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韓国でミュージカル『レ・ミゼラブル』を観てきた感想

韓国でミュージカル『レ・ミゼラブル』を観てきたので感想を書くよ!(ざっくりと)

おしゃれな劇場だった

まずはみんな歌がうめぇぇぇ!というか、そもそもの発声がいい。みんな声量がめっちゃあるし、ブレないしで、「天然でうまい人たちが歌っている」というよりも「鍛え上げられた人たちが歌っている」という印象を受けた。

「声量がある」ってマイクのある現代だと見落とされがちだけど、「井上尚弥は基本的なパンチ力が違う」みたいな感じでライブではめっちゃ大事だなと思った。

特にジャンバルジャンの俳優さんは「イタリア語で歌ってるのかな」っていうくらい端正な発声だったし(韓国の人にはどう聞こえてるんだろう?とも思った)、エポニーヌの俳優さんはだいぶ小柄なのに声がガンガンに響いていて、「MISIAみたい」と思った。

2024/02/14追記:後日知ったのだけど、エポニーヌ役のル・ミナさんは日本人の方とのこと。歌のうまい韓国ミュージカルの中でも印象に残るくらい歌がうまかったので、今後日本のミュージカルに出ることがあれば衝撃が走ると思う。

この日のキャストさん

あと、キャストが民衆の歌を合唱すると劇場が震えて、それだけでちょっと泣くという体験をした。ストーリー(知的)にではなく、フィギュアスケートを観たときのように、身体的(無意識的)に感動するという体験。

全体的に、声に関してはブロードウェイと比べても遜色ないくらいのレベルなのではと思った。実際、何人かの俳優は「ブロードウェイスターみたいな歌い方するな~」と思った(ちょっとアダム・ランバート味がある歌い方)。

というわけで、そんなレベルのミュージカルを楽しめるのは素晴らしいな~と思いつつも、一方で「また観に行きたいか?」というと「それならブロードウェイで観たほうが英語なのでいいな~」という感想も持った。(距離の利点はだいぶあるけど、言葉分からない欠点もだいぶあるので。)

ちょっと変な比較だけど、同じくらいのチケット代ならNewJeansとかTWICEとか、K-POPのライブを観に行きたいと思う自分がいた(チケット取れるかは別として)。「ここにしかない体験」「オリジナルな体験」というのはすごく大事なんだと思った。

逆に言えば、K-POPみたいに個性のある韓国ミュージカルがあればそれは観に行きたいと思った(あるのかな?ありそう)。ただそれが韓国国内で売れるかというと未知数なので(レミゼの場合は作品自体の知名度があるので、スタンダードにやったほうが満足度高そう)、それもそれで大変だよねぇ、思った。

とりとめのない感想だけど、とりあえず現場からは以上です!

(おまけ)「レ・ミゼラブルは前に映画版観たことあるから韓国語で観ても分かるでしょ」と思って行ったけど、そもそもだいぶ忘れてたので、自分の記憶力をあてにしちゃいけないな、と思った。休憩時間に必死でWikipediaを見た。ありがとう、Wikipedia。

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