で「一緒に仕事をするべきだ」とほとんど強引に命…

ハッピーエンドはいつだって、たったひとりで走っている。

ハッピーエンドはいつだって、たったひとりで走っている。 いつまでも終わらないでほしい、そんな映画は山のようにある。だが黒沢清の「Seventh Code」は、いつ終わって…

ビートたけし『アナログ』を書評する。

ほんとうにボケているのか。ボケたふりをしているのか。つまり、本格的に老いたからこそのズレなのか。それとも、あくまでも笑いの延長線上にある確信犯的なズレなのか。お…

2010年のSPEC論。

第6回、無人のマンションの部屋に、サイレンの音が重なった瞬間、私はSPECを唯物論的に理解した。  理解したというのは正確ではない。どうやら実在しているらしい、とい…

2010年の戸田恵梨香論。

私たちはいま、『SPEC』の真っ只中で、この女優がはらむ破格の説得力に立ち会っている。しかもその力は、きわめて有機的に、二十一世紀に対応してもいる。  無粋な比喩を…