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自分と仲直りしながら、あたらしい道を探してきたこれまでのこと

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ごく普通のOLが、心とからだのバランスを崩して休職→退職→社会復帰するまでの道のりを綴ります。
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記事一覧

「履歴書の空白期」について、みんなで語る場をつくります

「履歴書の空白期」について、みんなで語る場をつくります

明後日11/14(木)に、生き方編集者の山中康司さん、そしてNPO法人bond place代表の小笠原祐司さんと一緒に、このようなイベントを開催します。

その名も、「履歴書の空白期」を語ろう〜人生を豊かにする小休止のすすめ〜です!

開催のきっかけは、2年ほど前から仲良くしてくださっている山中さんが執筆されたnoteを読んだことでした。(進路未定のまま大学を卒業した山中さんが、社会不安障害と付き

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リワークとは? 復職までのリハビリについて│#17

リワークとは? 復職までのリハビリについて│#17

休職期間中は、月に1度会社へ行き、産業医や保健師と面談することが義務づけられていました。

当時は「3ヶ月間の休職」という診断書が出ていたので、お休みをいただいて2ヶ月が経つ頃に、「復職をするのか? それとも会社を辞めるのか?」という選択をせまられることになりました。

同じような状況下で判断に迷っている方の参考になったらいいなと思うので、自分のケースを書き残しておきます!

部署を異動できるのか

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カウンセリングは受け方にもコツがある│#16

精神科やメンタルクリニックに通われている方が口を揃えて言うのは、「とにかく診察時間が短い」「いつも同じような話の繰り返しになってしまう」ということではないでしょうか。

患者1人あたりにかけられる時間は5分前後なので、だいたいその日の気分や体調を報告するだけで終わってしまうんですよね。

わたしがようやく出会えたいまの主治医は、たっぷり話を聞いてくれる先生だったので、診察時間は長いほうだったのです

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毎日がジェットコースター。“ツレうつ”で症状との付き合い方を学ぶ│#15

毎日がジェットコースター。“ツレうつ”で症状との付き合い方を学ぶ│#15

うつ状態になると、たった1日のあいだでも大きな気分の浮き沈みがあります。
お昼まではなんともなかったのに、夕方になると急に不安が襲ってきて号泣してしまう……ということがたびたびありました。

いちばん困るのは、一緒に暮らしている家族だとおもいます。
さっきまで平気そうにしていたのに、急に「消えたい」と泣き出すものだから、ぎょっとして距離の取り方が分からなくなってしまうだろうなと。

わたし自身も、

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病気と休職について、周りに隠す? 話す?│#14

病気と休職について、周りに隠す? 話す?│#14

いまでこそ、自分の経験をオープンに発信できているわたしですが

病気になって休職が決まった当時は、「こんなことを話したら、周りの人たちが離れていってしまうのでは……。」という怖さで身動きが取れずにいました。

結論から言うと、隠しごとができない性格なので(笑)SNS上でも対面でも事実をそのまま伝えていたのですが

傷つくこと以上に、わたしはよかったことのほうか多かった気がするので、書き残しておこう

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代替療法で“うつヌケ”を目指そう│#13

代替療法で“うつヌケ”を目指そう│#13

なんとかうつ状態から抜け出したい……! と考えていたころ、薬(=西洋医学)だけで治すことに限界を感じていたわたしは、さまざまな治療法をためしました。

いわゆる代替療法や、民間療法と呼ばれるものです。

この記事では、実践してみてよかったことやおすすめの本などをご紹介します!

人生を変えてくれた本との出会いたまたま本屋さんで見つけて、休職中のバイブルとして読んでいたのは、服部みれいさんの『SEL

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休職中に心がけたい生活習慣のはなし│#12

心とからだは密接につながっているので、心を元気にしたいときはまずしっかりとしたからだをつくることが大切だそうです。

この記事では、主治医や栄養士さんから教わった「休職中に心がけたい3つの生活習慣」をご紹介します。

とってもシンプルですが、「最低限これだけ守っておけばいいのか〜」とほっとした記憶があるのでシェアさせていただきます!

毎日決まった時間に寝起きする休職期間中って、どうしても生活リズ

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うつは「家族病」「組織病」かもしれない│#11

休職期間に入り、身体をゆっくりと休ませる時間ができたものの
家族の理解をうまく得られず、すぐに折り合いがつかなくなって、心が休まらない日々を過ごすことになりました。

そんなときに主治医にかけてもらって印象に残っているのが、「うつは家族病だからね」という言葉です。

責任はひとりだけのもの?「あなたはいまの現状を、精神的に弱い自分の責任だと決めつけているかもしれないけど、そうじゃないよ。

誰かが

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ちょうどいい加減って、なんだろう│#10

ちょうどいい加減って、なんだろう│#10

もともと完璧主義で肩に力が入りすぎてしまうタイプではありましたが、うつ症状で苦しんでいた頃は特にいろいろなことが「行き過ぎて」しまって大変でした。

いま思い返せば、ふっと力を抜いたほうが水面に浮上しやすかっただろうし
何も考えずにのんびり過ごしたほうが、体調の回復も早かったのかもしれませんが

「休職期間を挟んでも、自分自身が変わらなければまた同じことになる」という不安があったので、当時はとにか

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箸が転んでも泣ける。いつもの自分はどこへ?│#9

箸が転んでも泣ける。いつもの自分はどこへ?│#9

休職期間に入ると、すぐに最初の壁にぶつかりました。
家族との関わり方をはじめとする、身近な人に理解してもらうためのコミュニケーションの問題です。

うつ状態で体調が崩れているときって、外から見たら何がどう変化しているのか分かりませんよね。

顔色が悪そうだったり、やつれていたりはするものの
それでも周りの人からすると、「いつも通り」に見えてしまいがちです。

包帯を巻いているわけでも、血が出ている

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ついに、ドクターストップがかかる│#8

ついに、ドクターストップがかかる│#8

この人生の舵を切れるのは自分だけ救急車で運ばれた翌日のこと。薬をもらうために主治医のところへ行くと、

「それは大変だったね。でもこの件で限界だって気づいたでしょう? 診断書を出すから、とりあえず3ヶ月間は休みなさい」

と言われ、ドクターストップがかかりました。
心のなかで覚悟はしていたものの、いざとなるとなかなか踏ん切りがつかなくて。頭のなかであれこれ考えながら口ごもっていると、

「いまは疲

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真夜中の救急車に揺られて、考えたこと│#7

真夜中の救急車に揺られて、考えたこと│#7

自分の「SOS」をキャッチできない理由信頼できる主治医と出会い、大学病院へ通うことが決まってからすぐの出来事でした。

仕事から帰ってきてシャワーを浴びると、ズキズキと胃が痛みはじめて。
時刻は23時過ぎ。薬を飲んでも鋭い痛みはおさまらず、冷や汗と吐き気が止まらず。

部屋でお腹をおさえながら呻いていると、0時をまわった頃に母親がただならぬ雰囲気を感じて、救急車を呼んでくれました。

いま思い返す

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セカンドオピニオンで、大学病院へいく│#6

セカンドオピニオンで、大学病院へいく│#6

心から信頼できる主治医との出会いうつ状態を自覚して2ヶ月が経ったころ。メンタルクリニックでもらうたくさんの薬の効果はほとんど感じられず、生理は月に3回もくるようになっていました。

「ほかの病院で診てもらったほうがいいのでは」と悩んでいると、仲よくしてもらっていた後輩のお父さま経由で、大学病院の精神科医を紹介してもらえることになりました。

それが、その後のわたしの支えになってくださる、心から信頼

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「休職」という文字が頭をよぎったときのこと│#5

「休職」という文字が頭をよぎったときのこと│#5

キャパシティや判断軸は人それぞれだとおもいますが、わたしが「休職」を意識しはじめたときのこと(ほんとうは退職するしかないとおもっていたのですが)を書きます。

決断できなくて悩んでいる方や、「このままがんばり続けたらどうなるのかな?」とひとりで不安を抱えている方の道しるべになれば幸いです。

朝、電車を降りてしまう職場の近くのメンタルクリニックに通いはじめて、1ヶ月が過ぎたころ。
わたしは薬の副作

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