豆話/明日を振り返って
どうして今日にいるのに明日を振り返っているのだろう。
明日を恐れて眠れない。明日が来ない内から明日をみている。明日のことは明日にならないと決してわからない。
それなのに今日、明日を恐れている。明日も恐ろしいに違いない、ろくな事がないと怯える。明日の結果までわかったように怖がる。
明日のあの事が気にかかる、きっと大変だろう、辛いだろう。明日のあの事が気がかりだ、明日など来なければ。
何度も何度もこんな事を思ってしまう。
それでもこう考える。自分には明日を生きる気力があるのだと。明日を考える力があるではないか、と。まだまだ生きられる。
明日は美味しいおやつを食べたい。明日はまだ読んでいない物語を読みたい。明日を終えたらまどろみに落ちて夢に向かう。
想像力がたくましい自分に苦笑いする。明日を夢みて夢に落ちる今日。今日も良い眠りを。
前を向こうとする自分はちょっぴり好きです。明日が怖い事ってあるけれど、しっかり明日を向いている。ちゃんと明日も生きようとしているんだなぁと。
最近豆話(エッセイに近いのかな)ばかり書いてますね。短編小説も書かねば!文学フリマに出品する短編小説集は気ままに少しずつ書き進めています。
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