TAKKAYOOO

愛知県在住|旅行と語学と写真好き|エッセイ

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記事一覧

お金持ちになったら

 私の現在の収入はとても低い。  月給としては間違いなく底辺に位置する。  そんな中でも毎月7万円貯金しているので、その節約っぷりたるや、ケチっぷりたるや。それら…

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10日前
44

これって正しいのか?

 夏。  連日36度超え。  出勤しただけで汗だく。  上下の服は30分もすれば乾くが、ブラジャーは一日乾かない。  よって、ぬるま湯を吸い取ったスポンジを胸に一日中あ…

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11日前
20

冷たっ #夏の1コマ

冷たっ。  この後のバーベキューで大家族大喧嘩が勃発するなんてことまったく知らず、ただただ楽しかった夏の1コマ。

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2週間前
16

掛け湯神話

 今から9年も前のことになり、現在の怠惰な生活からは考えられないことだがスポーツジムに通っていた時期がある。  最終レッスンは夜10時20分までだったか。  閉館は夜…

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2週間前
12

優しさ100%

 電力会社による「カラスの巣残置中」の表示を電柱に見つけると、必ず上を見上げる。そして、「ああ、本当に巣を残してもらっているんだな」と思うのは、生活の中で優しさ…

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2週間前
9

終わる家、始まる家

コンテストに応募し、昨日結果発表があった。 いくつかあった賞のうち、見事にひとつにもひっかからなかったのでこちらにアップします。 ーーーーーーーーーーーーーーー…

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2週間前
8

あの時に戻れるなら松坂に戻りたい

 もし戻れるなら、10年くらい前に三重県は松坂をひとり旅した時に戻りたい。  その頃の私は無職で、それを良いことに宿泊費が抑えられる平日にひとり小旅行を繰り返して…

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1か月前
11

子どもこそ未来 #未来のためにできること

 子どもこそ未来そのものだ、と思って日々接している。  〝今時の子ども〟なんて言い方をするのは好きではないが、今時の子どもはとても忙しい。  大人のもとから別の…

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1か月前
10

忘れられない旅

イタリアの北西部。 日本人が決して旅行で行くことのない、山間いの小さな小さな集落。 そこを2回、訪れたことがある。 からっとした青空がどこまでも広がる真夏と、雪に…

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1か月前
15

自由律俳句? 其のニ

切り分けられたケーキ、自分のだけ異様に小さい スーパーでは10円をケチるくせに、300円のガチャガチャは平気でガチャガチャ回す 外国というものが全くわかっていなかっ…

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1か月前
11

姪のモテ期

 今日は丸一日休みだった。  あくまで休息日なので、郵便局に行って、公募に出すエッセイを郵送する以外には何の予定も立てていなかった。  「馬、もしくは競馬をテーマ…

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1か月前
6

自由律俳句?

4回連続でハズレのアボカドを買ってしまった 行きたい方向と逆にカーブしている道 今日見た夢に自分が登場していなかったことに気付いてぞっとした この世で一番おしゃ…

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1か月前
8

ゼロからのスパイスチキンカレー

 昨年の夏にコロナに感染し、味覚嗅覚がゼロになったことで私の食生活は変わった。  一度、完全なゼロを経験するという意味ではコロナ感染も貴重な経験だった。  熱は…

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1か月前
16

筋トレ開始

 職場にいるハタチくらいのアルバイトの女の子。  いつもオーバーサイズのTシャツにダボっとしたパンツを履いているのだが、この間、ピタッとしたTシャツをパンツにイン…

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1か月前
8

退職

 「辞めたい」と1日に20回は唱えている。  今の職場は、この世のどこの職場でも起こり得ない嫌なことがあるから辞めたいのだけれど、この世のどこの職場にもない良いと…

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1か月前
9

ブックオフで考え過ぎる日本の貧富

 「じゃあ返さなくていいの?」  それに母親が何か答えたが聞こえなかった。  続いて男の子は「ありがとうありがとう」と母親に言った。とても大きな溌剌とした声で。 …

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1か月前
7

お金持ちになったら

 私の現在の収入はとても低い。
 月給としては間違いなく底辺に位置する。
 そんな中でも毎月7万円貯金しているので、その節約っぷりたるや、ケチっぷりたるや。それらは凄みすらあると自負している。

 じゃあ、お金を余りあるほどに得たいかと言われたらそうでもない。
 ブランドものの類は、昔こそ憧れはあったが今は欲しいと思わない。
 ユニクロが一番好きなので、むしろ数年前から衣類は「ユニクロ縛り」をして

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これって正しいのか?

 夏。
 連日36度超え。
 出勤しただけで汗だく。
 上下の服は30分もすれば乾くが、ブラジャーは一日乾かない。
 よって、ぬるま湯を吸い取ったスポンジを胸に一日中あてている、みたいなことになっているのだが、これって正しいのか?

 夏。
 連日36度超え。
 エアコンを使わなければ家に居れたもんじゃないって、
 エアコンを使わなければ熱中症になって死ぬ可能性があるなんて、
 つまりエアコンがな

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冷たっ #夏の1コマ

冷たっ #夏の1コマ

冷たっ。

 この後のバーベキューで大家族大喧嘩が勃発するなんてことまったく知らず、ただただ楽しかった夏の1コマ。

掛け湯神話

 今から9年も前のことになり、現在の怠惰な生活からは考えられないことだがスポーツジムに通っていた時期がある。

 最終レッスンは夜10時20分までだったか。
 閉館は夜11時。
 その間に大浴場には大勢の人が集まった。

 先ず最初にシャワーで髪と体を洗う。
 その後は水風呂と温かい風呂に何回も交互に浸かり、最後に温かい湯で締めるのがお決まりだった。
 海老蔵のブログで交互に浸かると体に良いと読ん

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優しさ100%

 電力会社による「カラスの巣残置中」の表示を電柱に見つけると、必ず上を見上げる。そして、「ああ、本当に巣を残してもらっているんだな」と思うのは、生活の中で優しさを感じる数少ない場面だった。

 「カラスの巣残置中」
 なんて優しい社会なのだろうと。

 でもある日、気がついてしまったのだ。
 「カラスの巣残置中」の表示は、優しさ100%でできていないことを。

「この電柱の上にカラスの巣があること

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終わる家、始まる家

コンテストに応募し、昨日結果発表があった。
いくつかあった賞のうち、見事にひとつにもひっかからなかったのでこちらにアップします。

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「終わる家、始まる家」

 しまった。一眼レフカメラを持ってこれば良かった。取りに戻ろう。ああ、でもバッテリーを充電しなくちゃいけない。今から充電していたら、到着する頃には暗くなってしまう。このまま行くしかない。スマホのカメ

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あの時に戻れるなら松坂に戻りたい

 もし戻れるなら、10年くらい前に三重県は松坂をひとり旅した時に戻りたい。

 その頃の私は無職で、それを良いことに宿泊費が抑えられる平日にひとり小旅行を繰り返していた。

 それは隣県に住んでいるのに伊勢神宮に行ったことがない、という理由で行った旅で、1日目は伊勢神宮に行きその近くで1泊し、翌日松坂に移動して松坂で1泊という旅行。

 伊勢神宮とその周辺はガイドブックにあるままを辿った。
 一方

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子どもこそ未来 #未来のためにできること

 子どもこそ未来そのものだ、と思って日々接している。

 〝今時の子ども〟なんて言い方をするのは好きではないが、今時の子どもはとても忙しい。
 大人のもとから別の大人のもとへ、たらい回しにされいている。
 私はそんな子どもたちと関わる放課後学童保育所で働いている。

 私が勤めるのは民間の学童で、授業が終わった子どもたちを近くの小学校なら徒歩で、遠くの学校なら車やタクシーで迎えに行く。
 仕事を終

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忘れられない旅

イタリアの北西部。
日本人が決して旅行で行くことのない、山間いの小さな小さな集落。
そこを2回、訪れたことがある。

からっとした青空がどこまでも広がる真夏と、雪に覆われた真冬にそれぞれ1週間ずつ。
2回とも大学時代のイタリア人の友人、マルティーナを訪ねる旅だった。

それまでイタリアに行ったことはなかったし、私が知っているイタリアはテレビや雑誌で見たローマ、コロッセオ、フィレンツェ、ドュオモ、サ

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自由律俳句? 其のニ

切り分けられたケーキ、自分のだけ異様に小さい

スーパーでは10円をケチるくせに、300円のガチャガチャは平気でガチャガチャ回す

外国というものが全くわかっていなかったから、初めて海外に行った時は銀行印を持って行った

夢を見るのは好きだけれど、引っ越し先を探す夢だけは嫌い

風俗店から出てきた瞬間、道行く人々に溶け込もうとする男性を観察する

なぜ美味しいものは脂肪と糖でできている

ポイント

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姪のモテ期

 今日は丸一日休みだった。
 あくまで休息日なので、郵便局に行って、公募に出すエッセイを郵送する以外には何の予定も立てていなかった。
 「馬、もしくは競馬をテーマにしたエッセイ」の公募。
 祖父のことを書いて送った。何らかの賞に入ってほしい。

 その後はものすごく久しぶりにスタバに行こうと思うも、38度の予報の日はちょっとの移動でも辛い。
 ならばスタバより近い喫茶店にしようと思うも、やはりそこ

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自由律俳句?

4回連続でハズレのアボカドを買ってしまった

行きたい方向と逆にカーブしている道

今日見た夢に自分が登場していなかったことに気付いてぞっとした

この世で一番おしゃれなものは具材が焼かれていないピザ

左右両方からだった人生初の鼻血

強炭酸水を水道水で水割りして微炭酸にする

スーパーの一角に万引きコーナーがあると思ったら値引きコーナーだった

万事が周回遅れ

3日前に食べたラーメンに胡椒を

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ゼロからのスパイスチキンカレー

 昨年の夏にコロナに感染し、味覚嗅覚がゼロになったことで私の食生活は変わった。
 一度、完全なゼロを経験するという意味ではコロナ感染も貴重な経験だった。

 熱は高いが陽性反応が出なかったので、最初はコロナだなんて思っていなかった。
 熱が下がってきて回復の兆しが見えてくると時間がありあまり、YouTubeでプロの料理人による料理動画ばかり見た。特にスパイスカレーに惹きつけられた。

 「治ったら

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筋トレ開始

 職場にいるハタチくらいのアルバイトの女の子。
 いつもオーバーサイズのTシャツにダボっとしたパンツを履いているのだが、この間、ピタッとしたTシャツをパンツにインしていた。パンツはスキニーパンツで、そして驚いたのだ。

 ウエストの、脚の、細いこと。

 こんなに細い子だったんだ。

 細い太ももを遠くから少しの間、凝視してしまった。

 そして思った。

 「全然筋肉ないんだろうな」と。

 今

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退職

 「辞めたい」と1日に20回は唱えている。

 今の職場は、この世のどこの職場でも起こり得ない嫌なことがあるから辞めたいのだけれど、この世のどこの職場にもない良いところも少なからずある。

 すぐにではなく、暫くは耐え続けて今年度いっぱいで退職するつもりでいる。

 今は辞める準備を着々と進めており、辞める日を心待ちにしている。
 退職はメールで告げるのが慣わしの職場なので、時間さえあれば下書きし

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ブックオフで考え過ぎる日本の貧富

 「じゃあ返さなくていいの?」

 それに母親が何か答えたが聞こえなかった。
 続いて男の子は「ありがとうありがとう」と母親に言った。とても大きな溌剌とした声で。

 男の子は嬉しそうに「おしりたんてい」の本を両手で頭上に掲げた。

 発言からしておそらく、いつもは図書館で借りるのだろう。

 小さなブックオフでこの場面を見た私は、本一冊買ってもらっただけでこんなにも嬉しがる男の子を微笑ましく思っ

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