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温泉とかサウナとか

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温泉とかサウナとか、日常とか、非日常とか。
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『渋谷SAUNAS』妖精のいたずら

『渋谷SAUNAS』妖精のいたずら

ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日、僕は渋谷桜坂にいるはずだった。
しかし、どう言うわけか、約8000キロの距離を超えて、僕はフィンランドラップランド地方の湖畔で、空を見上げていた。
湖畔の周りは森になっていて、モミなどの針葉樹に混ざり、立ち枯れたケロが寂しそうに、でも凛として佇んでいる。その下には、シダ植物が茂る。
5月の優しくも、力強い日差しが降り注ぐ。植物たちと競う様にして、僕は太陽の恵み

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突如箱根に現れた山賊さん

突如箱根に現れた山賊さん

小田原から箱根に続く道。箱根駅伝、山登り5区のコースとしても有名な道の脇に、こんな看板を見つけたら、あなたは寄らずに素通りできるだろうか?
ゴールデンウィーク真っ最中、ここ『山賊サウナ』へ行ってきた。

サウナあがり、ビールを放り込む様に飲みながら、ホルモンをつまむ。考えただけで最上級の組み合わせだ。

入り口は普通の焼肉屋さん。その佇まいからサウナを連想する人はいないと思う。

2024年に入っ

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これは、食べる「サウナ」だ!

これは、食べる「サウナ」だ!

半年に一度くらい、無性に食べたくなるものがある。急に脳が思い出す、というより、体が、ある日突然に欲する感覚。発作に近い。
誰にでもそんなものの、ひとつやふたつあるのではないだろうか。

今週末の僕を制御不能にするほどの欲求を突きつけてきた一品、それはチョマーメンだ。
きっと、大多数の方は聞いたことすらないものだと思う。僕も、この店以外でこのメニューを食したことがない。それどころか、目にしたことすら

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新春の壊れた露天風呂で感じた多幸感

新春の壊れた露天風呂で感じた多幸感

車山高原スカイパークホテルは、僕が勤める会社の保養所に指定されている。
長野県茅野市に所在し、その名の通り車山高原スカイパークリゾートスキー場を利用するのに便利なホテルだ。冬休みを利用して、家族でこのホテルを利用した。1月4日から2泊。

毎年我が家は、妻の父と共に、志賀高原スキー場に出かける。今年も2月末にその予定が入っている。恒例行事のお陰で、子供たちのスキーの腕前(脚前?)はかなりのものだ。

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娘、11歳、バッサリ〜ヘアドネーション〜

娘、11歳、バッサリ〜ヘアドネーション〜

娘は、小さい時からずっと髪を伸ばし続けて来た。何度髪を切ろうよ、と呼びかけても、なぜか決してうんと言わなかった。長い髪の方が、可愛く見えると信じて疑わなかったそうだ。

その娘が、急に髪を切ると言い出した。11歳にして、初の決断。
聞いてみると、どうやら先日、夢中で見ていたあるオーディション番組に出演していた女の子がとても可愛く、その子の髪が肩口程の長さだったそうだ。自分も髪を切ってみたくなったと

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本厚木のプライベートサウナで過ごす泡沫の時間

本厚木のプライベートサウナで過ごす泡沫の時間

プライベートサウナ、ここ数年で聞くようになった新単語の一つだと思う。

サウナのブームはかげりを見せず、休日ともなれば、どこの温浴施設も多くの客で溢れかえる。隣の客の意味不明な独り言や、掛け水もせずに水風呂に入るマナー違反の若者を見て、逆にストレスを抱えることも少なくない。
だからと言って、自宅にサウナを作ってしまう夢の話は、賃上げままならぬサラリーマンにとっては現実とかけ離れている。

サウナに

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銭湯みたいなテントサウナ?

銭湯みたいなテントサウナ?

神奈川県小田原駅から車で約10分。山深いキャンプ場に併設される形で、その奇妙なサウナはあった。
2023年9月にオープンしたばかりのそのサウナ名は『ノサウナ』。コンセプトは、公衆アウトドアサウナだ。どういうことか?

代表の済田さんに話を聞いた。
「普通、こういったアウトドアサウナは、イベントで体験するものであったり、時間制、予約制であったりしますよね。でも、銭湯はそこに行けばやっているものです。

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土曜日午前中、上野寿湯で流離(さすら)う

土曜日午前中、上野寿湯で流離(さすら)う

土曜日、午後から所要あり、上京。せっかくの上京なので、午前中、上野に出店された知人の店に顔を出した。
一通り会話が終わり、長居も野暮だと早々に知人の元を後にする。
午後の用事まで、裕に2時間以上ある。午後の場所は、目黒だ。30分もあれば、着く。
こんな時は、もちろん、サウナだ。
検索すると、知人の出店場所から徒歩数分にある銭湯を見つけた。
「寿湯」。the銭湯な佇まいに、心の中で自然と歓声が上がる

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2023年10月28日リニューアルオープン!小田原コロナの湯に一晩早く行って来ました。

2023年10月28日リニューアルオープン!小田原コロナの湯に一晩早く行って来ました。

約1ヶ月の修繕期間を終え、本日(2023年10月28日)リニューアルオープンを迎える「小田原コロナの湯」。
その前日のプレオープン招待券を、幸運にも入手することができました。

仕事を終え、車を飛ばしてなんとかたどり着いたのは20時45分。プレオープン閉店が22時。残念ながら、今夜は2階の岩盤浴を楽しむ時間はなさそうだ。
改装してとにかく綺麗になりました、的なエントランスで、館内着のサービスを断る

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僕の夏休み②〜禁断の夕立浴で感じる夏の終わり〜

僕の夏休み②〜禁断の夕立浴で感じる夏の終わり〜

夏の午後、翳りのない晴天に、少しだけ色の付いた雲を見つけたら、やがて雨の合図。
気まぐれな夏の天気の、醍醐味の一つ。こんな日は、アレを体験できるかも知れない。やはり今日も、山深くの「おんりーゆー」へ。
車での道中、みるみる世界が暗くなっていく。夕立を心待ちにする人間も、ここにいるのだ。
まずは、アルカリ泉に浸かり、まどろむ。ひぐらしが透き通った歌声を響かせる。
遠くで、ゴロゴロと鳴り始めた。露天風

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僕の夏休み〜足柄山の深い森の中でととのう〜

僕の夏休み〜足柄山の深い森の中でととのう〜

本当に、こんな山奥にあるのだろうか。
「おんりーゆー」に初めて訪れる人は、きっとそう不安に思うに違いない。神奈川県の西の果て、南足柄市。金太郎が熊やら猪やらを従えて、お山の大将を気取っていた場所だ。途中からは、本当に一軒の民家もない山道となる。
大丈夫。間違っていない。山深い中にあるからこそ、関東随一の、深く濃厚な外気浴を味わう環境が待っている。
本当に、森の中にある温浴施設だ。

受付ロビーのエ

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METOSの薪ストーブと苗場の地下水掛け流し。フジロッカーを整えたサウナイベントをレポート。

METOSの薪ストーブと苗場の地下水掛け流し。フジロッカーを整えたサウナイベントをレポート。

フジロックフェスティバルとは

夏を中心に、日本各地で開催される、野外フェス。その中でも、圧倒的な規模と、フェス文化の草分け的な存在として、今なお多くの支持を得るイベントが、フジロックフェスティバルだ。毎年7月下旬、新潟県湯沢町、苗場スキー場で開催される。木曜日の前夜祭からスタートし、日曜日深夜(月曜日早朝5時!)まで、述べ10万人以上の観客を動員する(2023年は114000人)。その参加者の多

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熱波師「タイタイ」さん、早くも念願の小田原デビュー!

熱波師「タイタイ」さん、早くも念願の小田原デビュー!

小田原、夏の陣。
先日、平塚のホテル『3S』にて、熱波師デビューを飾った元総合格闘家の土屋大喜さん(タイタイさん)。その時、今後の目標の一つを「ホームの小田原『万葉の湯』でタオルを振ってみたい」と口にしていた。
そのデビューから2ヶ月足らずで、有言実行、早くもその舞台を実現させた。7/9(日)、その勇姿を拝むべく、小田急線に揺られ、小田原に向かった。

小田原お堀端『万葉の湯』は、小田原駅から徒歩

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火曜日、昼12時、銀座の真ん中で全裸の僕。 短い短いロングバケーション。

火曜日、昼12時、銀座の真ん中で全裸の僕。 短い短いロングバケーション。

所用があって、銀座まで。有給取って、電車に揺られ。
街を歩くと、本当にBARばかり。銀座で石を投げればBARに当たる、と言ったのは誰だったか。
今日はとにかく暑い(7/4)。指定された時間までは、まだ十分に時間がある。
もちろん、こんな時は、サウナだ。

選んだのは、コリドーの湯。

ビルの4階にある。
エレベーターを降りると、そこが銀座の真ん中であることを、ふと忘れてしまうほどの静寂に満ちたエン

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