渡辺拓朗(わたなべたくろう)

人生のハーフタイムは終わった。 これからは、やりたい事だけをやっていこう。 好きな事を…

渡辺拓朗(わたなべたくろう)

人生のハーフタイムは終わった。 これからは、やりたい事だけをやっていこう。 好きな事を、好きな様に書いていく。 大切な尺度は、自分自身で自分をカッコいいと思えるかどうか。

マガジン

  • 温泉とかサウナとか

    温泉とかサウナとか、日常とか、非日常とか。

  • つれづれなるままに

    思いつき。 書きたいことを書いただけ。

  • 外で飲む

    外で飲む。屋外で飲む。 キャンプで、庭で、ウッドデッキで。 酒を飲む日常を、屋外で飲む非日常と掛け合わせることで生まれる新たな境地。 そんな大袈裟なものでなく、ただ、しあわせ。

  • 家飲みカクテル

    自宅で作れる、最強、簡単カクテルレシピ。 誰でも、同じ味に作れる。 BARの味を、手軽に味わう。 今夜、あなたの夜が素敵に色づきますように。

  • フェスとかライブとか

    この歳になると、あー、あのライブいつだったっけ?どこで見たっけ?と思い出せないことが増えてきた。 なんとなく、書き留めておこうかと。 備忘録。

記事一覧

『渋谷SAUNAS』妖精のいたずら

ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日、僕は渋谷桜坂にいるはずだった。 しかし、どう言うわけか、約8000キロの距離を超えて、僕はフィンランドラップランド地方の湖畔で、…

新年度に立てた目標が、決して成就しない理由。

4月1日。 我々日本人にとって、実は最も身辺に変化をもたらす節目の日かも知れない。 節目といえば、1月1日を思い浮かべる人が多いと思う。でも、この元日、確かに新…

突如箱根に現れた山賊さん

小田原から箱根に続く道。箱根駅伝、山登り5区のコースとしても有名な道の脇に、こんな看板を見つけたら、あなたは寄らずに素通りできるだろうか? ゴールデンウィーク真っ…

これは、食べる「サウナ」だ!

半年に一度くらい、無性に食べたくなるものがある。急に脳が思い出す、というより、体が、ある日突然に欲する感覚。発作に近い。 誰にでもそんなものの、ひとつやふたつあ…

『小説の書き方1〜10』2日目を受講して

初日に、とにかく「想像力」と言う単語をこれでもかと植え付けられて臨んだ、小説講座2日目。 午後からの半日だった昨日と異なり、今日は朝から丸々1日。しかも、そのほと…

『小説の書き方1〜10』1日目を受講して

寒竹泉美さんの小説講座を受講した。 小説を書きたい、というよりも、どうやって小説が生み出されるのか、その方法論に興味があって受講した。 初日の学びと気付きについて…

松田の春、萌ゆ

神奈川県の西の果て、松田町の春は、3月でも4月でもない。ましてや5月でもない。 2月だ。 松田町のランドマーク、松田山。 足柄平野を見渡す小高い山の中腹に「西平畑公園…

今宵、一番星を見上げて

新松田駅、改札を出て徒歩30秒。 「YOICHI(よいち)」 2023年12月12日にオープンしたばかりの居酒屋だ。 暖簾をくぐると、テーブル席がふた席。その奥にカウンター席が…

平日ソバキュリアン、その後

こんにちは、平日ソバキュリアンの渡辺です。 さて、1月22日から始めたソバキュリ生活も3週目に突入しました。 山場である禁酒2日目と3日目を、サウナに通って乗り越え…

STAR BAR GINZA 岸久のシグネチャーカクテル

シグネチャーカクテルとは。 そのBARやバーテンダーにとって、代表的なカクテルを指す。 STAR BAR GINZA、バーテンダー岸久のシグネチャーカクテルは「サイドカー」だ。 …

平日ソバーキュリアス宣言!

年末におこなった献血の成分表を見て、こりゃいよいよヤバいな、そう思った。 あらゆる数値が、危険水域に達している。 僕は、毎晩お酒を飲む。 帰宅後、まずはビールか、…

ふらっと立ち寄りたいアットホームな立ち飲みワインスタンド

小田原おしゃれ横丁。駅からまっすぐ進んだ突き当たり。左手にその店はある。 「kiori」 きおりと読む。 2023年12月にオープンしたばかりの、ワインの立ち飲みバーだ。女性…

土曜の夜、BARカウンターで

小田原、冬の夜。 前から気になっていた店を訪れた。 「BAR Carta」 カルタ、と読む。 小田原駅から徒歩数分、お城へと続く通りに面した店だ。一年ほど前に来た時は、満席…

新春の壊れた露天風呂で感じた多幸感

車山高原スカイパークホテルは、僕が勤める会社の保養所に指定されている。 長野県茅野市に所在し、その名の通り車山高原スカイパークリゾートスキー場を利用するのに便利…

カレーを食べて、ちょっと思い出したこと

思い出に一番直結する五感は、嗅覚だというのは有名な話。それは、嗅覚だけが記憶をつかさどる脳の海馬に、直接的に信号を送ることができるからだそうだ。海馬は記憶の保管…

娘、11歳、バッサリ〜ヘアドネーション〜

娘は、小さい時からずっと髪を伸ばし続けて来た。何度髪を切ろうよ、と呼びかけても、なぜか決してうんと言わなかった。長い髪の方が、可愛く見えると信じて疑わなかったそ…

『渋谷SAUNAS』妖精のいたずら

『渋谷SAUNAS』妖精のいたずら

ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日、僕は渋谷桜坂にいるはずだった。
しかし、どう言うわけか、約8000キロの距離を超えて、僕はフィンランドラップランド地方の湖畔で、空を見上げていた。
湖畔の周りは森になっていて、モミなどの針葉樹に混ざり、立ち枯れたケロが寂しそうに、でも凛として佇んでいる。その下には、シダ植物が茂る。
5月の優しくも、力強い日差しが降り注ぐ。植物たちと競う様にして、僕は太陽の恵み

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新年度に立てた目標が、決して成就しない理由。

新年度に立てた目標が、決して成就しない理由。

4月1日。
我々日本人にとって、実は最も身辺に変化をもたらす節目の日かも知れない。

節目といえば、1月1日を思い浮かべる人が多いと思う。でも、この元日、確かに新年を迎える特別な日ではあるが、身上的に変化を伴うのは稀な場合が多い。ひたすら飲み続ける正月が終われば、いつもの場所でいつもの生活が戻ってくる。それを、少しだけ重くなった体と心でこなすだけだ。環境が変わらない状態だからだろうか、新年に立てる

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突如箱根に現れた山賊さん

突如箱根に現れた山賊さん

小田原から箱根に続く道。箱根駅伝、山登り5区のコースとしても有名な道の脇に、こんな看板を見つけたら、あなたは寄らずに素通りできるだろうか?
ゴールデンウィーク真っ最中、ここ『山賊サウナ』へ行ってきた。

サウナあがり、ビールを放り込む様に飲みながら、ホルモンをつまむ。考えただけで最上級の組み合わせだ。

入り口は普通の焼肉屋さん。その佇まいからサウナを連想する人はいないと思う。

2024年に入っ

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これは、食べる「サウナ」だ!

これは、食べる「サウナ」だ!

半年に一度くらい、無性に食べたくなるものがある。急に脳が思い出す、というより、体が、ある日突然に欲する感覚。発作に近い。
誰にでもそんなものの、ひとつやふたつあるのではないだろうか。

今週末の僕を制御不能にするほどの欲求を突きつけてきた一品、それはチョマーメンだ。
きっと、大多数の方は聞いたことすらないものだと思う。僕も、この店以外でこのメニューを食したことがない。それどころか、目にしたことすら

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『小説の書き方1〜10』2日目を受講して

『小説の書き方1〜10』2日目を受講して

初日に、とにかく「想像力」と言う単語をこれでもかと植え付けられて臨んだ、小説講座2日目。

午後からの半日だった昨日と異なり、今日は朝から丸々1日。しかも、そのほとんどがワークの時間だった。
普段使わぬ脳の部位を、昨日からフル回転させ、朝の時点ですでにオーバーヒート気味。ワークに取り組む課題そのものは非常に楽しいものであったが、全行程を終え、電車に揺られている今現在、すぐにでも寝落ちしてしまいそう

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『小説の書き方1〜10』1日目を受講して

『小説の書き方1〜10』1日目を受講して

寒竹泉美さんの小説講座を受講した。
小説を書きたい、というよりも、どうやって小説が生み出されるのか、その方法論に興味があって受講した。
初日の学びと気付きについて。

小説とは、という座学から始まり、自分の感情を表現するワークを中心に、あっという間の約4時間。
正直、楽しかった。
以下、簡単なまとめ。

①小説は、想像力である。
小説はもちろん、空想、フィクションの物語である。
そのため、書き手の

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松田の春、萌ゆ

松田の春、萌ゆ

神奈川県の西の果て、松田町の春は、3月でも4月でもない。ましてや5月でもない。
2月だ。

松田町のランドマーク、松田山。
足柄平野を見渡す小高い山の中腹に「西平畑公園(にしひらはたけこうえん)」が整備されている。

「21世紀に花を咲かせよう」
1996年、この合言葉で、約100本の河津桜の苗木が植えられた。
公園までの道路拡張や300本の追加植樹を経て、現在の公園に整備された。

この時期に開

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今宵、一番星を見上げて

今宵、一番星を見上げて

新松田駅、改札を出て徒歩30秒。

「YOICHI(よいち)」

2023年12月12日にオープンしたばかりの居酒屋だ。

暖簾をくぐると、テーブル席がふた席。その奥にカウンター席が伸びる。
新装した店内は、明るく清潔感に溢れていて、まだ新しい木材の香りに満ちている。

カウンターに腰掛け、地元松田の酒を注文した。

このお店、お通しを選ぶことができる。
400円で2品か、800円で5品か。
今回

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平日ソバキュリアン、その後

平日ソバキュリアン、その後

こんにちは、平日ソバキュリアンの渡辺です。

さて、1月22日から始めたソバキュリ生活も3週目に突入しました。
山場である禁酒2日目と3日目を、サウナに通って乗り越えてたどり着いた、4日目に感じた新境地。
ビールよりも、純粋に晩御飯を楽しみにしている自分自身に驚いた。

そして、たどり着いた週末金曜日!
帰宅後、当然の様にビールとグラスを冷蔵庫から出す。お待ちかね、週末の飲酒タイム!
さてさて、ど

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STAR BAR GINZA 岸久のシグネチャーカクテル

STAR BAR GINZA 岸久のシグネチャーカクテル

シグネチャーカクテルとは。
そのBARやバーテンダーにとって、代表的なカクテルを指す。

STAR BAR GINZA、バーテンダー岸久のシグネチャーカクテルは「サイドカー」だ。

サイドカーは説明不要のスタンダードカクテル。シェイクして作るカクテルの代表格。
【レシピ】
ブランデー 30ml
コアントロー 15ml
フレッシュ・レモンジュース 15ml
ベースであるブランデーをジンに変えれば「ホ

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平日ソバーキュリアス宣言!

平日ソバーキュリアス宣言!

年末におこなった献血の成分表を見て、こりゃいよいよヤバいな、そう思った。
あらゆる数値が、危険水域に達している。

僕は、毎晩お酒を飲む。
帰宅後、まずはビールか、ビールを使ったカクテルを1杯。ちゃんと冷蔵庫で冷やしておいたグラスに注いで飲む。これを、2分くらいで飲み干してしまう。その間に、さて、今夜の献立は〇〇だから、まずはギムレットを作って、飲みながら晩御飯の支度して、そのあとはメニューが洋食

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ふらっと立ち寄りたいアットホームな立ち飲みワインスタンド

ふらっと立ち寄りたいアットホームな立ち飲みワインスタンド

小田原おしゃれ横丁。駅からまっすぐ進んだ突き当たり。左手にその店はある。
「kiori」
きおりと読む。
2023年12月にオープンしたばかりの、ワインの立ち飲みバーだ。女性が一人でやっているお店で、店内は客が6人入ればいっぱいの、本当に小さい店だ。

僕が訪れたその日は、週末だということもあり、店内にはすでに5人の先客がいた。僅かに空いているスペースに、体を滑り込ませた。

泡、白、赤、ロゼ、オ

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土曜の夜、BARカウンターで

土曜の夜、BARカウンターで

小田原、冬の夜。
前から気になっていた店を訪れた。
「BAR Carta」
カルタ、と読む。
小田原駅から徒歩数分、お城へと続く通りに面した店だ。一年ほど前に来た時は、満席で断念した。今夜は開店時間の19時に合わせて来た。
重い扉を引く。BARの第一条件、扉は重くなくてはならない。
中には、すでに先客が3名いた。

店内の照明は適度に暗く、一枚板のカウンターにだけ柔らかい光が差す。カウンターの中に

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新春の壊れた露天風呂で感じた多幸感

新春の壊れた露天風呂で感じた多幸感

車山高原スカイパークホテルは、僕が勤める会社の保養所に指定されている。
長野県茅野市に所在し、その名の通り車山高原スカイパークリゾートスキー場を利用するのに便利なホテルだ。冬休みを利用して、家族でこのホテルを利用した。1月4日から2泊。

毎年我が家は、妻の父と共に、志賀高原スキー場に出かける。今年も2月末にその予定が入っている。恒例行事のお陰で、子供たちのスキーの腕前(脚前?)はかなりのものだ。

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カレーを食べて、ちょっと思い出したこと

カレーを食べて、ちょっと思い出したこと

思い出に一番直結する五感は、嗅覚だというのは有名な話。それは、嗅覚だけが記憶をつかさどる脳の海馬に、直接的に信号を送ることができるからだそうだ。海馬は記憶の保管庫で、匂いを察知すると瞬時にその情報を記憶の中から検索し、その時に感じた喜怒哀楽の感情までも同時に呼び起こすという。
この能力は、長らく食物連鎖の上位ではなかった人間が、生きるために備えた危機察知能力の一つとして考えられている。暗闇の中でも

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娘、11歳、バッサリ〜ヘアドネーション〜

娘、11歳、バッサリ〜ヘアドネーション〜

娘は、小さい時からずっと髪を伸ばし続けて来た。何度髪を切ろうよ、と呼びかけても、なぜか決してうんと言わなかった。長い髪の方が、可愛く見えると信じて疑わなかったそうだ。

その娘が、急に髪を切ると言い出した。11歳にして、初の決断。
聞いてみると、どうやら先日、夢中で見ていたあるオーディション番組に出演していた女の子がとても可愛く、その子の髪が肩口程の長さだったそうだ。自分も髪を切ってみたくなったと

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