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若く見えますね

わたしをモヤモヤさせるもの、それは初対面での「若く見えますね」である。

その昔、「あなたが私にくれたもの」(ジッタリン・ジン)という曲があったが、そのフレーズに乗って歌いたくなる。♪わたしをモヤモヤさせるもの〜、初対面での「若く見えますね」〜♪。「若く」のところは超短縮しないといけない。


相手は社交辞令でもそうではなくても、良い言葉だと思って発しているのだろう。

でも、その言葉を聞くと、戸惑ってしまう、正確にいうとなんと返したらよいのかちょっと詰まる。

わたしも大人なので、相手がおそらく、そう言われて嬉しくない人は居ないだろうとか、社交辞令として適当だとか、そう思って発しているんだなあと感じれば感じるほど、どういう表情で、どう返したらよいか詰まる。

実際、わたしが感じているのは、「あぁ、この人は、若いというのが良いことだと思ってるんだな。そういうタイプの人なんかな」ということである。
相手のその無意識の期待に沿った表情や回答をすべきなのかとか、いやいや、モヤモヤするよね、などとグルグルと頭の中で考えている。

なので、一瞬、返答がおくれ、いろいろな気持ちが沸き起こるものの、結局は「ありがとう(ニッコリ)」と答える。

いろいろな気持ちが沸き起こるのは、この言葉をそのまま受け取ってしまうと、わたしまで”若いことが良いこと”と思っている人になりそうだから。胸の奥で小さな抵抗を感じるのだ。

そういう意味では、「ありがとう(ニッコリ)。でも若いとかどうでもいいけどね」って答えたほうが、自分には正直かも。

今度どこかで使ってみよう



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