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legosigno

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個人的な栞(しおり)として皆さまの作品をピン留めしております。ヒマなときに見てもらうと、ひょっとしておもしろいかも。
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2021年7月の記事一覧

詩の価値について

詩の価値について

してきたことの総和がおそいかかるとき
おまえもすこしぐらいは出血するか?

堀川正美
『新鮮で苦しみおおい日々』

詩とは何なのでしょうか。

僕は詩が何であるか、その答えを知りません。詩は、近づけば離れていってしまい、離れれば突然迫りくるような運動です。そのため僕は、永久にそれが何かを知ることはできないでしょう。そんな得体の知れないものに、何故か惹かれてしまうのは、殊に現代においては、詩に対して

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遠い水平線

遠い水平線

著者 アントニオ・タブッキ
訳 須賀敦子
出版 白水社

何度目かの再読。
この作品は、個人的にタブッキ作品群の中で最も僕の感性に合う作品であり、とても好きだ。
あまりにも好きすぎて2冊ある😳

この作品はもともと『失われた遺体』というタイトルで、全く内容の異なる小説であった。イタロ・カルヴィーノに原稿を見せたところ、有益な意見や指摘を含む長い手紙が送られてきたという。その数年後に書き直したもの

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川端康成と梶井基次郎 伊豆湯ヶ島での邂逅

川端康成と梶井基次郎 伊豆湯ヶ島での邂逅

一九二六年──それは元号が大正から昭和に変わった年の大晦日、梶井基次郎が単身伊豆湯ヶ島を訪れる。梶井はこの時25歳。東京帝大を中退し、持病の養生のためにやってきた。
年が明けた元旦、彼は湯ヶ島を拠点にしている川端康成に会う。川端はこの時27歳。東京帝大在学中に同人活動に取り組み、菊池寛を訪ねてその才能が認められてから数年が経つ。「新感覚派」と呼ばれた当時最も若い作家たちの旗手と目され、前年には秀子

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My Sweetie π

My Sweetie π

 何度創っても、途中で失敗する。
 本当に難しいわね。
 天地創造って。

 ♡

 天上の世界。
 破壊の女神・カーリーが昨日創った星はピンク色で、緑の大地が可愛かったのに、ヒトを創って置いたら一晩であっという間に戦争が始まり、激しく転がり回って、眠っているカーリーの髪を戦火が焦がした。只でさえクルンクルンのカーリーヘアの一部が、熱のせいでチリチリになった。しかも幸福な惰眠を貪り、夢の中で素敵な

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★俳句大会・第一回アポロ杯★(募集は終了しました)

★俳句大会・第一回アポロ杯★(募集は終了しました)

noteの中の皆さまへ ヾ(・ω・*)ノ

このたび、俳句の大会(note非公式)を開催させていただきます。ワーイ🎊

ご応募の〆切りは
8月9日 (月曜日) 24:00

エントリー希望者を募集しますので、どちら様も張り切ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨🌈参加方法

○noteのテキストまたはつぶやきによる投稿でお願いします。テキストのタイトルは

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