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「飲み放題」は同調圧力だ

社会人になって、いや大学時代からモヤモヤするのが「飲み放題」という仕組みだ。

2時間の飲み放題がついて3000円!とか。120分飲み放題忘年会コース全9品で5000円とか。

これは昭和のおっさん文化の名残りではないかと感じている。そして問いたい。今そこにいる人たち全員がたくさん飲みたい人なのですかと。

1杯とか2杯でいい人やそもそもお酒を飲めない、もしくは飲まない人など、これらまとめてあんまし飲まない人には何もメリットがないのである。大量に飲む人の分を支払ってあげているようなものだ。どうして大量に飲む人に合わせないといけないのか。飲み物ばかり飲んで一体なんなんだ。お店はあんまし飲まない人たちからの搾取ではないか?と次々次々と不満が湧く。

わたしは3000円払うのであれば、おいしい料理を優先したい。そもそも1杯くらいしか飲まないのに、飲み放題にした結果、料理の質を落とされるとがっかりしてしまう。

しかしこれが何故か、大量に飲みたい人に合わせないといけないような同調圧力を感じて、「飲み放題」はいやと言えないのだ。これは当たり前だという空気だから。幹事も当たり前のように、自動的に飲み放題セットにしてくる。そしてそれが何百回と繰り返される。私は毎回もやもやしながら、お金を払うのだ。そのうちもやもやする自分が小さいのではないかとまで感じてきてしまう。そして飲み会やご飯会には参加したくなくなってきた。このどこか強制的な圧力が疲れてくるのだと思う。

それがここに来て、微風ながら変化を感じている。先日、このホームページを見たからだ。

”・・・気軽に楽しめる料理・ドリンクすべて個別提供のコースをご用意しました。新しい生活様式の『大皿は避けて、料理は個々に』『お酌や回し飲みは避ける』を取り入れた銀座ライオンの新提案コースです。”

銀座ライオンさん!。このコロナで。ソーシャルディスタンスのお陰で。
一人一人、個別にお料理を配ってくれて、一人一人飲み放題か、お料理だけ+好きな個別の飲み物が選択できるようになるのではないだろうか?ぜひぜひ、このやり方が浸透してほしい。

わたしは、料理だけを頼んで、お酒を1杯だけ飲むよ。
それぞれが楽しく美味しく時間を過ごせたほうが良い。どうぞそのような新しい生活様式になりますように。

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