モアもっと

別に偉くないんだよ。

わたしが敬愛しているひとが、こんなことをいった。
周りに指示を出し、常に周りを見ている。数人で部屋を出る時、最後に部屋を見渡して出る。つっこみで誰かを小突く時、自分の手のひらを人に添えて、自分の手を小突く。誰かが間違っているのを見つけた時は、自分も間違えて、わざと他の人に指摘させる。

最年長だけど別にエースじゃない、リーダー的存在だけど、リーダーを任されているわけじゃない。

けいは偉くなりたいの?と聞かれて、そんなことはないと思った。わたしはえらくなりたいわけじゃない。みんなをまとめたいわけじゃない。だけどみんなにはのびのび生きていてほしい。生きやすい環境であってほしい。エゴだけど。

クラスとか見たいな個人が集まった集合体じゃなくて、集合がよくて、集まった個人だから、。個人のことを尊重しつつ、誰かと居ても居づらくない、そういう場所をわたしはつくりたかった。

前を走るエースじゃなくて、後ろから支えるサポーター。怪我をした人がいないか。喉が渇いている人はいないか。時にはお水を差し出して、悩んでいる人には寄り添って集団とは距離をとって歩いてみる。怪我をしたら手当て。リーダーにはなりたくないけど、もしまとめるたちになったなら、そういう風でありたいと、わたしはずっと思っている。

偉くないんだよ。ただそういう役割を担っているだけ。他に頑張って前を走る人と何も変わらない

そのひとはそういう風にわたしに、教えて(ほとんど行動で)くれた

演劇公演を企画する時、チームでプレゼンをする時、誰かと共同作業で何かする時に、わたしは常にそうでありたいと思っているし、もしこれから社会に出た時でも、そういうひとでいたいなとおもっている

目立ちはしない、なのにそこにある、やさしいつよさを思い出している


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