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インプロを見る3つの視点と、「インプロもどき」との違い
僕はインプロを始めてから10年くらいになる。インプロは日本ではまだまだマイナーだが、それでもこの10年の間にずいぶんと広まったと感じている。おそらくインプロをやっている人の数は3倍以上になったし、インプロを知っている人はもっと増えただろう。
僕のミッションはインプロを広めていくことでもあるから、これは基本的に望ましいことだと思っている。一方で、インプロが誤解されて広まっていく可能性も高まっている
「好きでやってる」というスタンス
最近は自分の活動に対して「好きでやってる」というスタンスを取っている。インプロも教育も、それからビジネスも、ただ好きだからやっているだけ、という具合である。
このスタンスが真実かどうかは分からない。ただ、そういうスタンスでいれば押し付けることも争うこともなく平和だな、と思っている。
世の中にはインプロは好きだけど、教育やビジネスは好きではない人もいる。それならただインプロをすればいい。インプロ
いつでもどこでも誰とでも、インプロができるようになりたい
「いつでもどこでも誰とでも、インプロができるようになりたい」
インプロバイザーであれば、一度は考えたことがあるテーマではないだろうか?かく言う僕も、何度も考えたことがあるテーマである。
一方で、それを実現するのは思ったよりも難しい。特にストーリーテリングは共通認識がないと積み上げていくのが難しい。
僕はストーリーテリングのインプロが好きなので、ここ2・3年は「いつでもどこでも誰とでも」という
いいインプロバイザーになるための4段階
今年は5月にデヴィッド・ジンダーからマイケル・チェーホフテクニックを、7月にウィリアム・スコットからマイズナーテクニックを学ぶ機会があった。どちらも世界トップレベルの素晴らしい講師で、同時にどちらも自分のテクニックをすごく構造的に捉えていたのが印象的だった。
特にデヴィッドは講師養成クラスで「私の方法論は私が思う素晴らしい俳優を育てるためのものである。それに必要のないものは全て省いた」と言ってい
ファシリテーターは4つの人格を使い分ける
この記事は「ファシリテーター Advent Calendar 2022」の22日目の記事になります。
ファシリテーターという職業は複雑なものです。ある時には聴くことが大事でありながら、あるときには勇気ある介入が大事だったり、またあるときにはタイムマネジメントが意外と重要だったり、必要なことがめくるめく変わっていく職業だと感じています。
僕はこの複雑さを、「ファシリテーターは4つの人格を使い分け
ITIのインプロフェスティバルに参加してきました
8月28日~9月4日にかけて、ノルウェーのトロンハイムで行われたインプロフェスティバル「Trondheim International Impro Festival」に参加してきました。これはITI(国際シアタースポーツ協会)が2年に1回開催している、国際的なインプロフェスティバルです。今回も世界的インプロバイザーによるワークショップ、ショーが多数行われました。
この1週間は、僕のインプロ人生の
インプロマインドあふれる社会をつくる
悲しい事件や虚しい選挙結果がテレビから流れてくる。ここ数日は、そんな中で自分がインプロを教えることの意味について考えていた。
その結果分かったことは、僕のインプロバイザーとしてのビジョンは「インプロマインドあふれる社会をつくる」ということだった。そしてそれは次のような社会である。
好奇心を大事にする社会
僕は人間とそれ以外の動物を分けた最大の要因は「好奇心」だと考えている。そして好奇心はそれ
「3日でつくる演劇ワークショップ」にてインプロを行ってきました
今年のゴールデンウィークは栃木にて3日間のインプロワークショップ&発表会をファシリテートしてきました。これはトッコ演劇工房「3日でつくる演劇ワークショップ」の一企画として行われたものです。僕が3日でつくる演劇ワークショップに行くのは6年ぶり3度目で、前回の様子はインプロ漫画『プレイフル』の題材にもなっています。
この企画はいつも素敵な時間となるのですが、今回もまた素晴らしい時間となりました。帰り
心理的安全性を高めるリーダーシップとは?
この記事は、心理的安全性を高めるリーダーシップについて書くものである。インターネットで心理的安全性を高める方法を調べると「1on1をしましょう」「雑談をしましょう」といったことが書かれているが、これらは施策レベルの話である。
この記事ではそういった場面でリーダーが何を考え、どのように振る舞ったらいいかを紹介する。これが抜けていると、せっかく1on1や雑談をしても心理的安全性が高まらないかもしれな
心理的安全性に対する誤解~馴れ合い・ぬるま湯・性格の問題~
昨今、「心理的安全性」という言葉が急速に広がっていると感じる。実際、Googleの検索数を見ても「心理的安全性」というキーワードの検索数は明らかに増えている(最初の要因はGoogleによる研究成果、次の要因は『心理的安全性ののつくりかた』によるものだろう)。
僕は心理的安全性という概念はチームの本質をついたものだと思っているので、その言葉が広がることは好ましいことだと思っている。一方で、心理的安