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ピンチをアドリブで乗り越える技

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ピンチをアドリブで乗り越える技 95/100(動作2)

ピンチをアドリブで乗り越える技 95/100(動作2)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

暑い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか?

これまでも、魅せる、という単語は結構使ってきましたが、一つの動作を強調したり、所作に意識を持っていくには、どうしたらいいのか、考えてみようと思います。

イギリスの演劇学校では「Mundane Task」つまり「い

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ピンチをアドリブで乗り越える技 90/100(スピーチ7 -視線)

ピンチをアドリブで乗り越える技 90/100(スピーチ7 -視線)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日に引き続き、スピーチをする時、観衆の目線をどうコントロールするかという話をします。

観衆の視線というのは、動いているところへ注がれます。

癖で、脚をやたらと組み替えたり、指でペンを回してたりすれば、聴く側の注目はそちらへ向いてしまうでしょう。

これを意図

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ピンチをアドリブで乗り越える技 89/100(スピーチ6 -The Empty Space)

ピンチをアドリブで乗り越える技 89/100(スピーチ6 -The Empty Space)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

先週は、これまでのまとめとして、ケーススタディー的に『スピーチ』に関してお話ししてきました。

今日は、さらに掘り下げて、「目線コントロール」について考えていきたいと思います。

以前、「目線」の話は書いてますが、それは表現する方の立場として、どこに目線を向けるか

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ピンチをアドリブで乗り越える技 88/100(スピーチ5 -弱強五歩格)

ピンチをアドリブで乗り越える技 88/100(スピーチ5 -弱強五歩格)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

他にカバーしておきたいことが多すぎて、本題の、壇上を左右に歩き回るスピーチについての考察が先延ばしになってます。

いつの間にか第5回になってしまいました…

そもそも、ピンチに陥りやすいシチュエーションの一つとして、スピーチという題材をケーススタディー的に取り上

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ピンチをアドリブで乗り越える技 87/100(スピーチ4 -バネ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 87/100(スピーチ4 -バネ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

スピーチシリーズも4回目となりました。

昨日、オバマ前大統領が目線を上げるために、アクリル板のテレプロンプターを使い始めたという話をしましたが、後から確認してみると、演台は使っているみたいですね。

演台は、威厳を出すためにも有効ですが、観衆との間に距離を生む、

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ピンチをアドリブで乗り越える技 86/100(スピーチ3 -原稿)

ピンチをアドリブで乗り越える技 86/100(スピーチ3 -原稿)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日に引き続き、スピーチに関するお話し3回目です。

昨今のスピーチは、壇上を左右に行ったり来たりしながら話す、欧米のスタイルが主流となっているかと思います。

でもこれって、日本語でのスピーチ、いや、日本的なスピーチとして相応しいかの検証をしていきたいと思います

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ピンチをアドリブで乗り越える技 69/100(忘我Ⅰ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 69/100(忘我Ⅰ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

先日、荒木博行さんのvoicyに出演させていただきました。

昨日今日の全2回が公開されてますので、是非よろしくお願いいたします。

さて、この中で荒木さんから『ドライブマイカー』に出てくる、「忘我の境地」についてのご質問がありました。

主人公が
「演技をしてい

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ピンチをアドリブで乗り越える技 43/100(即興術11) -間

ピンチをアドリブで乗り越える技 43/100(即興術11) -間

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

時間を稼ぐための、間を持たせる

語りにおいて、一番大事なのは、変化です。

即興の一人語りでは、口調のトーンやスピードを次々と変化させていくことによって、常に観客の先をいく、という手法を用いてました。

少し狂言のお話をしましょう。

狂言師の役割として、狂言を

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ピンチをアドリブで乗り越える技 26/100(エネルギーの出し引き)

ピンチをアドリブで乗り越える技 26/100(エネルギーの出し引き)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

存在感を消したい時ピンチにも様々な種類があると思います。

こちら側の人数や、相手の性格によっては、まずは存在感を消して後方に下がり、様子を伺った方が賢明だという場面もあるかもしれないと思い立ちました。

これまでは、精力的に状況を変えることを試み、攻めの姿勢でピ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 25/100(みなぎる静止)

ピンチをアドリブで乗り越える技 25/100(みなぎる静止)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今に足をつけ立っているためにこの『ピンチをアドリブで乗り越える技』も、今日で25回目を迎えます。

それを記念して、見出し画像を追加しました。
(運営さんが勧めてくるので…)

『Fawlty Towers』というイギリスのコメディーからの1シーンで、『モンティー

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ピンチをアドリブで乗り越える技 24/100(キャンセル・アンド・コンティニュー)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

ピンチな状況はいくらでも起こります前回、役者はピンチな状況によく陥るという話をしました。

絶句したり、何か舞台で技術的なトラブルが起きることも、しょっちゅうあります。

あと、原因はよくわからないけど、何かがどうしても上手くいかないみたいな時もあります。その相手

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