すみれの砂糖菓子

1匹の紙魚と暮らす社会人。野の花の観察が趣味。日々感じたことの徒然。

すみれの砂糖菓子

1匹の紙魚と暮らす社会人。野の花の観察が趣味。日々感じたことの徒然。

記事一覧

『Choose Life Project』

Choose Life Projectというメディアがある。「自由で公正な社会のためにーメディアをめざす」のがスローガン。 もともとクラウドファンディングで資金を募っていた時に共…

政治が目にあまる件

わたしが大人になったからなのか、それとも昨今の政治が目にあまり過ぎるからなのか、このままでは日本はダメになるし、少なくとも投票権を持つ大人として発言も行動しない…

身を守るための敬語、丁寧語

「好きな人と距離を縮めたいが、敬語からタメ語にいつから変えるべきか?」というような相談をネットで見かける。 言葉遣いと心理的な距離感が連動しているのはとても興味…

春にして君を離れ

『春にして君を離れ』”Absent in the Spring”は1944年に出版された。アガサ・クリスティといえば誰もが聞いたことがある作家だが、少し違うのだ。 実はクリスティには、…

「飲み放題」は同調圧力だ

社会人になって、いや大学時代からモヤモヤするのが「飲み放題」という仕組みだ。 2時間の飲み放題がついて3000円!とか。120分飲み放題忘年会コース全9品で50…

死がこわい件

人間も他の生物もいつか死ぬんだと初めて気づいたのはいつだったか。覚えているのは幼稚園の年長のときだ。 何がきっかけだったのかは思い出せない。でもそのとき「死」が…

もう一人のおばあちゃんと百日紅

小学校のとき、うちの祖父母の家は高台にあった。その庭には様々な樹木がうわっていたが、子供心には、地味な樹木ばかりという印象だった。マキノキとかツゲとか、目立った…

お腹が痛くならない

ここ1ヶ月ほど、お腹が痛くならない。わたしは物心ついたときからお腹が痛かった。 油物を食べたら痛くなるとか、辛いもので痛くなるとか、知らない人と話をしなくちゃい…

おばあちゃんに会いたい

おばあちゃんに会いたい。夜眠っているときにおばあちゃんの気配を感じることがある。おばあちゃんだ、と感じながら、頭のどこかでもう居ないことも分かっているそんな感じ…

寒天の分離問題

コロナおこもりで自分をはげますためのオヤツとして、ミルク寒を作った。作り方は簡単。水+牛乳+粉寒天+砂糖を温めつつ混ぜ、固まるまで冷やすである。 おそらく20年…

黒バナナの調理法

バナナをなんとなく買ってしまう。そんな癖がある。 セブンイレブンに行ったときも、お惣菜コーナーの手前にあるバナナを見ると、さっとカゴに入れる。朝ごはんが時間がな…

モビールのすすめ

モビールを購入した。あの吊るすやつだ。天井から吊るしたら、ゆらゆら、魚とか気球とかが空気の流れで揺れるやつ。 不要不急以外の外出を避けるよう言われている昨今、外…

若く見えますね

わたしをモヤモヤさせるもの、それは初対面での「若く見えますね」である。 その昔、「あなたが私にくれたもの」(ジッタリン・ジン)という曲があったが、そのフレーズに…

マドモアゼルいくこ 秘密のケーキづくり

長く本棚から見えていたのだが、久しぶりに取り出したのは、”ケーキの天使” マドモアゼルいくこさんの著書「秘密のケーキづくり 作り方137種公開」。 帯を見ると、初版…

あの坂をのぼれば海がみえる

この季節になると、毎年自然に思いだすフレーズがある。 「あの坂をのぼれば海がみえる」だ。 小学校の頃、教科書に載っていた、授業で何度も朗読した短い作品だ。Webで…

まっくろくろすけ あったかスリーパー

熱がある。身体が熱くて汗が出ているみたいだし、くちびるをンってするとざらざらするし。 コロナだったらどうしよう、と思いつつ、iPhoneのSiriに呼びかける。毎朝のルー…

『Choose Life Project』

『Choose Life Project』

Choose Life Projectというメディアがある。「自由で公正な社会のためにーメディアをめざす」のがスローガン。

もともとクラウドファンディングで資金を募っていた時に共感して出資したのが始まりだが、時々Youtubeで番組を見て、そうそう、こういう議論を聞きたかったんだよね、と腑に落ちた。

彼らの番組を観ていると、これまで上手く言葉にできなかったような気持ちを、語れる言葉が増える感じ

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政治が目にあまる件

政治が目にあまる件

わたしが大人になったからなのか、それとも昨今の政治が目にあまり過ぎるからなのか、このままでは日本はダメになるし、少なくとも投票権を持つ大人として発言も行動しないのは無責任だと思い始めました。

ということで、まずは主な各政党に政策への意見を送ろう会を始めました。各政党のご意見箱を探して送りましたので、メモで貼っておきます。

支持する政党がいる場合も、そこだけ送らないのが大事だと思う。政策の実現に

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身を守るための敬語、丁寧語

身を守るための敬語、丁寧語

「好きな人と距離を縮めたいが、敬語からタメ語にいつから変えるべきか?」というような相談をネットで見かける。

言葉遣いと心理的な距離感が連動しているのはとても興味深い。確かに親しい友人に敬語は使わないし、もし親しい相手に敬語や丁寧語でしゃべられたら、急に遠くの見知らぬ人になったかのように感じるし、「なんか怒ってる?それとも体調悪いとか?」と思ってしまう。

しかし、敬語や丁寧語は、逆におかしな人か

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春にして君を離れ

『春にして君を離れ』”Absent in the Spring”は1944年に出版された。アガサ・クリスティといえば誰もが聞いたことがある作家だが、少し違うのだ。

実はクリスティには、”メアリ・ウェストマコット”という名前で出版された作品が6冊ある。この『春にして君を離れ』もその1つである。クリスティといえば推理小説だよね、と思うかもしれないが、いずれの作品にも殺人も探偵も出てこない。

『春に

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「飲み放題」は同調圧力だ

「飲み放題」は同調圧力だ

社会人になって、いや大学時代からモヤモヤするのが「飲み放題」という仕組みだ。

2時間の飲み放題がついて3000円!とか。120分飲み放題忘年会コース全9品で5000円とか。

これは昭和のおっさん文化の名残りではないかと感じている。そして問いたい。今そこにいる人たち全員がたくさん飲みたい人なのですかと。

1杯とか2杯でいい人やそもそもお酒を飲めない、もしくは飲まない人など、これらまとめてあんま

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死がこわい件

死がこわい件

人間も他の生物もいつか死ぬんだと初めて気づいたのはいつだったか。覚えているのは幼稚園の年長のときだ。

何がきっかけだったのかは思い出せない。でもそのとき「死」が腑に落ちて、一定期間ずっと考えていた。

夜寝る前に、わたしは毎日お祈りをした。
「かみさま、ほとけさま、かんのんさま、おじぞうさま、つばさのあるへびさま」

から始まるお祈りである。
今思えば、幼稚園児でもこんな言葉知ってるんだな?と人

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もう一人のおばあちゃんと百日紅

もう一人のおばあちゃんと百日紅

小学校のとき、うちの祖父母の家は高台にあった。その庭には様々な樹木がうわっていたが、子供心には、地味な樹木ばかりという印象だった。マキノキとかツゲとか、目立ったお花も咲かない。

庭の外周の柵から下はちょっとした崖のようになっていた。そのため庭からは右側にある山々や正面に広がる空が、視界を妨げられずに見えた。

柵の手前に、一本の百日紅があった。わたしが小学校低学年のときでおばあちゃんの背丈の3倍

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お腹が痛くならない

お腹が痛くならない

ここ1ヶ月ほど、お腹が痛くならない。わたしは物心ついたときからお腹が痛かった。

油物を食べたら痛くなるとか、辛いもので痛くなるとか、知らない人と話をしなくちゃいけなくてお腹が痛いとか、夏が暑くてお腹が痛いとか。

ところでお腹が痛いとは、なんと曖昧な言葉だろうと思う。お腹といっても、いろいろあるからだ。胃なのか、腸なのか、膀胱なのか、子宮なのかとか。

わたしの場合は、腸の具合が優れないことが多

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おばあちゃんに会いたい

おばあちゃんに会いたい

おばあちゃんに会いたい。夜眠っているときにおばあちゃんの気配を感じることがある。おばあちゃんだ、と感じながら、頭のどこかでもう居ないことも分かっているそんな感じである。

おばあちゃんは、その都市ではよく知られている川の河口付近に住んでいた。2階建ての古いアパートだった。川から車1台通れるくらいの道路を挟んですぐ向かいだった。

まず大家さんの一軒家があって、その敷地内にアパートがあった。たんたん

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寒天の分離問題

寒天の分離問題

コロナおこもりで自分をはげますためのオヤツとして、ミルク寒を作った。作り方は簡単。水+牛乳+粉寒天+砂糖を温めつつ混ぜ、固まるまで冷やすである。

おそらく20年ぶりくらいだと思う。わたしが寒天おやつを作るのは。コロナおこもりにおける私の心の叫びは、「おいしいものが食べたい、おいしいものが食べたい、おいしいものが食べたい」である。

幼少の頃は、毎年お正月のおせち料理に、祖母が緑と赤の寒天を作った

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黒バナナの調理法

黒バナナの調理法

バナナをなんとなく買ってしまう。そんな癖がある。

セブンイレブンに行ったときも、お惣菜コーナーの手前にあるバナナを見ると、さっとカゴに入れる。朝ごはんが時間がなくて食べられないときに便利かもとか、食欲がないときに「バナナだけでも・・」て感じで食べるのに備蓄になるかもなどと思うからだ。

しかしご存知のように、そんな悠長な理由を満たせないほど、バナナは日持ちがしない。そのため毎度、冷蔵庫で忘れられ

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モビールのすすめ

モビールのすすめ

モビールを購入した。あの吊るすやつだ。天井から吊るしたら、ゆらゆら、魚とか気球とかが空気の流れで揺れるやつ。

不要不急以外の外出を避けるよう言われている昨今、外出とは関係ないけれど、モビールは重要でもなく、急ぎでもないなとぼんやり思う。

モビールを購入したのは、さみしかったからだと思う。

ひとり暮らしの家の中で、わたしが自らの手で動かさずして、勝手に動くものがほしい。リモートワークになって毎

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若く見えますね

若く見えますね

わたしをモヤモヤさせるもの、それは初対面での「若く見えますね」である。

その昔、「あなたが私にくれたもの」(ジッタリン・ジン)という曲があったが、そのフレーズに乗って歌いたくなる。♪わたしをモヤモヤさせるもの〜、初対面での「若く見えますね」〜♪。「若く」のところは超短縮しないといけない。

相手は社交辞令でもそうではなくても、良い言葉だと思って発しているのだろう。

でも、その言葉を聞くと、戸惑

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マドモアゼルいくこ 秘密のケーキづくり

マドモアゼルいくこ 秘密のケーキづくり

長く本棚から見えていたのだが、久しぶりに取り出したのは、”ケーキの天使” マドモアゼルいくこさんの著書「秘密のケーキづくり 作り方137種公開」。

帯を見ると、初版は昭和53年!1978年だ。

amasonで検索すると、復刻されたみたい。大好きな本が復刻されるとわたしも笑顔になる。

ケーキづくりの本ですが、本当に自由な発想のケーキの作り方を話し言葉で書いてあって、お話を読むみたいに読める。ケ

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あの坂をのぼれば海がみえる

あの坂をのぼれば海がみえる

この季節になると、毎年自然に思いだすフレーズがある。

「あの坂をのぼれば海がみえる」だ。

小学校の頃、教科書に載っていた、授業で何度も朗読した短い作品だ。Webで調べると杉みき子さんの作品「あの坂をのぼれば」だった。当時印象に残った子が多かったようで、何件もヒットする。

あの坂をのぼれば、海がみえる。あの坂をのぼれば、海がみえる

気温や湿度が高く、むっとしたまとわりつくような熱気と、自分の

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まっくろくろすけ あったかスリーパー

まっくろくろすけ あったかスリーパー

熱がある。身体が熱くて汗が出ているみたいだし、くちびるをンってするとざらざらするし。

コロナだったらどうしよう、と思いつつ、iPhoneのSiriに呼びかける。毎朝のルーティンは、寝っ転がったまま「Hey、Siri、今日の天気は?」と呼びかけることだ。

今日は日中なんと最高気温が29℃なんですって。最低気温でも19℃。
どうりで暑いわけだ。わたしはまだ『となりのトトロ』まっくろくろすけ あった

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