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椿日記(エッセイ)

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マガジン名は「椿日記」という私のブログから。大切なものを書き綴るエッセイ。旧ブログ▷ https://ameblo.jp/yomoukakou-takusan/
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盗作家の電子書籍が出ました

盗作家の電子書籍が出ました

ごきげんよう、國枝志帆です。

『盗作家』の電子書籍を発売しました。

AmazonのKindleで購入していただけます。

スマートフォンをお持ちなら、
最初の三章は試し読みしていただけます。

私にとっては初の著作です。

万年筆とインクを題材にした小説です。
このようなお話です↓

小説家の塔坂晶は盗作をしている。

それも一風変わった盗作だ。『聲』という呪いのインキに封じられた物語を書くた

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3単語だけ日記

3単語だけ日記

ごきげんよう、國枝志帆です。

10年間、ほぼ日手帳を使ってます。
白紙のページも多いです。
余白にも当時の時間が宿るように感じます。

最近「これは楽だし、記録も残る」と思って
気に入っている書き方があります。
3単語だけ日記です。

その日あった良いことや忘れたくないことを
3単語だけ書いておきます。
例えば、「神社、雨、マロンタルト」

これは文章にするなら、

「神社に行けた。雨だったが、

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万年筆は物語の靴

万年筆は物語の靴

ごきげんよう、國枝志帆です。

きっちり足に合った靴さえあれば、
じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。

須賀敦子『ユルスナールの靴』

私にとって、万年筆は靴のようなもの。
物語世界での靴です。

私の言葉を託せる存在。
あの金色のペン先は
最初に物語世界に降り立つ爪先です。

十年使って、
そんな靴になってくれたような気がします。

書き心地は軽くなめらかで、
手の一部のように感じます。

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なぜか惹かれるチェコ語

なぜか惹かれるチェコ語

ごきげんよう、國枝志帆です。

チェコ語に一日5分触れています。
可愛い人形が
旅行で役立つチェコ語を
教えてくれる動画を見つけたのです。

なぜチェコ語かというと、

「英語以外に何か一つ言語を学ぶとしたら
何がいいかな?」と自問したときに、
一番に浮かんだのがチェコ語だからです。

音がポテポテしていて可愛くて、
なんか好きなんですよね。

おもちゃ箱やオルゴールみたいな響きに
聴こえてときめ

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MDクリームのノートリフィル

MDクリームのノートリフィル

ごきげんよう、國枝志帆です。

小さいノートがほしくて、
MDクリームのリフィルを買いました。
トラベラーズノートパスポートサイズの
リフィルです。

薄くて小さいクリーム色のノート。
シンプルなデザインが好きで、
トラベラーズノートにはセットせず使ってます。

開くとこんな感じ。
これは扉ページですね。
中のページはクリーム色の無地です。

見るたびテンション上げたくて、
エミリ・ディキンスンの

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コスモスと文具ブログ

コスモスと文具ブログ

ごきげんよう、國枝志帆です。
間違って消してしまった記事に
旧ブログの内容を加筆して再投稿します。

晴れた秋の午後、
ピンクと紫のコスモスが
光を透かしながら風に揺れていて、
とても綺麗でした。

コスモスってゆらゆら揺れますよね。

風にあらがわず、
吹かれるままに揺れるのが可憐で、
透けた花びらが光っているみたいでした。

細い茎と薄い花で風を受け流し、
咲き続ける強さも好きです。
花言葉が

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選挙の投票用紙は紙ではない

選挙の投票用紙は紙ではない

ごきげんよう、國枝志帆です。

選挙の投票用紙。
文具マニアはこの言葉だけでときめきます。
そう、書き心地がいいですよね。

実は紙ではないってご存じでしたか?
私はさっき知りました。
ユポという合成紙だそうです。興味深すぎる。

以前から投票用紙を折っていいのか、
折らない方がいいのか、
ひそかに頭を悩ませていました。

が、このユポという用紙の凄さはそこです。
なんと「折れにくい」のが特徴で、

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インクだくだくを味わいたい

インクだくだくを味わいたい

ごきげんよう、國枝志帆です。

万年筆についての細かい萌え。
インクをペン先から吸入した直後は
だくだくに出やすく、書き心地がいいです。

だくだくの書き味といつもよりムラのある色を
楽しみたいがために、
ほぼ日手帳に日記を書きます。

ほぼ日の紙(トモエリバー)は滑らかで、
インクの吸い込みがゆっくりなんですよね。
他の紙よりだくだくを味わいやすいんです。

インク好きには伝わるでしょうか、

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今川焼きはコーヒーにも合う

今川焼きはコーヒーにも合う

ごきげんよう、國枝志帆です。

母がくれた御座候をおいしくいただきました。
私の住んでいるところでは御座候ですが、
全国的には大判焼きですね。

関西では回転焼き、
関東では今川焼きと呼ばれることが多いそう。
「なんで今川なんだろう?」
ずっと気になってたので、調べてみました。

今川焼きは、
江戸時代に神田今川橋付近にあったお店が
最初に発売したそうです。

東京の地名が由来なんですね。
武将の

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インクに溶ける季節

インクに溶ける季節

ごきげんよう、國枝志帆です。

万年筆のインクを変えるのは年4回、
一つの季節を共に過ごし、
季節の変わり目にインクを変えます。

なので、
ノートに書いた文字を見るだけで
「紫陽花ってことは2019年の春だ」などと
記憶が鮮やかによみがえります。

インクの文字に季節が溶け、
記憶も感情もそこに在る感覚です。

同じインクを一年近く使ったこともあります。
が、あっというまに一年が過ぎた気がしたの

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愛されていて欲しい物語

愛されていて欲しい物語

ごきげんよう、國枝志帆です。

愛されていて欲しい人がいる
なんて贅沢な人生だ

SUPER BEAVER『東京』

とても好きな歌詞です。
「愛されていて欲しい」って
まったく制限のない愛のような気がして。

たとえ「愛してる」自分がいなくなっても
自分のいない世界で「愛されていて欲しい」と
思う大切な存在がいたら、
それはたしかに贅沢な人生です。

私がそう思う対象は家族や友人。
それから、

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少女に贈る色彩雫

少女に贈る色彩雫

ごきげんよう、國枝志帆です。

六花のインクがあまりにも
可憐な少女に似合いそうなので、
私的「少女に贈る色彩雫3色セット」を
選びたいと思います。

雪の結晶がインクになったような青インク
「六花」、

青から紺に変わる色の変化が愉しい
「深海」、

華やかで落ち着きのあるワイン色
「山葡萄」

以上の3色ですね。

どの色も落ち着きがあって、
文字を書いても読みやすく、
書いていて愉しいインク

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六花のインクは冬の青

六花のインクは冬の青

ごきげんよう、國枝志帆です。

色彩雫のミニボトル売り場を
久しぶりに見たら、
もう3色セット売りじゃないんですね。

単品1,100円になってました。
3色セットだと思い込んでいたので、
売り場で激しくキョロキョロしました。

びっくりしましたが、
一本ずつ買えるようになったのは
嬉しいことです。

六花
ーーーーーーーー ↑すごくほしい ↓できればほしい
春暁
山栗
二本目の冬将軍
三本目の山

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雪の結晶のインク

雪の結晶のインク

ごきげんよう、國枝志帆です。

新しく買ったインクは色彩雫の六花です。
さっそく使ってみて、
その美しさに一日テンション上がってました。
絶妙に冬っぽい色。

使う前は「月夜と似てる?」と思ってましたが、全然違います。
月夜よりも青が強くて明るい色。

なにより纏っている空気が違う。
名前の通り、六花は雪を感じます。

雪空でも雪景色でもなく、
雪の結晶の繊細な美しさが
インクになっている感じです

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