K.Kei

多分幻ですって言えるせかいがいいね

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はるのうた

地下鉄は雨を知らないから、人が車内に持ち込んだ傘を不思議に思うんだろうなとずっと思っていて、空の色も桜も雪も四季も知らないのかと思うとすこし苦しかったけど、今日…

K.Kei
8日前
2

そこに愛

好きな食べ物を聞かれた時に、お子様ランチとこたえることが多い。あとは、たこさんウインナーも好き。 と、答えているのは、もうお酒も飲める、形式で言えば" オトナ"の…

K.Kei
6か月前
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さくら

キミの努力が報われますように

K.Kei
6か月前
2

なまえ

姓、名の、メイ、の方を呼ばれるのがほんとうにうれしくてすきだ。 昔は自分の名前が大嫌いで、もっと可愛くて女の子らしい名前が良いなってずっと思っていた。 習い事の…

K.Kei
7か月前
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モアもっと

別に偉くないんだよ。 わたしが敬愛しているひとが、こんなことをいった。 周りに指示を出し、常に周りを見ている。数人で部屋を出る時、最後に部屋を見渡して出る。つっ…

K.Kei
7か月前
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とても

おいしいカルボナーラもすてきだし、読書もみりょくてき おすすめの本って難しいけど読んでみてほしい!これはお勧めなんじゃなくて、あなたの感想が聞きたいという選書 …

K.Kei
7か月前
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キミ!

チェーン店、って、なんだそれ、チェーンって。 ところでチェーン店は美味しい。すごいクオリティーのごはんを、すごいやさしくてすごくかわいい値段で提供してくれて、し…

K.Kei
7か月前
2

無題

わたしは何にも知らないし、聞くことも知ることもできないし、きっと話してもらえないけどわたしはすごくあなたのことがすきで愛していて、でも何よりあなたには幸せになっ…

K.Kei
7か月前
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片付け大掃除

“Grief is the price we pay for love.” 悲しみは愛の対価。 数年前に逝去されたエリザベス女王の言葉だ。 悲しいということは、それだけ愛しているということ。 ま…

K.Kei
10か月前
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最大公約数

それはずっと思っていたことで、でも言葉にしたらずいぶんといろんなことを台無しにしてしまう気がして、というか、なんとなく台無しになっている瞬間をこれまで見たことが…

K.Kei
10か月前

愛しいあなた

同期や先輩、後輩と打ち上げに行く機会があった。 元々打ち上げにはあまり行かないけれど、今回は22時解散と事前に決められていたこと、先輩方が就活を本格的に始めること…

K.Kei
1年前

本棚

本を人に勧めるのは難しい。 最近これ良く聞くんだよねと失恋ソングを紹介したら、失恋したの?と思われるように、本は人の私生活や思考をうつす。と思う。 そういえば、…

K.Kei
1年前
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新宿から原宿まで歩いて、電車に乗って、最寄駅から遠回りをして家に帰った。 満月に近い月を見上げながら、随分遠いところにあるなと思った。なのに明るい。携帯のカメ…

K.Kei
1年前
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幽霊と卒業

(壁打ち。秩序ない文書がだらだら続く) ・ ほんとうは。何も嬉しくなんてなかった。 先輩が卒業して、1週間が経った。長く続いた雨の影響で、桜は散っている。 わた…

K.Kei
1年前
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側に。

映像スチール などの話。 ・ 何かが終わることが嫌いだ。 ずっと準備してきたイベント、春の桜、気に入っていた期間限定のメニュー、先輩の卒業、好きだったゲームのサー…

K.Kei
1年前
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はるのうた

地下鉄は雨を知らないから、人が車内に持ち込んだ傘を不思議に思うんだろうなとずっと思っていて、空の色も桜も雪も四季も知らないのかと思うとすこし苦しかったけど、今日ついにメトロ直通JRに乗ってきみはしっているんだと気がついた もうはるだね

2024年4月10日執筆

そこに愛

そこに愛

好きな食べ物を聞かれた時に、お子様ランチとこたえることが多い。あとは、たこさんウインナーも好き。

と、答えているのは、もうお酒も飲める、形式で言えば" オトナ"のわたしである。



好きな食べ物として挙げる、とはいえ、別にオムライスがすごく好きとか、ハンバーグがすごく好きとか、ウインナーが特別とか、そういうんじゃなくて、もちろん好きだけど、味が最高に好きとか、そういうのじゃない。

「好きな

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なまえ

姓、名の、メイ、の方を呼ばれるのがほんとうにうれしくてすきだ。

昔は自分の名前が大嫌いで、もっと可愛くて女の子らしい名前が良いなってずっと思っていた。

習い事の教室で、勘違いされて、けいくんって呼ばれ続けたことがあった。ちょっと怖いなと思って(本当はすごく怖かった、)いた先生だった。

それが本当に嫌で嫌でかなしくて、でも怒られたらどうしようとか(?)なかなか言い出せなくて、誰かに相談したら、

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モアもっと

別に偉くないんだよ。

わたしが敬愛しているひとが、こんなことをいった。
周りに指示を出し、常に周りを見ている。数人で部屋を出る時、最後に部屋を見渡して出る。つっこみで誰かを小突く時、自分の手のひらを人に添えて、自分の手を小突く。誰かが間違っているのを見つけた時は、自分も間違えて、わざと他の人に指摘させる。

最年長だけど別にエースじゃない、リーダー的存在だけど、リーダーを任されているわけじゃない

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とても

おいしいカルボナーラもすてきだし、読書もみりょくてき

おすすめの本って難しいけど読んでみてほしい!これはお勧めなんじゃなくて、あなたの感想が聞きたいという選書

ヘヴン 川上未映子 (講談社)

おいしいカルボナーラ

キミ!

チェーン店、って、なんだそれ、チェーンって。
ところでチェーン店は美味しい。すごいクオリティーのごはんを、すごいやさしくてすごくかわいい値段で提供してくれて、しかもどこにもある。これはすごい。

わたしはほんとうに好き嫌いが少ない方で、たとえばすた丼とかもいけちゃうかわいくない人間なので、チェーン店と個人店の差がどうとかは言いたくないのだけど、あえて書くとすれば個人店はチェーン店に比べて食べられな

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無題

わたしは何にも知らないし、聞くことも知ることもできないし、きっと話してもらえないけどわたしはすごくあなたのことがすきで愛していて、でも何よりあなたには幸せになってほしいと心の底から思っていて、それはすきとか愛しているとかの気持ちや言葉ではなくて、ただ幸せになってほしいという、これはそういう感情

片付け大掃除

“Grief is the price we pay for love.”

悲しみは愛の対価。

数年前に逝去されたエリザベス女王の言葉だ。

悲しいということは、それだけ愛しているということ。

まいにち何かを失うことを怯えているわたしは、それだけ何かを愛せているのか、正直わからないでいる。

愛しているというより、それは一種の依存のような気がしていて、愛しているのは何かではなくて、自分のよう

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最大公約数

それはずっと思っていたことで、でも言葉にしたらずいぶんといろんなことを台無しにしてしまう気がして、というか、なんとなく台無しになっている瞬間をこれまで見たことがあって、ずっと口にするのも、言葉、にするのも憚られていたのだけれど、やっぱり嘘はつきたくないので正直に書こうと思う



区別すること、名前をつけることは、整理して戸棚にしまうことである。

整理して、区別をしてしまえば、それは他に代わり

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愛しいあなた

同期や先輩、後輩と打ち上げに行く機会があった。

元々打ち上げにはあまり行かないけれど、今回は22時解散と事前に決められていたこと、先輩方が就活を本格的に始めることで一緒に打ち上げをする機会がなくなること、わたしが20歳になってお酒を飲めるようになったこと。

色んな理由が重なって、わたしはメッセージアプリの投票機能で、打ち上げに行く、を押した。

結論から言うと、お酒は一滴も飲まなかった。
みん

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本棚

本を人に勧めるのは難しい。
最近これ良く聞くんだよねと失恋ソングを紹介したら、失恋したの?と思われるように、本は人の私生活や思考をうつす。と思う。

そういえば、わたし、ひとと音楽のプレイリスト共有するのすきなのを思い出した。

自分と全く好みが違ったり、意外とロック!、好み一緒だ、とか。

友達とか恋人とか、とにかく好きな人たちのプレイリストはどきどきするし。良いよね。(そういえばできる女友達が

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新宿から原宿まで歩いて、電車に乗って、最寄駅から遠回りをして家に帰った。

満月に近い月を見上げながら、随分遠いところにあるなと思った。なのに明るい。携帯のカメラを向けて頑張って写真を撮ってみたけど、ちっとも綺麗に撮れなくて、iPhone14Proを使いこなせない自分を情けなく思いながら、月を見つめた。

まだ低いところにある月なのか、表面が割と見えて、でも小さくも見える。

夏目漱石はこんなも

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幽霊と卒業

(壁打ち。秩序ない文書がだらだら続く)



ほんとうは。何も嬉しくなんてなかった。

先輩が卒業して、1週間が経った。長く続いた雨の影響で、桜は散っている。

わたしは1週間前と同じように、演劇公演のスタッフとして今日も劇場にいた。



たった1週間なのに、環境もわたしもまるで何もかもが変わってしまっていて
(変わってしまうという表現が正しいのかはわからない。というか、絶対違うけど許してほ

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側に。

映像スチール などの話。



何かが終わることが嫌いだ。
ずっと準備してきたイベント、春の桜、気に入っていた期間限定のメニュー、先輩の卒業、好きだったゲームのサービス終了、そしてたとえば、演劇。

イベントの準備も桜も、メニューも先輩も、ゲームも、演劇も、どれもすきだから、終わることはとても苦しい。



年明けに訃報が届いて、新幹線に乗った。
去年から、何かと死について考える機会が多くなっ

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