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豆話/夢にくるまれて
もう一つ、世界がある。それは夢の中。
覚えていたり、覚えていなかったり。
時折ふと思い出す風景。
初めて来た場所。
それが夢で見たあの場所に似ていて。
ただの既視感では片付けられなくて。
蝶の夢だなんて言われたとしても。
夢の中、どこにでも行けるのに。自分の意思だけでは行かれない場所。だけど広がる景色は確かに懐かしい。色彩が踊る。夢の中の色を描こうと足掻く心。
初めて会っ
豆話/明日を振り返って
どうして今日にいるのに明日を振り返っているのだろう。
明日を恐れて眠れない。明日が来ない内から明日をみている。明日のことは明日にならないと決してわからない。
それなのに今日、明日を恐れている。明日も恐ろしいに違いない、ろくな事がないと怯える。明日の結果までわかったように怖がる。
明日のあの事が気にかかる、きっと大変だろう、辛いだろう。明日のあの事が気がかりだ、明日など来なければ。
文学フリマ東京38 感想4
『TOKIMAKE』コスメアンソロジー
揚羽はな様、甘木零様、実石沙枝子様
じゅりあ様、菅浩江様、中野怜理様
花草セレ様、真下みこと様、まだりん様
松本あずさ様
びっくりしました。とても良い意味でです。
題名に惹かれて購入させていただきました。
トキメイク、と書いてあります。きっとメイク、お化粧の華やかさや喜び、ときめきについて書かれているのかなと予想していました。
文学フリマ東京38 感想3
『ナビカトリア物語』
ちしまももこ 様
ナビカトリアに行ってみたい、あわよくば住みたい!、一言でまずそう言いたいです。
とても優しい語りで物語が始まり綴られています。敢えて終わりのない物語、すごく惹かれました。区切りのない物語が、流れゆくナビカトリアそのもののようで。島に住んでいる人々の悠久の穏やかさを表しているようで。
小さなエリィと頑固なトーヤの2人がとってもキュートです。女将