昔の自分と
「若い頃の方が楽しかった」
「学生時代にまた戻りたい」
そう思える人がちょっとだけ羨ましくある。自分は歳を重ねた今の方が楽しいから。
学生時代、すごく苦労したわけじゃない。でもそれなりに嫌な事はたくさんあって。思い出すのは良かった事よりも暗い思いばかり。楽しかった思い出なんて。
今の方が言いたい事をしっかり話せるし、書ける、描ける。人と関われるのがずっと嬉しい
思う事がある。若い頃が楽しい、楽しすぎると、歳を重ね続ける現在、晩年、寂しいや辛いがより突き刺さるのではないかと。孤独が悲しみになって恐れになるのではないかと。ならば今が辛い時期であったら。将来のちょっとした喜びがより深く感じられるのではないかと。
学生時代、孤独だと思い込んでいた自分。確かに1人読書ばかりしていて、本が友達だった。話しかけてくれる人たちに打ち解けられなくて。学校で一言も話せなくなっていた。曖昧に笑ってごまかしていた。言葉が何も浮かばなくておしゃべりすら外で満足に出来なかった。それでも1人がとても辛いわけではなかった。
こんな自分といても楽しくないだろう、嫌がられて当然だと自分から距離を取っていたと思う。嫌われたくなかった。なぜ自分は外で話せなかったのだろう。人が怖かったのか。自分のせい。
結局、自分で自分を追い詰めて息ができなくなった。意識しないと吸って、吐いてができなくなった。とても辛い時期もあった。迷惑をたくさんかけた。後悔しても仕方ないけれど後悔は決してやまない。
今だって何度もぶり返す。繰り返したくないのに、繰り返す。もう絶対にないと思うのに繰り返す。多分、ずっとそばにある問題。
これから先、さらに歳を重ねて行く。今よりも楽しい時間が増えることを願う。辛い時期の自分が今の自分を支えている一部。今は行きたい所どこにだって行ける意思がある。
昔の自分を、背負い進む。
昔の自分と、共に歩き続ける。
たまにははき出してもいいですか。
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