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【雲の中の富士山を登った時の話・2日目⑰】温泉に入りたい…でもまずは帰宅の準備

こんにちは! 雲の中の富士山を登った月見里です!

今までの記事は、こちらのマガジンにまとめてありますので、ぜひご覧ください!


前回、ようやく見知った始まりの看板に帰ってきたところからスタートです!


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こうして無事、富士スバルライン五合目にまで帰ってきました。

前回のnoteはこちらです!


シャワーを浴びたい……温泉に入りたい……


近くにいた2,3人のグループが、

「シャワー浴びたいな」

と言っているのが聞こえました。私も同感でした。

すると、そのグループのうち一人が、観光事務局(?)のようなスタッフさんに話しかけました。

「このあたりで、温泉とか銭湯ってあります?」

「いやあ、このあたりにはないねえ。下まで降りて、河口湖のほうまで行かないと」

という会話が聞こえました(聞こえたというか、耳をそばだてて聞きに行っていたといっても過言ではありません笑)。

足元は泥にまみれ、全身が冷え切っていますが、致し方ありません。

あまり地学に詳しくありませんが、温泉が湧くには地中の熱に温められたり、山からの水が降りてきて十分な湯量が生まれていないといけない以上、おそらく山の下のほうが都合がいいのでしょう。五合目といえど標高2千メートル地点なので、富士山から降りてくる水は、もっと下のほうに流れて行って、河口湖へ行くのですから、そのあたりでないと温泉もないのでしょう。


懐かしの五合目


私はまず、レンタルしていたトレッキングポールとヘッドライトを返しに行きました。

例のお土産屋の奥の廊下に、やはりスタッフさんはいました。

レンタル品を返そうと話しかけると、スタッフさんは少し驚いた様子でした笑

おそらくこれから貸すのであろうレンタル品は2,3しか置いてなく、やはりこの天候ではあまり登る人はいないのだろうなあと思いました。

行きのレンタル話は↑のnoteです!


さて、レンタル品も返し終わったので、泥まみれ&ずぶ濡れのレインウェアを脱ぐことにしました。

これからまたバスに乗って帰るので、座席を汚すわけにはいきません。それに、新宿にまた戻ったらそこからは電車です。レインウェアはいくらなんでも目立ちすぎてしまいます。

そこで、私は例の五合目休憩所に行くことにしました!



例の休憩所は相変わらず暗いです。しかし、無料で机も椅子もあって、雨風をしのげる場所があるのはありがたい限りです!

休憩所にはだれもおらず、ポツンと一人、私は着替えました。


行きと同じように、休憩所から富士山を見上げます。


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相変わらず、雲が覆いかぶさっています笑

前日の様子、晴れているときの様子は↓です!!


帰りのバスの予約


着替えて座り込み、私はスマホを取り出し、帰りのバスの予約をしました。

2,3時間おきにしかバスが来ないので、私は予約はぎりぎりまで待つことにしたのです。

さて、この時点で時刻は9時半。次のバスは最速で10時発。次が12時半でした。

お土産屋を見たり、ご飯を食べるなら12時半がいいかもしれませんが、この時の私はとにかく、

「休みたい!!!!」

だったので、一刻も早く帰宅したかったので、10時発を選択しました笑。

ちなみに、行くときの交通手段の話はこちらでしています!


親子に幸あれ!


着替えているとき、40代くらいの女性、若い女性、5歳くらいの子供を連れた3人が休憩所に入ってきました。

様子を見ると、登山の荷物を持っているしその格好もしています。そして、汚れ具合や元気具合からして、今下ってきたというわけではなさそうなので、どうやらこれから登るようです。

「○○くん、楽しみだねえ。お山登るんだよ」

そういって若い女性は子供にレインコートを着せていました。どうやら、子供は、若い女性の子供のようです。

「本当に登るのかい?」40代くらいの女性が言いました。おそらく、若い女性の母親、つまり子供にとっての祖母、といったところだろう。服装を見るに、この女性は登らないようだった。

「しかたないじゃないの。今日しか日程とれなかったんだから」

若い女性は先ほどの声とは打って変わって鋭い声でした。

子供が口を開くことはありませんでした。



そうしていると突如、轟音が外からしてきました。

振り返ると、外はどんでもない土砂降りでした。視界は真っ白になって、富士山はおろか、階段の上の土産屋すら見えません。

雨がコンクリートの駐車場に打ち付ける音も尋常ではありません。

が、おそらくこの規模からするに通り雨でしょう。実際、数分したら小雨に戻りました。

この間、例の3人は一言も声を発しませんでした。


幸あれかし。



今回は以上となります。

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