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#101【役員インタビュー(前編)】1兆円企業へ。タカマツハウスの未来を背負うキーマンが満を持して登場! 知られざる入社秘話も必見。

みなさんこんにちは。
今月の「インタビューシリーズ」は、第3・第4金曜日にお届けします。
役員・本部長特集!今回トリを飾るのはタカマツハウス設立メンバーのひとり、金田常務のインタビュー。転職という人生の転機から今に至るまでの「住宅事業」への想いや、変化した社員との向き合い方。そして、髙松孝之名誉会長の「最後の夢」という船に藤原社長と乗り『1兆円企業』を掲げた今後の展望など盛りだくさん! ぜひ最後までご覧ください。


【プロフィール】取締役 常務執行役員 金田 健也(かねだ たつや)

1971年8月9日生まれ、獅子座、O型。京都府出身。前職は、新卒で大和ハウス工業に入社し25年間勤務。注文住宅「ジーヴォ」や「ジーヴォシグマ」などの軽量鉄骨造戸建住宅の立ち上げなどを担い戸建て事業に従事。横浜支社時代に当時積水ハウス神奈川営業本部長だった藤原社長と知り合う。マーケティングの手腕を生かすべく、2019年10月にタカマツハウスに入社。藤原社長と創業当時からいる初期メンバー。

【入社経緯】髙松孝之名誉会長の最後の夢の挑戦!

―入社経緯を教えてください
前職の大和ハウス工業は2024年3月期末で5兆円企業になるんです。ゼネコン、いわゆる日本の建設企業でNo.1企業になります。社名にハウスを冠していますが、内訳は、物流施設や介護施設、ホテルなどデベロッパー的な要素が強くて。ハウスメーカーですが、残念ながら戸建住宅が占める割合は少ないんです。僕がいた時で売上4兆3000億円のうち3,800億円で売上高における比率は8%程。住宅事業がシュリンクしていく中、会社から期待される業績を上げ続けることに、自信が持てなくなっていました。

それまで25年間転職を考えたことは一度もなかったのですが、思うように業績が伸ばせず行き詰まっていた時に、尊敬する経営者から「転職という選択肢もある」と助言を受けたのがきっかけで転職の方向性を探り始めました。それがちょうど藤原社長が2019年6月に髙松グループに移籍されてタカマツハウスの創業準備をされていた頃で、タイミングよく戸建てのマーケティングができる人間を探していると聞いて。何年かぶりにコンタクトを取り、お会いして話を聞いたことがきっかけでした。

―転職の決め手は?
スタートアップというのを聞いて、住宅で新規事業の立上げが本当にできるのか? ということと、優良企業の髙松グループがなぜわざわざ儲からない住宅事業をやるんですか? という2つを聞いたことを覚えています。住宅事業がシュリンクする中、髙松グループはあえてその事業を立ち上げようとしている。それは名誉会長の夢からスタートしたんです。若くして19歳で社員10名ほどの高松建設(当時の高松組)を引き継いだ当時は、積水ハウスのアパートなどの下請けをやっていたそうで。ハウスメーカーへの強いリスペクトがあったそう。それから時は経ち、今や5,000人程の会社にまで成長。そんな今もまだ当時の想いが忘れられず、最後に戸建住宅をやりたい! と。名誉会長の最後の夢の挑戦が「住宅事業」でした。その船に乗った藤原社長が一緒にやらないかと誘ってくださって。そんな光栄なことはないですし、思い悩んでいた僕にはこのやりがいのある仕事が魅力的に思えて「よし、やったるか!」となりました。

―タカマツハウスに入社後、どんなことに取り組みましたか?
2019年10月に入社しました。まだ数人しか社員もおらず、経営戦略から人事、封筒作りや備品の購入まで、すべてを自分達でやらないといけなかったのでそれは大変でしたよ!
※創業当初の秘話などは「こちら 」の社長インタビュー記事でチェック!

【現在】リファーラルの基準と「タグライン」への想い

―現在はどんなことをしていますか?
企画部門の統括ですね。経営企画、人事、総務など本社部門を幅広く担当しています。これでもだいぶ狭くなったんです。最初は「社長」と「社長以外全部」のような業務内容だったので(笑)。その中でも現在のメイン業務は、採用とマーケティングです。企業や商品のブランディングや、広報などの社外とのコミュニケーション部分での戦略、企画、立案みたいなところに重きを置いています。でも、たまに中国籍の富裕層のお客様の商談行ったりもしますし、営業の同行もけっこうやっていて(笑)。垣根はそんなに気にせず取り組んでいます。ずっと営業やマーケティングをやってきたので、事務方より人と接する仕事のほうが性に合っていて好きです。

―リファーラルでお声がけする基準は何ですか?
まずは仕事ができること、それと同じくらいいい人間であること。それと、当時の僕みたいな、仕事を頑張りたいけど、悩みを抱えている状況の人ですね。これまでのキャリアの中で、一緒に仕事をしたいと思える人に声をかけてきました。今まででトータル10人くらいかな。一緒に働く決断をしてくれて、力になってくれて。すごくありがたいです。

―最近ワクワクした仕事は何ですか?
「見晴らしの良い未来」というタグラインを作った時ですね。
※プレスリリースはこちら

2つのコンセプトがあります。ひとつはハウスメーカーがつくる質の良い「居心地のいい家」。もうひとつは、僕たちの提供する家は都心の資産価値が落ちない場所なので「人生の見晴らしが良い」という想いも込めています。最近ブランディングの一環でコピーライターの岡本欣也さんにお会いする機会があったのですが、すごくワクワクしました。日本語の言葉の選び方が独特で。僕たちの言う「土地」を「地面」とおっしゃっていて、これだけ地面を扱う仕事をしているのに、これまで地面というふうに土地を言ったことはなかったんです。それにハッとしながらも、でも僕らはやっぱり「土地」なんですよ。土地って何かって言ったら、人の手が加わって道路がついて水道が入って区割りができてっていうのが土地だと思うんですけど、もっともっと最初の段階、根源的な表現が「地面」じゃないかなと。岡本さんは、「地震も来たし、やっぱり地面て大事ですよね。」とボソボソっとおっしゃる(笑)、とても温和で素敵な方でした。僕にはまったくない成分だけで出来上がっている人だなと思って。すごく興味深い方です。これから仕事をご一緒させていただく予定なので今後も楽しみです。

【人生の転機】鬼軍曹が雪解けたきっかけは藤原社長

―仕事をする上で大切にしていることを教えてください
スピードですね(即答)。大和ハウス工業時代から「ビジネスにスピード違反なし」がモットーなんです。

―鬼の想像ができないですが、鬼軍曹時代から今に至るまでの転機は?
やっぱり転職が僕の転機でしたね。藤原社長と仕事をさせていただくようになって「落ちこぼれを作らない」という藤原イズムに触れた時に「応援する」というキーワードが僕の人生になかったなと思って。タカマツハウスは、みんなが会社の成長を信じて集まってきてくれてるいから、がっかりさせたらいけないという思いもあって、チームワークを大切にするようになりました。

たまに鬼軍曹がちょっと漏れるときもありますが(笑)。怒る種類が変わりました。例えば誰かが遅刻した時に、鬼軍曹は「立っとけ!」ですが、今は「なんで遅刻した?」ってなるんですよ。落ちこぼれそうな社員への考え方も変わりました。病気に例えると、病気の人になんで病気になったんだ! と攻める人はいないですよね。この病気を一緒にやっつけよう! となるんですよ。落ちこぼれたくて落ちこぼれてるんじゃない。病気になりたくて病気になったわけじゃない。健康に暮らしたいけど病気になってしまったんです。そういうのを人と課題に分けて考えられるようになったのは、この会社にきてからですね。藤原イズムに触れて僕も変わったひとりなんです。

【タカマツハウスの魅力】藤原イズムのチームワークと怒るという思いやり

―タカマツハウスの魅力を教えてください
設立当初は形がない中だったので、模索してやってみてわかったことがたくさんありました。方向感が定まらなかった中で、やっぱりこれはいいよねとか、これはやめとこうみたいなことが、普段の業務の中で出てきて。それを言語化したのが企業理念でした。それができてからは向かうべき方向が完全にはっきりしたので、そうすると組織って強いですよね。そんな中でついていけない人は残念ながらやめていきましたが、それはそれで仕方ないこと。チームワークを大切にしながら、ついてきてくれるメンバーと共に目指す道を進んでいけることがタカマツハウスの強みです。

それとやっぱり藤原イズムの「落ちこぼれを作らない」ですね。それはもっと上位概念でいうと「幸せづくり」なんです。お客様に幸せ提供するのはもちろんですが、集まってくれた社員と社員の家族の幸せになってもらいたいし、それを僕たち経営陣がコミットしています。絶対に幸せにしてやろうと思っています。だからそれはもう体張るし、それで体を張っていないなと思った管理職に対しては、社長も僕も要求します。「幸せづくり」を目指しているからこそ、メンバーと向き合って、落ちこぼれをつくらないようにしていきたいんです。

―稲葉 雄大くんへの想い
昨年5月、創業初期からいる社員のひとり、稲葉 雄大くんが脳出血で病に倒れました。いまも入院していてリハビリを頑張っているそうです。任意で集めた社員のカンパは、なんと30万円以上集まり、社員一同でエールを贈っています。稲葉くんとは一緒に同行営業で横浜によく一緒に行ったんです。大きな身体なのに気が小さい不器用で憎めない男でね。ようやく仕事も覚えてきて1人前の手前ぐらいになった矢先の出来事でした。

大和ハウス工業の前CEOの樋口氏がおっしゃっていた「大病して太くなる」という言葉を思い出して。病気をすると家族や周りに対しての感謝の気持ちが大きくなって、その生きてるありがたみが分かったり、価値観変わるんですよ。稲葉君も病気を乗り越え、太くなって帰ってきてほしいと願っています。そして活躍してほしい。タカマツハウスはちゃんと成長して、稲葉君を迎えられるようにしたいです。

【今後の目標】恩返しをしながら『1兆円企業』へ!

―今後の目標を教えてください
長期で見ると『1兆円企業』ですね。初めての新入社員が、昨年4月の研修の最後に、ホワイトボードに20年後に一兆円企業にするって書いてくれたんですよ。そのホワイトボードを囲んだ笑顔の写真があるのですが、いつも仕事用のファイルに印刷して入れています。嬉しかったですね。皆となら達成できると思っています。オープンハウスが26年で1兆円を遂げたのですが、過程で見ると5年目まではうちのほうが成長早いんです。それを実現するためには、今までの延長線上では難しいので、新たなビジネスの種植えも視野に入れながら検討を進めています。

【まとめ】

しっかり未来を見据えながら、会社とともに成長されてきた金田常務の歴史、いかがでしたか。めぐり合わせで人生が変わるというのを目の当たりにした気持ちになりました。住宅建設への夢から1兆円企業に辿り着くまで目が離せませんね。金田常務の知られざる転職秘話や、鬼軍曹だった過去なども初めて知った方は多いのではないでしょうか。来週の後編では、金田常務のプライベートについて迫ります。お楽しみに!

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