記事一覧
偶発性と統合性の奇蹟的な融合。コーネリアス「MIND TRAIN」
コーネリアス
「MIND TRAIN」
コーネリアスが9分もの大曲「MIND TRAIN」をシングル配信した。全3楽章とも言うべき音楽構成には、クラシックのごとき端正なうねりがある。しかも音楽史を遡るような、進化=退化が渾然一体化した揺るぎない疾走。全盛期のボアダムズやジェフ・ミルズらの威風堂々ぶりを想起させつつ、全く新しい音楽を生み落としている。
デジタルで強靭なビートの反復。そこにシャー
【日時変更】女の子、男の子。12.7こどもが主人公のちいさな映画祭を開催。『泳ぎすぎた夜』『わたしは元気』屈指の名作2本を伊豆・松崎町にて上映。
お誘いをいただき、伊豆・松崎町にて、相田冬二セレクト上映会をおこないます。
わたし自身、上映会は初めてで、主催の方々と一緒に奮闘中ですが、上映作品には絶対の自信があります。
こどもが主人公の映画を二本選びました。いずれも相田がその年のベストワンに選んだ傑作中の傑作。世界映画史に残る逸品です。
たまたまですが、男の子の映画、女の子の映画になりました。また、カラーとモノクロームという対比の妙もあ
8.2映画『夜明けのすべて』同時鑑賞会と俳優・松村北斗を語るzoomトークイベント開催。
相田冬二zoomトークイベントvol.233
《松村北斗の夜明け》
2024.8.2金曜日
2000開場2030開演
2024年を代表する傑作中の傑作『夜明けのすべて』が7.23にソフト化されます。それを記念して、同時鑑賞会を開催します。
DVD、Blu-ray、もしくは配信で映画『夜明けのすべて』を観ながら、相田が実況解説をいたします。松村北斗さんの演技が、どのように凄いのか。シーン、カ
晴れたり曇ったり雨が降ったり。明日の人生に「触れ違って」いこう。映画『めためた』
自分のことを、ことさら馬鹿だと思う必要もないが、無闇に複雑化して深刻になることもないのではと考える。人間は、思ってるより単純な生きものだ。
駄目だ、もう終わりだ。プライベートでも、社会人としても。そんなふうに感じることはよくある。わたしたちは想定外の展開に弱く、脆く、傷つきやすい。思った通りに物事が進まないと、かなり意気消沈してしまう。
思った通りの人生なんて歩んできてはいないのに、己の思い
言えない秘密。京本大我。
言えない秘密。というタイトルは、つくづく京本大我という存在の資質を的確にあらわしていると思う。
京本大我は近年稀に見るほど精緻な芝居をする人で、とりわけこの年代(1994年生まれの29歳)においては稀少価値と呼んでいいほどだ。
その綿密さ、その慎重さは、演じ手ではなく作り手の構えであり、おそらく彼は、役を演じるというより、作品の一部、もっと言ってしまえば、映画の中心部を担う意識で、あらゆること
映画と人生を、一対一で滅却する。小橋めぐみ「アジアシネマ的感性」
教養ではなく、たしなみでもなく、偏愛でもなく、依存でもなく。小橋めぐみは多くの人が接するように映画に接していない。ここ10年ほどの作品を中心に25本のアジア映画について綴った『アジアシネマ的感性』を読むと、数多の映画好きとは一線を画する付き合い方をしていることがわかる。書評家としての自分と、女優としての自分を両脇に配置し、読書や演技からはもたらされない自己露呈の場としての映画を、作品ごとに発見し
もっとみる【アーカイブ受付中】『蛇の道』『Chime』『Cloud』そして“2020年代の黒沢清”を黒沢清監督が語り下ろすzoom公開スペシャルインタビュー6.22開催。
2024.6.22土曜日
1830開場1900開演
zoomトークイベント
【contact】featuring黒沢清
柴咲コウ主演『蛇の道』(6.14公開)、吉岡睦雄主演『Chime』(8月劇場公開。https://roadstead.io/にてレンタル視聴可能)、菅田将暉主演『Cloud クラウド』(9.27公開)。2024年、わずか4か月に3本もの新作が公開される黒沢清監督。
フランス
恋愛とは奇妙な勇気のことである。黒沢清「彼を信じていた十三日間」について
「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたコラムを基にしたAmazon Originalシリーズ「モダンラブ」(2019)。その東京版「モダンラブ・東京〜さまざまな愛の形〜」は、廣木隆一、山下敦弘ら、気鋭の映画監督を中心とした演出メンバーとなっており、全7話の出演者は、水川あさみ、前田敦子、榮倉奈々、柄本佑、成田凌、夏帆、池松壮亮、黒木華、窪田正孝と錚々たる顔ぶれ。伊藤蘭と石橋凌という大ベテランが主演
もっとみる福士蒼汰2024年の熟成。
15年後の再会を約束した男子高校生トリオ。約束は果たされなかったが、3人は巡り会い、交流は再開する。三十路突入。だが、全員未婚。結婚したい、したくない、恋愛もしたくない。考え方も性格も様々だが、現状を伝え合える友情はまだ継続している。
そんな基本設定から始まる「アイのない恋人たち」は、そこに同年代の女性4人を交え、楽観的でも悲観的でもない、グレーゾーンのリアルを物語る。平成版「男女7人恋物語」と
映画は音楽のように。音楽は映画のように。スカート「波のない夏feat.adieu」
「波のない夏feat.adieu」
スカート
映画『水深ゼロメートルから』の音楽を手がけたスカート(澤部渡)が、adieu(上白石萌歌)を客演に招き、作品のエンディングを飾った秀逸な主題歌。
2019年、当時高校生だった中田夢花が母校、徳島市立高校演劇部のために書き下ろした渾身の脚本。山下敦弘監督によるこの映画化においても、中田がシナリオを手がけている。
4人の女子高校生たちが、学校のプー
【アーカイブあります】『カラオケ行こ!』『水深ゼロメートルから』の山下敦弘監督zoom公開ロングロングインタビュー開催。
相田冬二zoomトークイベントvol.228
【contact】featuring山下敦弘
2024.6.2日曜日
1830開場1900開演
綾野剛主演のスマッシュヒット作『カラオケ行こ!』に続き、高校演劇が原作である令和の名作『水深ゼロメートルから』が公開された山下敦弘監督をお招きし、そのキャリアを俯瞰する公開ロングロングインタビュー大会を開催します。
これまで、行定勲監督、井浦新さんを