「休職」という文字が頭をよぎったときのこと│#5
キャパシティや判断軸は人それぞれだとおもいますが、わたしが「休職」を意識しはじめたときのこと(ほんとうは退職するしかないとおもっていたのですが)を書きます。
決断できなくて悩んでいる方や、「このままがんばり続けたらどうなるのかな?」とひとりで不安を抱えている方の道しるべになれば幸いです。
朝、電車を降りてしまう
職場の近くのメンタルクリニックに通いはじめて、1ヶ月が過ぎたころ。
わたしは薬の副作用に悩まされていました。
ぼーっとして意識が飛んでしまう。口のなかが渇いて仕方がなくなる。
気分の悪さを感じながら、頻繁に水を飲むようになっていました。
診察を受けても、カウンセリングはほぼ無く「とりあえず薬を出しておきます」と錠剤の種類が増えていくばかり。
このまま服用を続けて、本当によくなるのかな……? と不安を抱くようになりました。
そんなある朝、通勤中に腹痛と吐き気に襲われて、途中駅で下車することに。
ベンチで休憩してもなかなか回復せず、駅員さんに相談して救護室で休ませてもらうことになりました。
昼、作業ができなくなる
無事に出社できても、仕事の途中で具合が悪くなり、会社の簡易ベッドで休ませてもらうこともありました。
この頃には、たびたびご心配とご迷惑をおかけしていたので「退職させていただいた方が良いのでは……。」と考えるようになっていました。
社内でもトップを争うような忙しい部署で、また新しくできたばかりのサービスを扱っていたこともあり、オフィスに戻ると神経を使いすぎて力尽きてしまうのです。
すっかり元気になり、組織での立ち回り方も分かってきたいまの自分なら、工夫して仕事ができるのかもしれませんが
社会人1年目で、ビジネスマナーや仕事の基本を覚えるだけで精一杯だったので、嵐のような日々に鍛えられつつも心が追いつかなくなってしまったのでした。
(何よりも、自己評価が低く、自分にダメ出しばかりしていたのが良くなかったなあとおもいます)
夜、点滴を打って帰る
なんとか仕事を終えても、体力が全く残っておらず、家にたどり着ける自信がなくて電車に乗れないときがありました。
近くの総合病院に駆け込み、点滴で体力を回復させてから帰ったことも。
「なんでわたしは、みんなが普通にできることができないんだろう?」
「なんでもっとがんばれないんだろう?」
そう思えば思うほど、すごく悔しくて、情けなくて。
大学を卒業したばかりの、いちばん熱意に溢れているときで
一人前の社会人になることを目標にしていたし、親孝行するぞ! なんて意気込んでいたのに。
現実が理想にまったく追いつかない。
自分が存在していることが、ただただ申し訳ない。
そんなことをぐるぐる考えながら、思い通りにいかないもどかしさのなかで、毎日を必死に過ごしていたのでした。
暗いエピソードばかり書いてしまいましたが、罪悪感で仕事を休めない人ほど「どれくらいのレベルまで耐えるべきなんだろう」「世の中の人たちはどうしているのだろう」と、正解を外側に求めてしまうような気がしていて。
本来であれば、ご自身が「つらい」と感じているのならば、その感覚が何よりも正しいとおもいますし
心とからだの声を聞き取って行動に移してあげるのが、いちばん大事なことなのですが。
その感覚が麻痺してしまっている方や、具合が悪くて判断力が落ちている方に、この記事が届いたらいいなとおもいます。
たいへん励みになります!心のなかでスキップをしつつ、チョコとアイスを美味しくいただきます!