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手紙

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子どもたちに遺そうとした手紙です。
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#気付きと学び

その28『一視同仁』〜泣き虫親子の逆襲〜

その28『一視同仁』〜泣き虫親子の逆襲〜

おいおいおいおい。
そこはお前の居場所やないぞ。
お前みたいなヘタクソは、
外野かベンチに引っ込んどれ。
どうせだめに決まってる。
お前には無理やって、ずっと言われてたやんか。
ほんま諦めの悪いヤツやなあ。
チームのために今すぐ降りろ。
そこはマウンドや。
一番、頑張ったやつが立てる場所や。

2024年2月18日。
僕は、人生で初めて対外試合のマウンドに立つ長男を見て、心の中で、ありったけのネガ

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その26『すき』〜であるが故に中尾さんは飛ぶ〜

その26『すき』〜であるが故に中尾さんは飛ぶ〜

『#私は私のここがすき』

このタグを見かける度に自問自答していました。
『私は私のどこがすき?』って。
中々、答えは出ないものですね。

そもそも『すき』って何?
『すき』だったらどうなる?
そんなことを考えていたら…

僕は空中にいた

これはスピリチュアルな話でも、俯瞰を極めた訳でもありません。
先週の少年野球の練習で。
僕は生まれて初めてダイビングキャッチを試みたのです。

noteに書い

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その23『一期一会』〜愛別離苦の向こう側〜

その23『一期一会』〜愛別離苦の向こう側〜

『別れ』を克服する。
これは僕の人生のテーマの一つです。

実のところ僕はピアノ弾きです。
しかし、生粋の演奏家ではありません。
作曲家志望でした。
幼少期からピアノを習っていましたが、弾きたくもない課題曲の練習が辛くて、小学校4年生くらいで辞めてしまったんです。

転機が訪れたのは中学3年生の夏頃。
片思いの子にショパンの『別れの曲』を弾いてほしいと言われました。
『別れの曲』は実は中間部が激ム

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その22『共感』〜孤独を感じる人へ〜

その22『共感』〜孤独を感じる人へ〜


人生を生きていると他人に対して

その状況でヤバいと感じないのヤバくない?

と、感じることはないでしょうか?
僕は子育て、新人教育などの場面で感じます。
少年野球のコーチをしていると感じるのは、レギュラー達と補欠達では試合に対する理解度が全く違うということです。
例えば大ピンチの場面でレギュラーが焦っていても補欠はどこか他人事だったりします。
そして、負けた時、涙を流すレギュラー達の横で平気で

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その19『フィードバック』〜大人ってかわいそうだね〜

その19『フィードバック』〜大人ってかわいそうだね〜

前回の投稿でコメント、スキをくださった方、本当にありがとうございました。
視界が明るくなっていくのを感じました。
お陰で、歩みを進めることができそうです。

さて、今回いただけたコメントを読んで、ふと思い出した事が、これでした。

仕事のストレスで荒れて酔っ払ったのび太のパパをタイムマシンで、のび太のお祖母ちゃん(現代では他界)のところに連れていく、というお話。
パパはお祖母ちゃんに会うなり、子ど

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手紙その13『愛』

手紙その13『愛』

2008年の12月。
僕は高熱で救急外来を受診した。
インフルエンザA型だった。
その時、偶然、看護師が気づいた。

『中尾さん、首に、しこりがありますね』

インフルエンザからの回復を待って、
新年から受診、検査を繰り返した。
雲行きが怪しくなるのを感じながら。
しこり発見から1ヶ月後。

『ガンです。』

6回目の手術が決まった。
甲状腺乳頭がん。
極めて進行は遅いが、肺への転移や、さらに悪性

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