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つれづれなるままに

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思いつき。 書きたいことを書いただけ。
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新年度に立てた目標が、決して成就しない理由。

新年度に立てた目標が、決して成就しない理由。

4月1日。
我々日本人にとって、実は最も身辺に変化をもたらす節目の日かも知れない。

節目といえば、1月1日を思い浮かべる人が多いと思う。でも、この元日、確かに新年を迎える特別な日ではあるが、身上的に変化を伴うのは稀な場合が多い。ひたすら飲み続ける正月が終われば、いつもの場所でいつもの生活が戻ってくる。それを、少しだけ重くなった体と心でこなすだけだ。環境が変わらない状態だからだろうか、新年に立てる

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『小説の書き方1〜10』2日目を受講して

『小説の書き方1〜10』2日目を受講して

初日に、とにかく「想像力」と言う単語をこれでもかと植え付けられて臨んだ、小説講座2日目。

午後からの半日だった昨日と異なり、今日は朝から丸々1日。しかも、そのほとんどがワークの時間だった。
普段使わぬ脳の部位を、昨日からフル回転させ、朝の時点ですでにオーバーヒート気味。ワークに取り組む課題そのものは非常に楽しいものであったが、全行程を終え、電車に揺られている今現在、すぐにでも寝落ちしてしまいそう

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『小説の書き方1〜10』1日目を受講して

『小説の書き方1〜10』1日目を受講して

寒竹泉美さんの小説講座を受講した。
小説を書きたい、というよりも、どうやって小説が生み出されるのか、その方法論に興味があって受講した。
初日の学びと気付きについて。

小説とは、という座学から始まり、自分の感情を表現するワークを中心に、あっという間の約4時間。
正直、楽しかった。
以下、簡単なまとめ。

①小説は、想像力である。
小説はもちろん、空想、フィクションの物語である。
そのため、書き手の

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松田の春、萌ゆ

松田の春、萌ゆ

神奈川県の西の果て、松田町の春は、3月でも4月でもない。ましてや5月でもない。
2月だ。

松田町のランドマーク、松田山。
足柄平野を見渡す小高い山の中腹に「西平畑公園(にしひらはたけこうえん)」が整備されている。

「21世紀に花を咲かせよう」
1996年、この合言葉で、約100本の河津桜の苗木が植えられた。
公園までの道路拡張や300本の追加植樹を経て、現在の公園に整備された。

この時期に開

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ふらっと立ち寄りたいアットホームな立ち飲みワインスタンド

ふらっと立ち寄りたいアットホームな立ち飲みワインスタンド

小田原おしゃれ横丁。駅からまっすぐ進んだ突き当たり。左手にその店はある。
「kiori」
きおりと読む。
2023年12月にオープンしたばかりの、ワインの立ち飲みバーだ。女性が一人でやっているお店で、店内は客が6人入ればいっぱいの、本当に小さい店だ。

僕が訪れたその日は、週末だということもあり、店内にはすでに5人の先客がいた。僅かに空いているスペースに、体を滑り込ませた。

泡、白、赤、ロゼ、オ

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土曜の夜、BARカウンターで

土曜の夜、BARカウンターで

小田原、冬の夜。
前から気になっていた店を訪れた。
「BAR Carta」
カルタ、と読む。
小田原駅から徒歩数分、お城へと続く通りに面した店だ。一年ほど前に来た時は、満席で断念した。今夜は開店時間の19時に合わせて来た。
重い扉を引く。BARの第一条件、扉は重くなくてはならない。
中には、すでに先客が3名いた。

店内の照明は適度に暗く、一枚板のカウンターにだけ柔らかい光が差す。カウンターの中に

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カレーを食べて、ちょっと思い出したこと

カレーを食べて、ちょっと思い出したこと

思い出に一番直結する五感は、嗅覚だというのは有名な話。それは、嗅覚だけが記憶をつかさどる脳の海馬に、直接的に信号を送ることができるからだそうだ。海馬は記憶の保管庫で、匂いを察知すると瞬時にその情報を記憶の中から検索し、その時に感じた喜怒哀楽の感情までも同時に呼び起こすという。
この能力は、長らく食物連鎖の上位ではなかった人間が、生きるために備えた危機察知能力の一つとして考えられている。暗闇の中でも

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娘、11歳、バッサリ〜ヘアドネーション〜

娘、11歳、バッサリ〜ヘアドネーション〜

娘は、小さい時からずっと髪を伸ばし続けて来た。何度髪を切ろうよ、と呼びかけても、なぜか決してうんと言わなかった。長い髪の方が、可愛く見えると信じて疑わなかったそうだ。

その娘が、急に髪を切ると言い出した。11歳にして、初の決断。
聞いてみると、どうやら先日、夢中で見ていたあるオーディション番組に出演していた女の子がとても可愛く、その子の髪が肩口程の長さだったそうだ。自分も髪を切ってみたくなったと

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やっぱりエビちゃんが好き!どうしても忘れられなくて…

やっぱりエビちゃんが好き!どうしても忘れられなくて…

昼休み、会社の社員食堂へ。
入り口のメニュー表を確認すると、今日はマグロカツの定食か、豚丼。他にも、カレーや少し高いスペシャル弁当。
僕はほとんど迷うことなくマグロカツを選択し、トレーに副菜(数種類の中から選べる)一つと、メインのマグロカツ、味噌汁にご飯を乗せ、会計へ。社員証で支払う。給与天引きなり。
マグロカツの皿に添えられた野菜サラダに、ドレッシングをかけ、湯呑にほうじ茶を入れ、空いている席へ

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あんみつ姫!

あんみつ姫!

人生初体験を綴る。
「あんみつ」を、食べた。46年生きてきて、初だ。
場所はアウトレット湘南平塚のフードコート。KUGENUMA SHIMIZU CAFE。湘南あんみつ、というメニュー。

なぜ46年もの間、一度も食べなかったのか。理由は簡単で、餡子などの和菓子に、幼少の頃からまったく興味がなかったのだ。

大人になってから、僕は、酒飲みになってしまった。甘いものとの距離は、ますます離れてしまった

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28年ぶりの邂逅

28年ぶりの邂逅

先週末、静岡市で、飲んだ。
今回の相手は、高校1年生の時の同級生だ。
1人は、警察官のT。もう1人は、弁護士K。

僕を含めたこの3人、クラスが一緒だったのは1年の時だけだ。卒業してから、Kと会うのは初めてのこと。何と、28年ぶり!

Tとは、大学も同じだったこともあり、卒業後も交流があった。昨年、oasisのLive映画にも一緒に行き、周りにバレないレベルでシンガロングした。上映前にビールやらワ

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菜の花畑でつかまえて②〜末っ子ちゃんが帰って来た〜

菜の花畑でつかまえて②〜末っ子ちゃんが帰って来た〜

前回の記事はこちら

末っ子ちゃんの帰国が決まり、とりあえずの滞在先が我が家に仮決定すると、次々と多くの荷物が送り届けられる様になった。
衣類やらデスクトップのMacやら、そりゃいままで住んでいた香港を完全に引き払って帰ってくると言うのだから、荷物が多くなるのはわかっていた。それらは一旦、ガレージスペースや、まだ1人で寝ることのできない小学校3年生の下の子の部屋に格納されていった。まだ使っていない

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小田急線新松田駅前の大松園が、51年の歴史に幕!

小田急線新松田駅前の大松園が、51年の歴史に幕!

大松園の新松田駅前店の創業は、昭和47年。今から半世紀以上前のことだ。
家族の誕生日に、子供の運動会の後に、両親が訪ねて来た時に、そして今日は、子供達の夏休み最後の日に。
焼き肉は、家族の思い出を彩る絵日記だ。
その大松園が、今月(2023年8月)閉店する。

新松田駅から、まさしく、徒歩1分。
2階へと続く急な階段。ゴテゴテとした入口にも、その歴史全てが凝縮されている。
焼き肉屋は、庶民の生活を

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菜の花畑でつかまえて〜末っ子ちゃんが帰って来る〜

菜の花畑でつかまえて〜末っ子ちゃんが帰って来る〜

ナノハナバタケ、牝馬、4歳。2019年5月生まれ。父メイショウサムソン、母ハッピーディレンマ。
中央競馬でデビューするも、全く勝てず、すぐに地方落ちして、現在は高知を主戦場にしている馬だ。
なんの特徴もないこの馬と、僕はまだ会ったことがない。しかしこの馬の名前である「ナノハナバタケ」は、不思議な縁があり、僕が(正確には僕たち家族が)考えたものだ。いわゆる、名付け親である。先に断っておくが、もちろん

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