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寒天の分離問題

コロナおこもりで自分をはげますためのオヤツとして、ミルク寒を作った。作り方は簡単。水+牛乳+粉寒天+砂糖を温めつつ混ぜ、固まるまで冷やすである。

おそらく20年ぶりくらいだと思う。わたしが寒天おやつを作るのは。コロナおこもりにおける私の心の叫びは、「おいしいものが食べたい、おいしいものが食べたい、おいしいものが食べたい」である。

幼少の頃は、毎年お正月のおせち料理に、祖母が緑と赤の寒天を作った。ティッシュ箱を縦半分にしたくらいの大きさと長さで、透明感のある赤と緑で表面が光っていたものだ。

今回は、みかんの缶詰を入れ、白いミルク寒に、ミカンの房がちらりちらりと見える寒天にした。

しかしどうも様子がおかしい。水+粉寒天+砂糖+牛乳を混ぜ、レンジから取り出したあたりから不安になってきた。なんか三層になってる。。一番下は不透明な層、真ん中にミカンと透明な層、一番上に白濁したミルク層である。

でも大丈夫大丈夫。ネットで念のため調べたところ温度が低いときに分離しやすいとあった。そこで再度2分くらいレンジでチンしてかき混ぜて、みかんを割り箸でぎゅうぎゅうに入れ冷蔵庫で冷やした。できるできると自分を信じる気持ちで冷蔵庫にコップを入れる。

できたものは、一番下に透明ゴムの靴底風に硬い層、真ん中にミカンと透明なジュレ風層、一番うえに泡泡で粒になった固まっていないミルク層であった。しかも糖分控えめにしたせいかほぼ無味だった。

できあがったミルク寒の容器を両手で持って、ソファでしばらく無表情になる。今の政府ではないが、気合いや精神論では物事は具体的に解決できないのだ。がんばれば分離しない寒天ができる訳ではない。

原因を頭で考えるに、どうもみかんの缶詰を欲張ってたくさん入れすぎたみたい。それで温度が下がったんだと思う。がっかりして元気がないのでミルク寒はしばらく作らないと思うけど、次は控えめにする。




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