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音楽を作るために考えていること

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2018年5月の記事一覧

人間攻略マニュアル

人間攻略マニュアル

「起きたトラブルに正対する」という心持ちの有無で決まる。何がだろう。たぶんあしたへのクオリティみたいなものが。

生きていると最悪としか思えない出来事が続く。

消えたいし死にたいし亡命したくなる。

だけど「起きたことにはすべて意味がある」という説がある。古めの仏教思想だ。

僕は仏教徒というわけではないが、仏教の教えのもとに書いた歌が多い。
思うにRADWIMPSも中島みゆきも

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将来なんて考えても絶対に不安になる話

将来なんて考えても絶対に不安になる話

未来の不安ばかり考えている時期があった。

あの頃の僕の頭の中は、「いつか」の金や健康で毎日が満ちていた。

でもアレもコレも本当に無駄だった。

「病気になったらどうしよう」「失敗したらどうしよう」なんて考えてしまうことは誰しもある。でも先々の不安が生み出すことなんてない。というより、先のことを考えまくって不安にならないやつなんていない。

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迷惑ってほんとに迷惑なのか

インドには「ごめんなさい」という言葉が無いそうだ。
なんでも「すべてがお互いさまだから」だという。

想像はしていたが、あの国はやはりかなりぶっちぎれていて、日本とはずいぶんと感覚が違う。

日本では「迷惑をかけてはいけませんよ」が美徳とされているが、インドでは「みんな生きてる限りはお互いさま」だというのだ。

「生きているかぎり、面倒をかけるし迷惑もかける。ひとに迷惑をかけないで生きるなんて無理

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コミュニケーション!

コミュニケーション!

「コミュニケーション能力とは何ぞや?」という問いがあったら答えられるだろうか。

ウェイウェイ騒げたり、誰かれかまわず仲良くできる能力はコミュニケーション能力なのだろうか。

じつはそうとは言い難いんじゃないだろうか。

学生の指す「コミュニケーション能力」と社会で使う「コミュニケーション能力」には大きな違いがあると感じている。

ではコミュニケーションの本質はなんだろう。

核となる技術がある。

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ブラックのなかで

連載が始まりました。よろしくです。

あしたは20時に新作の映像がアップロード。21時からTobariキャスです。よろしくです。

ライブも終わり、なんだかようやくカタチが見えてきたような気がしている。

進めていくたびに、フクモト先生の偉大さと影響力を感じます。同時に自らの至らなさも感じてしまうので精進あるのみ。

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将来なんてなかった

将来なんてなかった

これから先「将来どうなりたい?」なんて話をすることが何度あるだろうか。

あの頃は、それを毎日していたように思う。

明日の予定なんてなかった。

でも「あしたのジョー」に出てきた意味合いの“あした"なら、自分にもあると信じていた。

大阪に住んでいた頃、僕はいつも横丁に入り浸っていた。

そしてあの時間帯はいつも「将来どうなりたい?」で埋まっていた。

0時まではサラリーマンや学生を始めとする人

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気持ち、言葉の誤差

気持ちや考えていることを言葉で表している。

クリエイターじゃなくてもだ。みんながみんなやっている。

「ありがとう」も「ごめんね」も「さよなら」も記号だ。

より正確に気持ちを伝えるためだ。

それでも気持ちと言葉は同じにはならない。

じつは『気持ちを言葉にしても、気持ちと言葉は同じカタチにはならない』のだ。

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キレられたとき

キレられたことのないひとはいない。

人間は誰かを怒らせながら生きていく生き物だ。

でもキツイ。

やはりキレをくらうと、ダメージがある。このダメージをなんとか軽減できないだろうかと思った。

心理学に「課題の分離」という考え方がある。

「他者が自分をどう思うのか」
「他者が自分にどういう評価を下すのか」

このふたつはとにかく気になってしまう。人間だからしかたない。
他者に尊重されたら嬉しい

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白紙に戻していない理由

ひまがあったら、少し遠くに行ってみたりしている。

遠出が好きなのだ。家族旅行は好きじゃなかったのに、一人で行く遠くは好きみたいだ。

ふだん行ったり、ライブで行くような場所でもいい。

用事が無いと行かないところに、用事無く行くのは贅沢に思える。

「古きをたずね、新しきを知る」ではないが、むかしの場所に訪れるのもいい。イマの視点でむかしを見つめると、眼に映るのは別のものだ。

僕が今やりたいこ

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長距離走でも短距離走でもなく

生きるって競争に例えられがちだ。「長距離走だ!」とか「いや、短距離走だ!」とか言うひとがいる。

上手いこと言うつもりもないが、僕は借り物競走と障害物競争だと思っている。

とにかく、みんながあたりまえに越えていくハードルにあらかた引っかかってきた。キツイ半生だった。

みんながピョンピョン跳んでいくところをコケつくした。だけどそれを乗り越えてなんとかまだリタイヤしていないのは、借り物競走が上手か

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仕事と距離感

「仕事が忙しい!」とか言ったらうっとおしいけど、ありがたいことに忙しい。

というより、多い。7日で10曲作ってねという仕事をやりながら、別の仕事をしながら、別の仕事をしながら、別の仕事をしている。

曲を作るのも好きだし、好きなことを好きなひととするように気をつけている。だから全然苦しくはないのだけど、少しキャパギリギリ。解散ライブのときのZircoみたいだ。

「曲を書く」という働きが一番時間

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仕事やめたい!ならば

仕事やめたい!ならば

夢や希望が大切なのは分かっていた。

「目標はデカければデカい方がいい!」と散々言われてきたからだ。

親も先生も言うし、そのへんのバンドも言う。事務所やレコード会社の担当も言う。宗教や神様まで言う始末だ。

いつも「いや、でもさ」と思っていた。

デカイこと語りたいひとは語ればいいけど、語りたくないやつにまで語らせるのは無理がある。

ビジョナリーマインドセットにはそれぞれのベストがあると思うの

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ボーカルの彼女が口出ししたバンドの話

ボーカルの彼女が口出ししたバンドの話

孔子の言葉に「その地位にいるのでなければ、その政務に口出ししてはならない」というものがある。

簡単に言うと「素人がプロに口出しすんなよ」という意味だと思う。
まぁ分かる。これはけっこう口を出されたら嫌だし、出さないようにしている。

ボーカルの彼女がスタッフをしているバンドがある。
これ自体は問題ないのだが、政務に口を出し始めるとキツくなる。

ボーカルの彼女が「もっとドラムの手数増やしなさいよ

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結納野郎の友達

結納野郎の友達

先日のライブに友達がやってきた。普段あまり会わないような友達だ。中々話せないが、なんだかんだ10年来の付き合いになる。

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