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やりたいことがわからない人のために「やりたい」を哲学する


みなさんこんにちは!
あなたをモチベートと申します!

最初に一つだけみなさんにお願いがあります。今回お伝えする言葉は盛りだくさんになるんですが、その中で「一つだけ」、たった「一つだけ」でいいのでみなさんの今後に役立つような内容を持って帰っていただきたいんです。あなたが重要だと思ったこと、胸に響いた言葉、その一つのエッセンスがあなた自身の人生を良くするカギになってくれるはずです。

突然ですが、
「やりたいこと」ってなんでしょうか?

この言葉に対して、
決まりきった定義は無いと思います。

しかしながら、自分の「やりたいこと」が
わからないから困っているという人も多いはず。

その背景には、
現代社会において
・自分の進路が元々決まっているということが少なくなった
・絶対にこの方向に進まなければいけない、これをやらなければならないという「自由の制限」がない

といったことがあります。

実存主義の巨匠、サルトルは
「人間は自由の刑に処されている」
と言っていました。

現代社会に生きる人々にとっては、
この言葉の意味がより鮮明に捉えられると思います。


あらためて、

「やりたいこと」を辞書で調べてみると

ある行為について、それを実行したい
行動を起こしたいといった
欲求を述べる表現

「やりたい」weblio辞書

と書いてありました。

「やりたいこと」を哲学する

何かを自分がするということに対して、
欲求」を持っている状態が
やりたいこと」を意味します。

そして、現代人が「やりたいこと」が
わからないという悩みを持っている現状を見つめると、

単純に自分の「やりたいこと」
「欲求」がわからないということに
悩んでいるわけではないと考えます。

では何に悩んでいるのか?
少し具体的にしてみると、

①人生の時間軸において、より中長期的
自分と他者の人生にどれだけ寄与できるか

ということに悩んでいるのではないでしょうか。

例えば、
私の話になり恐縮なのですが、昨日ピーナッツが食べたいなと思いまして、色々やらなければならないことを片付けながらもピーナッツのことを考えていました。その日、その食欲を原動力として色々頑張れたという気も少しするんですが、これだけだと「やりたいこと」ってなんだっけ?と悩んでしまうのではないかと考えています。

これは
①人生の時間軸において短期的に
②自分の欲求のみを満たすことを求める

という状況で、
もしピーナッツを食べることだけを自分の人生における楽しみにし続けるなら、たちまち物足りなくなってくるのではないかと思います。

ピーナッツが食べたくて買って、食べて美味しい!というのは素晴らしいことで、これは良い欲求だと思うんですが、その先があるんじゃないかという話です。人は、自分の人生に意味を持たせるために、

①人生の時間軸において、より中長期的に
②自分と他者の人生にどれだけ寄与できるか

という悩み、上位の欲求を持ち始めるんです。


「マズローの欲求段階説」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか?

(過去にマズローの欲求段階説とアルダファーの欲求分類について触れた記事です。興味があれば御覧ください。)

【マズローの欲求段階説】
①「生理的欲求(ご飯)」
②「安全欲求(住居)」
③「所属と愛の欲求(他者との関わり・集団への帰属)」
④「承認欲求(価値を認められたい)」
 以上:欠乏欲求, 以下:成長欲求
----------------------------------------------------
⑤「自己実現欲求(能力を発揮・自分の理想像へ)」
※「自己超越欲求(利他的なことをしたい)」

という5つで、前の欲求が満たされると同時に、順番に高次の欲求が生まれてくるという理論がマズローの欲求段階説です。

例えば、
ご飯を調達できなくて
お腹がずっと減っていたら、住むところを探すどころじゃない

住むところがないなら、
他の人との関わりがどうこうと言ってる場合じゃない

他の人との関わりが無いなら、
そもそも他者に認められるということはできない

他者に認められた経験がなければ、
自分の理想像を追求することはできない

自分が満たされていなければ
他者に対して何か貢献をしようと思えない

というようにしてより高次の欲求がたち現れてくるというのがマズローの欲求段階説です。この段階的な欲求については、順番があるのか?同時に横並びで存在するのではないか?という問題提起もあったりするのですが、

今回はこのような順番で欲求が生まれるという「傾向」がある、くらいの捉え方で考えたいと思います。


そうすると、

①人生の時間軸において、より中長期的に
②自分と他者の人生にどれだけ寄与できるか

初めに私が紹介したこの上位の欲求の特徴について説明できます。

自分(タテ)と他者(ヨコ)が人生の意味を作る

自分ひとりの欲求に着目すると、
食欲・生活環境の欲求
などがまずあって、

そこから関わる人が増えると
他者との関わりや集団への所属の欲求
が出てきて、

自己実現として何かに取り組んで
自分の理想像に近づき、
さらに他者や社会に対して
何らかの形で貢献したいという欲求も出てくる。

タテ ✕ ヨコ(人生の意味の図形)

より高次の欲求になるにつれ、
自分の人生に厚み(深さ)を持たせられる状態を目指すし、
他者の人生にも関わって自分の人生に幅(広がり)を持たせられる状態も目指すようになる。

自分の人生に対して、タテ(厚み)✕ ヨコ(広がり)の「意味の図形」がより大きな体積を持つことを求めるようになるんですね。

そして、自分がやることに対して意味を見出せて、人との関わりや他者貢献も充実させられたら、「意味の図形」は大きな体積を持つようになり、これくらいの時期になれば「やりたいこと」が分からないという悩みはかなり薄れてくるのではないかと考えています。

そして、一つの欲求・やりたいことが
自分の人生に影響してくる時間軸は
より中長期的になってきて、

「やりたいこと」を考えなきゃいけなくなる
までのスパンが徐々に長くなってくる。

ちょっとずつ迷いが無くなってきて、
自分の人生の「意味」を、
自分がやるべきことを少しずつ
理解できるようになっていくではないでしょうか。

ではこのような状態を目指すためには具体的に何をしていけばいいのか?


傾向的に、人間は
マズローの欲求段階説のように

出てきた欲求を満たしてあげれば
次の欲求が出てくるようになります。

お釈迦様からすれば、こんなふうに
欲求を追い続けるのは愚かなことなのでしょうが、

①人生の時間軸において、より中長期的に
②自分と他者の人生にどれだけ寄与できるか

という視点に立ってみると、
次々と欲求(やりたいこと)を満たしてあげる
ということが得策であると考えられます。

  • ピーナッツが食べたいなら食べる

  • 可愛い筆箱を見つけたから買いたくなり買う

  • 見たい動画が更新されてるから見る

  • (友達になりたいと思った人に話しかけ友達になる)

  • 仲良くなった人を誘ってイベントに行く

  • 自分が好きな趣味について調べていたら色々なことを知れたから、試しに情報発信してみる

  • それが少しずついろいろな人に伝わってくれてると感じつつある

という感じで、これは私の例なんですが、
目の前に出てきた「やりたいこと」(欲求)
を小から大へ、段々と満たしていってあげると
より自分の人生に意味があるように感じられ、

タテ方向に深みがあり、ヨコ方向に広がりのある
そんな「やりたいこと」ができている状態に向かっていけているような気がします。

やれることに限りがある中で、
何か「やりたいこと」が出てきたときには積極的にそれを実現させられるよう頑張り、次の「やりたいこと」に向かっていってみる。

そうすることで、
いつの間にか「やりたいこと」探しの旅は終わっていた、と思える日が来るのではないでしょうか。

今日が人生で一番若い日です。
ぜひ目の前のことから、挑戦してみましょう!

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました☺
今後とも、あなたをモチベートの note と YouTube をよろしくおねがいします!!

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